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小泉・細川の脱原発運動に対する罵詈雑言
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140508-00035125/
2014年5月8日 10時53分 小笠原 誠治 | 経済コラムニスト
小泉さんと細川さんが、また動き出しました。脱原発法人である「自然エネルギー推進会議」という名の一般社団法人を設立したのです。
どう思います?
小泉さんや細川さんを支持しますか? それとも?
私は、断然支持します。しかし、ネット上では彼らに対する誹謗中傷が酷いのです。
・こんなゴキブリどもを持ち上げてるテレビ朝日からは公序良俗に反するとして電波取り上げるべき
・これこそ老害だ
・あなたは平成の無責任男なんですよ
・多額の貿易赤字はどうするの?どんどん上がる電気料金はどうするつもり?ワンフレーズの言葉や聞こえの良い言葉にはもう騙されませんよ!原発再稼働を早く望みます。
・安倍総理の高支持率に対するジェラシーだな ボケ老人のたわごと
・懲りないジジイ共だ!
・とうとう狂ったな
・痴呆老人が騒いでいる様にしか見えないが?
・チンポも立たないジジイは引っ込んでろ。勃起しながら会見したら話し聞いてやるよ。
・引っ込めアホども
・もう終わったおっさんが何をしとんねんと言う感じ。老害というやつだ。百害あって一利なし!
・反捕鯨団体シーシェパードみたいなもんか
・祖父が全身刺青の有力者と華族。「お前、やっとけよ。言うこと聞かねぇと、ぶっ飛ばすぞ」にしか見えないww
まあ、この位でいいでしょう。
誤解のないように言っておきますが、ネット上の意見が皆このようなものばかりではありません。そうではなく小泉、細川両氏を支持する意見も多いのです。
いずれにしても、私は言いたい!
なんじゃ、この罵詈雑言は、と。小泉さんや細川さんが、脱原発を目指して努力していることがそんなにおかしいのか! 高齢者は未来の日本のために、否、地球のためにご奉公をしてはいけないのか?
それに、原発再稼働を支持するにしても、もう少し言い方があるのではないのか?
そもそも国民の大半は、どちらかと言えば原発に頼らない社会を望んでいることは明らかなのです。そうでしょう?
そのような国民の大多数の意見は、昔から終始一貫変わってはいないのです。
しかし、国民の意見をそのまま尊重していては原子力開発が進まない。だから、経済産業省と電力会社と政治家がスクラムを組んで原子力が如何に安くて安全なものであるかの如く国民に信じさせたのです。
私は、何も原子力は絶対にダメだとまでは言いません。というよりも、これだけの数の原子力発電所を既に国内に設置されているのですから、今更急に脱原発を叫んでも、即、放射能汚染のリスクから解放されるものでもないからです。
しかし、だからと言って、原子力発電所を再開させることに賛同できるかといえば‥それはできないのです。
私は、原子力発電の稼働再開に賛成するか否かという問題の立て方自体がおかしいと思うのです。
もし、我が国の原子力発電所が原子力村の人々がいうように本当に安全であったら、福島の事故など起きる筈はなかったのです。何と言っても5重の壁で守られており、万が一にも事故が起きることはないことになっていたからです。
国民の多くが心底その言葉を信じたかどうかは分かりません。しかし、庶民からみたらとても偉い電力会社の重役さんや経済産業省の高級官僚がそう言うので、その言葉を信じるしかなかったのです。
しかし、信じても事故は起きてしまいました。そして、未だに避難生活を続けている人々がいる、と。事故現場の収拾もままならない、と。
では、何故このような事故が起きたのか? そして、経済産業省の役人が反省の弁を述べたことがあるのか?
全く反省の色が見られないのです。それどころか、原発の再稼働をしないからこんなに貿易赤字が膨らんだとか、電力料金が上がってしまったとか、国民を脅かしにかかっているのです。
そのような人々が原発の再稼働を主張しているのです。
おかしいとは思いませんか?
それに、脱原発運動に反対する人々の何と口汚いこと!
ジジイだと脱原発を主張してはいけないのか、と。
爺さんたちだから、欲得抜きで信念で動いているのではないか!
脱原発を主張する者が全て左翼だなどとレッテルを貼るのも如何なものなのか!
私は、率直に言って、小泉さんたちの脱原発の運動が花開くことがあると信じます。何故ならば、国民の大多数が脱原発を支持しているからなのです。
しかし、脱原発を余りにも声高に叫ぶ戦略は避けた方が得策であるかもしれません。というのも、脱原発の考えは支持するとしても、余りにもイデオロギー色が強くなると、それについていけない人々も少なくないからです。
さらに言えば、原子力村の関係者も、脱原発と言われればどうしても反発をせざるを得ない、と。何故ならば、脱原発になれば自分たちが飯の食い上げになってしまう、と。しかし、脱原発、或いは自然エネルギーの依存度を高めようという運動は、何も原発関係の技術者たちの仕事を奪うことが目的ではないのです。
その意味では、小泉さんたちが今回、脱原発の社団法人に「自然エネルギー推進会議」というマイルドな名前を付けたことはよかったのではないでしょうか?
この運動を盛り上げるためには、何と言っても支持者を一人でも多く増やすことが先決です。例えば大人は1000円、子どもは100円という風に寄付金を募るとともに、支援者名簿を作り上げていく方策を取ったら如何でしょうか。そして、そうやって政府に対する圧力を強めていく、と。
小泉さんは言います。
「原発は安全ではないし、金食い虫だ。強引に進めようとする気が知れない」
「敗北にくじけないところが細川氏と私のいいところだ。死ぬまで頑張らなければならない」
まったくそのとおりなのです。そして、だから共感する人も多いのです。
繰り返しになりますが、この運動を盛り上げるためにはイデオロギー色は極力薄め、幅広い国民の支持を得ることが何よりも大切だと思うのです。
以上
小笠原 誠治
経済コラムニスト
小笠原誠治(おがさわら・せいじ)経済コラムニスト。1953年6月生まれ。著書に「マクロ経済学がよーくわかる本」「経済指標の読み解き方がよーくわかる本」(いずれも秀和システム)など。「リカードの経済学講座」を開催中。難しい経済の話を分かりすく解説するのが使命だと思っています。
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