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2014-05-07 07:58:06
安倍首相が欧州6カ国を訪れたなかで、極めて重要な案件を国際公約にしました。原発推進、武器輸出緩和、集団的自衛権行使容認、ウクライナ問題にからむロシア制裁、尖閣に関連しての中国警戒などを強調し、「日本は守るものを守り、果たすべき責任を果たす」と、胸を張って見せました。国内に先駆けてのワンマン行動です。
原発ゼロ社会へ現実的に進み始めたドイツでは、「島国の日本は、隣国と陸続きのドイツと異なり、電力を輸入できない」という理由を挙げ、原発政策継続と推進を明言しました。
フランスでも、原発での協力、なかでも高速増殖炉「もんじゅ」の技術開発で協力することを約束しました。また、武器の技術開発でも連携すると決めました。
ベルギーではEUの会議で演説し、「集団的自衛権を行使できるよう憲法解釈を変更する」と、断言しました。集団的自衛権については国内で決着がついていない案件であるにもかかわらず、「今月中にも閣議決定して、行使できるようにして見せる」と、国内世論の動向などどこ吹く風の態度です(多少、公明党へ配慮するポーズは示していますが)。「ヨーロッパで国際公約してきた。国際公約は守らなければならない」と、帰国後は本末転倒の論理も展開するつもりでしょう。
この大型連休中に麻生副総理兼財務相をはじめ15閣僚が一斉に外遊、40か国を訪れ日本の方針を宣伝して回りました。国際情報戦を精力的に展開すること自体は大いに結構なことです。問題は、その中身です。
閣僚の大量外遊がめざす目的は、日本の「力による外交」の誇示のように見えます。15閣僚が訪れた40カ国のなかには、中国は含まれていません。中国には、ようやく高村訪中団を送るのが、精一杯でした。しかも、それは中国を無視していませんよ、というアリバイに使っている節があります。
中国の周近平国家主席は、安倍首相に先立つ1か月前、ドイツやベルギー、フランスを歴訪しました。安倍首相は今回それらの国を訪れ、「中国は危険な国だ」と強調して回りました。明らかに中国の”におい付け”を、後から消して回る行為でした。これでは、いくら「扉はいつも開いています。いつでも、どうぞ」と言ったところで、入って来るはずがありません。
日本が長期にわたって安心・安全な国をめざすのであれば、中国や韓国などの周辺諸国と友好関係を築くことが欠かせないはずです。しかし、安倍首相はこちらは後回しで、遠いところへ出かけて物騒な約束をして回っています。
安倍首相は、まず第一に取り組まなければならない課題を解決するのは下手なのです。あるいは力量不足です。急がなければならないはずの近隣諸国との関係改善は、自分の力にあまる問題だから、第二、第三の問題で飛んだり、跳ねたりして見せる。
国内でも、生活に困っている貧困層対策などの課題は後回しで、自分の支持層の大企業や富裕層への税率引き下げや予算の大盤振る舞いを先行させています。
それでも人気が衰えないのは、メディアを巧みに操縦する強力チームが機能し、世論操縦に長けているためです。世論は、安倍首相にたぶらかされ、アベノリスクのなかで漂流させられています。
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