http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/192.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/0459b72299a0ff3abe948a1b82fee3c7
2014-05-06 09:21:38
高村正彦・自民党副総裁を団長とする超党派の訪中団は昨日5月5日、中国共産党序列3位の張徳江(ジャン・ドォージアン)全国人民代表大会常務委員長と会談しました。
中国側がどのレベルの人間を出してくるか、固唾をのんで見守っていた日本側は、中国側が序列第3位という極めて高位の幹部を出してきたことに、ホッとすると同時に、「中国も両国の関係改善を真剣に求めている」という認識を強めたようです。
問題は、11月に北京で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の時に、安倍・周近平首脳会談を開く道筋がつけられるかどうか。しかし、極めて困難と言わざるを得ないと思います。おそらく首脳会談は出来ないのではないでしょうか。つまり、日中関係は膠着したまま、次第に引くに引けないところまで行きそうな悪い予感がします。
高村団長に対し、中国側は「問題を取り除くように態度で示してほしい」と応えました。これが意味するところは、最もしこっている尖閣と靖国問題での日本側の態度変更を求めるものです。
尖閣については、日本側が領有権問題があることを認め、中国と話し合いを行うという方針を出す以外にないはずです。
あるいは、この問題が浮上する前の状態、つまり、領有権を棚上げして解決は子孫に任せるという周恩来氏(故人)との約束の状態にもどすほかない。しかし、この棚上げ状態に戻すという手は、現在に至っては、もう無理。一度開けたパンドラの箱は再び閉めても、飛び出した中身は元に戻らないからです。
靖国は、安倍首相が「首相在任中は参拝しない」と言明するほかない。あるいは、千鳥が淵国立墓苑に参拝するか。さもなくば、靖国神社から、A級戦犯の合祀を切り離す道を取るか。安倍首相は、いずれも「厭だもん」です。
かくして日本は、中国と仲良くしていたら得られたであろう国益を著しく損じたままで、その状態を続けることになりかねません。それどころか、過去のもろもろの賠償金を要求する手も使ってくるに違いない。
安倍首相がこだわる靖国参拝で国益を著しく損なう結果となるのですが、国民は60%の高い支持率を与えています。安倍首相の強気は、ひとえにこの高支持率にあります。これが40%を切り、30%をも切るようになれば、辞任に追い込めるのですが――。
そのためには、正しい情報を伝えるメディアの存在が欠かせませんが、これがまた捻じ曲げた情報を伝達する機関になりさがってきています。
結局、私たちがもっと事実を知る力を養い、政府に正当な要求をする有権者力を発揮して、支持率を30%台そこそこまで下げる以外にない。そのことをかみしめて少しずつでも前進しましょう。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK165掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。