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記事の内容は、『週刊文春』への寄稿者である佐々木氏自身が10年ほど前に『月刊現代』で指摘したものである。
佐々木氏のイヤミな表現と思われる「日本を代表する経済学者」というのは、彼自身や彼を重宝に思う勢力の評価でしかなく、竹中平蔵は、名だたる御用経済学者でしかない。
彼のいいところと言ったほうがいいか腐ったところと言ったほうがいいか判断に迷うが、彼は、経済論理的判断と政策的説明(本音と建て前)が大きく乖離している人物でもある。
それを最初に感じたのは、竹中氏が小泉政権時代に経済財政政策・金融担当大臣を務めていたときである。
高額所得者の所得税減税について、「頑張ったヒトが報われる社会」にすべきといった話をしているとき、おずおずと後ろめたい雰囲気を醸していた。たぶん、頑張っても報われないヒトが多数であることや、頑張らなくても権力と結びつくことでボロもうけするヒトがいる実態を知っているからであろう。
また、竹中氏は、民主党野田政権時代に、「社会保障と税の一体改革」が打ち出され消費税増税が政策課題となったとき、消費税は社会保障の充実という目的にはそぐわない税制で、社会保障のためなら所得税の増税をしなければならないと主張していた。しかし、第二次安倍政権で「産業競争力会議」のメンバーなど政府の役職に就くと、消費税と社会保障の関係について口をつぐんでいる。
竹中氏に関する何よりの問題は、人材派遣大手パソナグループの取締役会長の地位にありながら、政府諮問会議の民間議員として雇用問題について発言を続けていることだろう。
『週刊文春』や佐々木氏が竹中平蔵氏にまつわる問題を蒸し返したのも、小保方さんのSTAP細胞論文をめぐって大きな騒動が続いていることを好機と考えたからだろう。
これを機に、安倍政権も竹中氏に関する疑惑をはっきりさせるべきだ。
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転載元:『週刊文春』5月8日・15日ゴールデンウィーク特大号 P.51〜52
オボちゃんもびっくり!?竹中平蔵はデビュー作が剽窃論文だった
「構造改革」の立役者、竹中平蔵・慶応大学教授(63)にはSTAP細胞も真っ青の論文剽窃騒動があった。
『市場と権力』(講談社)で大宅壮一ノンフィクション賞をを受賞した佐々木実氏が、知られざる秘話を明かす。
かくも長きにわたり日本の経済政策に影響を与えた経済学者がかつていただろうか。竹中氏は十六年前に小渕政権の経済戦略会議のメンバーになって以降、ほぼ途切れること無く政府の経済ブレーンをつとめている。
そんな竹中氏が、今度は安倍政権で規制緩和の司令塔役を果たそうとしている。産業競争力会議で「国家戦略特区」構想を打ち出し、提言どおり安倍総理直属の「国家戦略特区諮問会議」が新設されると、こちらでも民間議員に就任。労働、医療、農業などの分野に大胆な規制緩和で切り込もうとしている。
もはや日本を代表する経済学者となったわけだが、そんな彼にも触れられたくない過去がある。デビュー作をめぐる“剽窃疑惑”だ。
竹中氏が『研究開発と設備投資の経済学』(東洋経済新報社)を上梓したのは一九八四年七月。当時は日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に勤務する三十三歳の駆け出しエコノミストで、大蔵省のシンクタンクに出向していた。
ところが、満を持してのデビュー作が出版されると、日本開発銀行に波紋が広がった。共同研究者だった鈴木和志氏(現明治大教授)が、竹中氏の本を見てショックのあまり同僚たちの前で泣き出してしまったからだ。アメリカ留学時のふたりの研究が、「竹中氏個人の研究成果」として発表されていたためである。
竹中氏は確信犯だった。というのも、出版前に鈴木氏を訪れ、共同研究の成果を竹中氏個人の著作として発表させてほしいと頼み込んでいた。「ふたりで研究したのだから、発表するならふたりの名前で発表してほしい」。鈴木氏はそういって拒絶した。鈴木氏にとっても、アメリカでの研究の集大成なのだから無理もない。しかしその後、竹中氏は鈴木氏にいっさい何も知らせず、出版を強行した。
涙を流して悔しがった鈴木氏は結局、竹中氏と絶交した。一方、竹中氏はこの著作でサントリー学芸賞を受賞、新進気鋭のエコノミストとして評価された。「裏切り」の対価として「褒賞」を得たわけだが、そもそも研究を主導したのが鈴木氏だったことから、研究仲間からも「剽窃に近い行為だ」との声があがった。
剽窃騒動はそれだけではない。開銀の後輩研究者だった高橋伸彰氏は、自分が作成して論文で発表したはずのグラフが竹中氏の本に無断掲載されているのを発見して驚愕した。しかもこのグラフは高橋氏の論文の核をなすものだった。だが竹中氏は高橋氏のクレジットを入れることもせず、勝手に拝借していたのだ。
竹中氏は批判など意に介さず、大胆にも本作を博士論文として母校の一橋大学経済学部に提出している。経済学博士号の取得がかねてからの狙いだったのだ。
だが、事査の結果は「不合格」。真偽は定かでないが、剽窃疑惑が響いたとみる向きもあるようだ。いずれにせよ、「経済学者竹中平蔵」がトラブルを伴って誕生したことは事実である。
「処女作に作家のすべてがあらわれる」。学者にもあてはまる格言だろう。現在、竹中氏は「慶応大学教授」として労働規制の緩和に熱心に取り組む。一方で、彼は人材派遣大手パソナグループの取締役会長をつとめる。「利益相反」をものともしない経済学者には、“剽窃疑惑”騒動でかいまみせた“グリード(強欲)”の精神がいまも宿っている。
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