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2014年05月01日 「ジャーナリスト同盟」通信
<思いやりゼロの嘘つき安倍に、ベルリン市民が原発再稼働反対デモ>
オランダを訪問した安倍に対して、オランダの有力紙が「世界を敵に回す安倍」と断罪する記事を書いたという。先の大戦では、オランダ人も従軍慰安婦の被害を受けているのだから、欧米人は安倍の韓国への仕打ちは他人事ではないのだ。ドイツのベルリンでは、市民が安倍の原発再稼働に抗議するデモが起きた。植民地支配・侵略戦争の被害国・韓国は、欧米での評価が高まっているが、安倍の国家主義政策はナチス再来を連想するため、日本の評価は低下する一方である。
<弱い人間ほど、弱い国家ほど自己を飾り付ける>
弱い者ほど着飾る、それは国家も同様である。後ろめたい人間ほど、失敗を隠そうと必死になる。妥協をしない。はては正当化させようとして、反対に相手の劇燐に触れる。安倍政治最大の弱点である。
思いやりのない日本人のことを、中国外交部の大御所である肖向前先生に教えられたものだ。彼は「日本の政治家で思いやりのある国際政治家は大平正芳先生である」と喝破した。
所詮、ボロを隠しおおせるものではない。間違いは露呈する。中世ではない。21世紀の情報社会なのだから。隣国との歴史認識問題は、瞬時に世界を駆け巡る。それは個人の社会生活に及ぶ。
日本の新聞テレビを塞いでも、世界の新聞を封じ込めることは出来ない。悪魔人間の原発再稼働の先に、日本の核武装計画が潜んでいる。アジアも欧州もみな知っている。これに加担してはならない。
<韓国客船沈没で思い出す日本軍兵士>
それにしても、連日報道されている韓国の旅客船沈没事件は痛ましい。客船乗務員が「外に出るな。じっとしていろ」と指示を出し続けていて、其れに従った多くの若者が命を落とした。振り返ると、不思議な指示であるが、とっさの事態に人間の対応力はゼロに近いのだろう。
この報道を見るたびに、友の父親のことが目に浮かんでくる日々だ。彼は、天皇に下賜された軍刀を取りに行って逃げ遅れた。「天皇の軍刀」に身体が束縛されていた、哀れな「天皇の軍人」だったのである。
彼は急ぎ撃沈された船の沈む側に飛び込んで、その猛烈な渦に巻き込まれて2度とない命を落とした。逆の海面に飛びこまねばならなかったのだ。とっさの事態に、それでも軍刀に縛られて、判断を誤ってしまった。悲劇である。
韓国の船は空爆による撃沈ではない。ゆっくりと沈む。その間、海に飛び込めば多くが助かったであろう。
<「天皇の軍刀」に殺された兵士>
友の父親は、いわば天皇の軍刀に殺されたようなものである。こんな悲劇を世界の戦争史で見つけることは出来ないだろう。これが戦争未亡人とその遺児の人生に、見えない糸となって、からみついていたことに、我々は気付く必要がある。
因果の法則である。電灯のない暗い夜道を、必死で通いつめて、一人の赤子を取り上げる崇高な職業が、戦争未亡人の助産婦に勇気を与えた。その間、暗闇のあばら家のような家で、母の帰りを待ち焦がれる幼な子の姿を思い出してほしい。それが火のない真冬だとどうだろうか。一般人には想像もつかない恐怖の日常を経験してきた戦争未亡人と戦争遺児である。
<厳しい母子家庭の環境>
夜中に家の周りを徘徊する酔漢に親子が抱き合ってやり過ごす恐怖を、だれか想像できるだろうか。電話のないような時代だ。110番などなかった。
その一方で、未亡人は何年も東京湾の海辺に立ちつくしてきた。政府から届いた夫の位牌の箱には紙一枚きりだ。「夫は必ず生きている」と妻は信じ続けた。こうした痛々しい情景を映画でも見たことがあるが、なんと友の母親もそうだった。
これらの事情は、本人が娘に伝え、それを直接聞いたもので、事実で嘘ではない。もっと怖い話もあったろう。誰も知らない影山家の小さな歴史なのだ。
そうして成長した友である。この母親無くして、この子なしである。老いた母への孝行は、人一倍強くて当然だった。戦争が母子の絆を強固にしたのである。18年前、そうして故郷に戻った。むろん、子供の将来を確かめた後のことである。
<東北で耐えた戦争遺児>
東北の因習を房総人は知る由もないが、どうやら男尊女卑の風土は関東に比べて強いのだろう。そこで生まれ育った者は当たり前でも、よそ者には過酷な場合が少なくない。耐えるのは容易でなかったが、3人の子供のために耐えて、耐えた。バイトで教育費を稼いだ。戦争遺児ゆえの忍耐が可能にさせた。しかし、周囲は誰も気付かない。たとえ気付いても配慮などしない。むろん、子供たちに分かるはずがない。おわかりだろうか。
老いた母親が用意したような故郷紀行は、友の人間性回復・自立への一歩となった。自立することが、どんなに大変なことか、女性が一人生きることが、どんなに大変なことか。日本人女性の誰もが感じているだろう。
それを可能にしたのは栄養士の資格である。母親を弔った後も自立への歩みを始めた。生まれ育った温暖気候が支えてもくれた。長期の別居生活の始まりである。自然に離婚へと発展する。事実そうなった。これを誰が封じられよう。
<靖国から神道を取り払って戦没者の記念碑に>
「人は棺を覆いて定まる」というが、それはデスマスクのことではない。その見識・力量・実績をいう。彼女は健康と食事・運動への対応は、人一倍神経質で、それを周囲にも求めた。「あと30年生きる」と宣言、そのために早々、歯の治療をしていた。前日「3時間も祈った」と意気健康だった。その矢先のとっさの“お迎え”だった。友も父親の二の舞を踏んだのだろう。いつか子供たちも、友の夢を理解する時が来るだろう。
そこから導き出される教訓は、戦争の2字を無くすことに尽きる。2度と戦争未亡人と戦争遺児を出してはならない、という覚悟を人類に訴えている。
当たり前のことだが、安倍ら国家主義者がいくらわめいても神風は吹かない。13億人の中国は熟知している。「靖国・神社信仰を排除することで、隣国人を安堵させる戦没者記念碑にする」ことが、日本人と日本政府の使命であると友は叫んでいた。「靖国の神に騙されるな」と友は叫んでいた。「戦争遺児を作るな」と世界に発信しているのだ。友は父親のような犬死ではなかった、と証明出来るだろう。
<遺児をまた中国へ連れて行きたかった!>
逃げるな、でもある。日本国憲法を読め、ともいいたい。
昨日、ジムで事情通から「無知は犯罪」と教え込まれた。確かに「無知の大家」を返上しなければならない筆者だ。戦争遺児の闘争は、本ブログを読んだ数千人に伝えられた。そのうち数万人へと拡大して、安倍の前に立ちふさがるだろう。
多くの中国の友人も見てくれている。十三億人にも及んでいく。近く北京を訪問する。中国を大好きな友だった。一緒に連れて行けないのが残念だが、本ブログで感動する中国の若者が沢山現れるはずだ。
http://tkajimura.blogspot.de/2014/04/blog-post_22.html
2014年5月1日10時40分記
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