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2014-05-03 08:31:29
敗戦から2年を経て新しい憲法が施行されてから本日5月3日は、67周年の記念日です。しかしこの憲法は年を重ねて美しく成熟するどころか、いまやボロボロ、満身創痍です。あと一太刀でお陀仏という瀬戸際まで追い詰められています。
現憲法の肝が戦争を禁じた9条にあることは、どなたも異存はないはずです。「戦争禁止」「武力不保持」「交戦権放棄」を宣言し、平和国家として生きる道を選びました。
先の戦争は1931年(昭和6)に始まった満州事変のあと、日中戦争、日米戦争を経て1945年(昭和20)まで10数年におよび、この間の軍属、民間を含めた日本の犠牲者は310万人とされています。海外の犠牲者は、数えられないくらいで諸説あります。
「やっと戦争が終わった。毎日空襲におびえる日々から解放される」「夜もあかあかと電気をつけて暮らせる」と、平和の訪れを心の底から歓迎しました。そして、「2度と戦争はしない」と、固く誓いました。その誓いにうそはなかったはずです。
ところが安倍政権は、日本をなんとか戦争ができる国に変えようと執拗に手を使っています。まずは正攻法として憲法改定を目指しました。しかし、国民の抵抗が強いと見ると、憲法の解釈を変えるという姑息な手段に切り替えました。
それが、「集団的自衛権の行使容認」です。今月中にも閣議決定して、実質的に憲法を変えてしまうというのです。日本の国柄を180度変えてしまう。「平和国家」と世界の人々に浸透したブランドをあっさりと捨て去る暴挙です。
2014年5月3日。この日のメディアはどう論評したか。
読売新聞は本日の社説の見出しを、「集団的自衛権で抑止力高めよ 解釈変更は立憲主義に反しない」とし、安倍政権の暴挙を全面的に翼賛する論調を掲げました。時の政権の広報機関、宣伝機関に徹しています。というより、読売は自ら、軍国主義の道へ進む旗を振っています。
しかも、こう述べています。「集団的自衛権の解釈変更は、戦争に加担するのではなく、戦争を未然に防ぐ抑止力を高めることにこそ主眼がある」と。なんという図々しさでしょう。よくもいけしゃあしゃあと抜かされたものです。政府と一体となって、国民をだましてはばかることのない国家運営。
その底にあるのは、時代遅れの国家観です。平和を求める方向とは真反対です。
他方、朝日新聞は、「平和主義の要を壊すな」を見出しに立てました。そして、「集団的自衛権の本質は、他国の防衛という点にある。アリの一決は必ず広がる」と、強く警鐘を鳴らしました。
安倍政権のやり方については、「『憲法を国民の手に取り戻す』どころか、『憲法を国民から取りあげる』ことにほかならない」と、断定しました。
安倍政権のもとでは、「日本が危ない」。このまま安倍政権に任せておくと、必ず引き返せないところまで行ってしまいます。ブレーキをかけましょう。そして、安倍政権の打倒を!
本日は全国各地で、平和のための集いが繰り広げられます。僕が住む大阪の箕面では、午前10時から箕面駅近くの芦原公園集合で、11時からかやの中央まで「ピース・ウオーク」します。
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