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2014年 04月 25日
オバマ大統領は、昨日24日の朝、まず歓迎式典に出席。天皇夫妻との会見を行なった後、迎賓館で安倍首相との日米首脳会談、共同会見に臨んだ。
また、この後、10分ほど拉致被害者家族の横田夫妻などと面会をして、「二人の娘の親として、心情を理解できる」として、拉致被害者の救済に理解を示した。(・・)
大統領は、午後には、まず日本科学未来館(東京都江東区)を訪れ、毛利衛館長と宇宙飛行士の野口聡一さんや、二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」と対面。<アシモと楽しそうに交流していた。>
またが招待された首都圏の高校生20人、大学生10人にスピーチを行ない、日本語で「頑張ってください」と呼びかけて、一人一人と握手をしたという。(++)
その後、明治神宮に赴き、お祓いを受け、絵馬を奉納し、流鏑馬を鑑賞。これは、オバマ氏側からのリクエストだったと報じられていた。(・・)
<絵馬には、「May the People and the World join together to promote justice, peace and a shared prosperity(世界の人々が共に手を携えて、正義と平和と、繁栄の分かち合いを築けますように」みたいな感じ?・・・という内容が記されていたです。prosperity(繁栄)の前にshared(分かち合い)がはいるのが、リベラル派のオバマくんらしいかも〜。"^_^">
そして、夜には、国賓としてのメイン・イベントである皇居での宮中晩餐会に出席した。
オバマ大統領が、今上天皇に関して「陛下の平和への思いの中にある精神は、困難な日々や大震災の悲劇にもかかわらず、規律正しさと高潔さで世界に影響を与え続ける日本国民の中にも感じられます」と、mewと同様の思いを抱いて、リスペクトを示してくれたのが、チョット嬉しかった。
<平和の精神を体現する天皇や国民の品格ある言動こそが、日本のあるべき姿(国柄)なんだよ。安倍ちゃん!(**)>
* * * * *
『オバマ米大統領は、この日夜、皇居・宮殿で開かれた天皇、皇后両陛下主催の宮中晩餐ばんさん会に出席、平成に入って最多の168人が出席する中、「喜びの時にもつらい時にも、私たちは共にいます」とスピーチした。
午後7時半過ぎ、黒のタキシード姿の大統領は、両陛下と並んで宮殿「豊明殿ほうめいでん」へ。乾杯前のあいさつで陛下は、日米の歴史や54年前の訪米時の思い出を振り返り、「両国民は、先の戦争による痛ましい断絶を乗り越え、緊密な協力関係を築きました。互いの理解を一層深め、相携えて進んでいくことを願ってやみません」と述べられた。
また、東日本大震災後の支援に謝意を表し、「物のない厳しい環境にあった被災者にとり、大きな支えとなりました」と語りながら右隣の大統領と目を合わせられた。皇后さまも大統領に向かってお辞儀をされた。
返礼に立った大統領は冒頭、日本語で「こんばんは」とあいさつ。「陛下の平和への思いの中にある精神は、困難な日々や大震災の悲劇にもかかわらず、規律正しさと高潔さで世界に影響を与え続ける日本国民の中にも感じられます」と英語で語った。また、「日本人選手が大リーグのチームの勝利に貢献した際の喜びの時も、3年前のようなつらい時にも、私たちは共にいます」と強調した。
晩餐会では、大統領が子どもの時に神奈川・鎌倉で食べた抹茶アイスを使った富士山型アイスクリームも出された。帰り際、大統領は「特に抹茶アイス、ありがとうございました」と話し、両陛下の笑いを誘った。(読売新聞14年4月24日)』
<オバマ大統領はスピーチの『最後に、東日本大震災で陛下がビデオメッセージで直接国民に語り掛けたお言葉の一部を引用しながら、「決して希望を捨てることなく、互いを大切にし、明日も強く生きていけますように」と締めくくった』という。(時事通信14年4月24日)>
* * * * *
尚、通常、国賓に対しては昼食会なども行なうのであるが。オバマ陣営は、事前に日本側との昼食は断っていたとのこと。<朝晩と苦手な堅苦しい行事などが続くので、間で少し休息をとって、気楽にのんびりと大好きなハンバーガーでも食べたかったのかな?>
ちなみに、安倍陣営は、本当は午後に経済関係者との懇談の場を設けるつもりだったのだけど。それも、事前に断ったという。^^;
また安倍首相のオバマ大統領へのお土産を知って、mewはちょっと唖然としてしまったところがあった。(~_~;)
『安倍晋三首相は24日のオバマ米大統領との首脳会談で、山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」と江戸切り子の酒器を贈った。
首相は昨年10月にロシアのプーチン大統領と会談した際も、「獺祭」をプレゼントしている。(時事通信14年4月24日)』
オバマ大統領は、昨年来、プーチン大統領と対立が続いている上、今、ウクライナ情勢でアタマを悩ませているというのに・・・。
プーチン大統領と同じものを贈るななんて。やっぱ外交センスがない(=外交オンチ)だと思いません?(@@)
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さてさて、肝心の首脳会談&共同記者会見はと言えば・・・。
実のところ、昨夜は帰宅が遅かったので、まだ記者会見全体(特に質疑部分)をじっくり見ていないのだが。とりあえず、ざっと会見前半の中継やいくつかの報道を見ての感想を書くなら。
まず、安倍首相はよほど日米同盟の強化をアピールしたかったのか(&機嫌のよさも手伝ったのか?)、会見の場でやたらに「バラク」「バラク」とオバマ大統領の名を連発。
mewは、会談内容や政治的な合意事項について話す時は、「オバマ大統領」と呼ぶべきではないかと思うのだけど。そのような部分でも「バラク」と呼んでいたことは、一国の首脳として、チョット非常識なのではないかと思ったし。かなりウザい感じがした。(-"-)
<オバマ大統領は、ちょこっと「シンゾ〜」と呼ぶこともあったけど。会談の合意事項などに関して話す時には、ちゃんと「安倍首相」って言ってたですよ。(・・)>
またオバマ大統領は、TPP交渉がまとまらなかったこともあってか、終始、険しい表情をしていたのも、印象的だった。<唯一、笑顔を見せたのは、安倍首相がお寿司の話をした時だったです。^^;>
* * * * *
また、20日にアップした『オバマ来日は、不毛な首脳会談&国賓ごっこに?〜尖閣防衛もTPP合意も明記できず。』にも書いたのだが。
今回の首脳会談で、安倍首相が最も望んでいたのは、オバマ大統領が公の場で「尖閣は日米安保の対象で、米国に防衛義務がある」と明言し、共同文書にも明記すること。<あと集団的自衛権の行使容認への支持表明かな。>
オバマ大統領の方は、日米TPP交渉(特に牛肉・豚肉の関税撤廃or大幅引き下げ、日本に輸出する自動車の基準の見直し)で大筋合意を得ることだったのだけど・・・。
共同記者会見を見る限りは、安倍首相は見事にその望みを果たすことに。 (・o・)
オバマ陣営は、前日まで、尖閣諸島の名を挙げることを渋っていたのだが。大統領は、会見で「日米安保条約は、尖閣諸島を含む日本の全ての領域に適用される」だと言明するに至った。(@@)
また大統領自身は、日本の集団的自衛権の行使については言及していなかったように思うのだが。安倍首相の説明によれば「大統領は、集団的自衛権の行使を検討していることを歓迎、支持した」という。^^;
* * * * *
日本のメディアは、「オバマが尖閣諸島を安保対象だと会見で明言したぞ〜」と、大騒ぎ(保守系メディアは大喜び?)しているような感じがあったのだけど。(@@)
ただ記者会見では、オバマ大統領は、あたかも中国(や世界)に向けてメッセージ(釈明?)を出しているかのような感じで、長々と米国にとって中国が重要な存在であることや、日中間で平和的な解決が必要であることを主張。
また、外国の記者から、中国との武力衝突の可能性について問われ、暗に否定するような回答を行なっていたのが、むしろ印象に残った。(・・)
『オバマ大統領は特に中国に言及、「人口が多く、経済発展している中国はアジアだけでなく世界全体で貿易、経済、気候変動などの分野で大きな役割を担っている。国際的な秩序を重視、平和的に台頭し今後も成功してほしい」と述べた。さらに、「米国としても積極的に中国に関与し協調していく。日本と中国も平和的に話し合い協力していくことを望む」と言明、平和的な協調に大きな期待を表明した。(Record China14年4月24日)』
『尖閣の領有権についても「特定の立場は示さない」と従来の米国の見解を踏襲。「中国が越えてはいけない一線はどこにあるのか」という記者団の質問には「レッドラインは引かれていない」と即答し、中国が尖閣に軍事侵攻した場合の武力行使の基準を示さなかった。
さらに尖閣問題の平和的解決を強調し、日中双方に「対話による信頼醸成措置をとるべきだ」と求めた。(毎日新聞14年4月24日)』
『オバマ大統領は尖閣の防衛義務について「日米安全保障条約は私が生まれる前から存在し、(適用範囲という立場も)新しいことではない」と繰り返し強調。「米国と中国は強固な関係があり、中国はこの地域だけでなく、世界にとって重要な国だ」とも付け加えた。中国の反発を予想し、刺激を避けようとしたのは明らかだ。(中略)
同時にオバマ政権は経済を中心とした対中関係を重視している。尖閣をめぐり、日中対立がエスカレートする事態は米国の国益を著しく損ねる、というのが本音だ。「私は安倍首相に、事態を平和的に解決し、挑発的行動を取ってはならないと強調した」。大統領は会見でこう念押しした。首相の靖国神社参拝は、米国にとって挑発行動にほかならない。(西日本新聞14年4月25日)』
<西日本新聞が、最後に「首相の靖国神社参拝は、米国にとって挑発行動にほかならない」と書いたのは、安倍首相が会見質疑の最後で、靖国参拝への理解を求める話を長々としていたから。
ちなみに、オバマ大統領は、ロシアのウクライナへの介入(侵攻)についても、かなり長く語っていたです。>
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mewの共同会見や共同声明に関する感想、意見は、週末に改めて書きたいと思うのだけど。
BLOGOSに載っていた小笠原誠治氏の意見に共感できる部分がかなりあったので、最後にそれをアップして、この記事を終えたい。(・・)
『オバマ、安倍双方が相手の話に失望した日米共同記者会見
小笠原 誠治 | 経済コラムニスト 2014年4月25日
突然ですが、今回のオバマ大統領の訪日を貴方はどう評価しましたか?
オバマ大統領が日本を訪問してくれたことは、安倍政権にとって、否、日本にとって大いにプラスになったのでしょうか?
初日のすきやばし次郎での談笑の風景をみただけなら、そんな感想を抱いても不思議ではありません。
そして、日米共同記者会見で安倍総理が何度もバラクと呼び、また、オバマ大統領も安倍総理をシンゾウと呼んだことを知っているのであれば、プラスの評価を下すかもしれません。
しかし、ご承知のとおりTPPは合意されなかったのです。
甘利大臣は、言いました。
「もう一度この担当大臣をやりたいかと言われたら、やりたくないです」
まだ、オバマ大統領が日本を離れる前だというのに、そこまで甘利大臣は言うのです。恐らく疲労の極致に達し、アメリカの態度に呆れているということなのでしょう。
バカバカしくてやっていられないよ、と。また、米国の要求が余りにもバカバカしいから、安倍総理としても甘利大臣の判断を尊重した、と。
それに、TPP交渉の話は別としても、安倍総理とオバマ大統領の考えは微妙に食い違っていたのです。お気づきになりませんでしたか?
何が食い違っていたのか? 重要なことを2つ挙げたいと思います。
先ず、安倍総理は、日米同盟が力強く復活したと言い切りました。
そのことについては、オバマ大統領自ら、尖閣は日米安保条約の対象に含まれると言ったのだからそのとおりだと考える人も多いでしょう。なにしろ米国としては、閣僚でベルでは尖閣が安保条約の対象になると言ってはいたものの、大統領自身がこのように明言したのは初めてのことだから、と。
恐らく安倍総理としては、オバマ大統領が尖閣を口にしてくれたので、最初は大変感謝したと思うのです。これで中国も少しはおとなしくなるかもしれない、と。
* * * * *
しか〜し‥
オバマ大統領は、次の瞬間、安倍総理を失望させるようなことを言ったのです。
「我々の立場は何も新しいものではない」、「日本と中国が協力の道を探っていくことだと思います」、「我々は中国と強い関係を持っている。中国は、地域にとってだけではなく世界にとって重要な国である。我々は中国の平和的な台頭を支持したい」
いいでしょうか? 安倍総理だって中国との良好な関係を望まないのではないのです。しかし、一方的に領土を脅かすような行為を中国が続けるから、米国の支援を期待し、だから、日米同盟の強化を打ち出しているのです。
米国は中国と仲良くしろというものの、どうやったら中国と仲良くできるのか? 中国と仲良くするために尖閣を中国にくれてやれとでも言うのか、と。
安倍総理は何度も言いました。力による現状の変更は許されない、と。そして、その考えはオバマ大統領も共有していると言うものの‥両者の想定していることは違うのです。一方は、尖閣を念頭において中国を批判し、そして、もう一方は、クリミアに手を出したロシアを批判しているのです。
さらには、オバマ大統領は、尖閣を岩とまで言うのですから。
では、次にオバマ大統領が失望した安倍総理の発言についてです。
記者会見の質疑の最後に、安倍総理が昨年12月の靖国参拝について述べました。はっきりと言って、中国への配慮を怠ることのできないオバマ大統領としては、安倍総理に、靖国に触れないでいて欲しいという気持ちがある訳ですが、この共同会見でまた、米国からすれば弁解としか思えないことを安倍総理は繰り返したのです。
安倍総理は言いました。
「私は、昨年12月靖国神社に参拝したが、そのようなことは世界の多くのリーダーに共通することだ」、「私は、靖国参拝の際に、鎮霊社にもお参りした。そこには世界中の戦没者の霊が祭られていて、そこで不戦の誓いをした」
これ、昨年12月の靖国神社参拝の後に安倍総理が言ったことと同じです。
確かに、不戦の誓いをしたと言えば、それ自体が悪いことではない筈。
しかし、世界中の戦没者の霊が祭られているなんて言っても、そんなことを知っている関係者が世界中にどれだけいることか?それに、海外の戦争犠牲者がそこに祀られることを、海外の人はどれだけ望むのか?
そもそも日本人だって、そのような社があることを知らない訳ですし、さらに言えば、A級戦犯は靖国神社に合祀がなされる前には、その鎮霊社に祭られていたというのですから。
ということで、いずれにしても、こうしてオバマ大統領を日本に招いたものの、日米の絆が強くなったとはとても思えないのです。中国が大量の米国債を保有し続ける限り、日米の関係が一方的に強くなることはあり得ないでしょう。最初から、そう考えた上で外交戦略を練る必要があるのです。
以上 』
THANKS
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