http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/551.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/28b40135a7dea2626b8a552329dc08c6
2014-04-24 08:39:39
ミシュランで最高ランク・三ツ星のすし屋で、トップ同士の親しさを演出して見せる日米首脳非公式夕食会。安倍首相を腹の中では毛嫌いしているオバマ大統領も、そこは大人の対応、にこやかに笑顔で握手して日本側の立場に配慮を見せました。
「その代わり、アメリカの要求をよろしく」というビジネス笑い。安倍首相が国民向けにぜひとも見せたいのが、にこやかに握手する両首脳のポーズ写真です。すし屋の前で握手し、酒を酌み交わしながら談笑する写真がテレビで流されるだけで、安倍氏には大々成功。
オバマ氏にしてみても、笑顔で対応してやるだけで、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉で大幅譲歩を引き出せる。「そのための笑顔なら安いもんだ」というところでしょうか。
先日、日本の貿易赤字が最大規模になったと、大々的に伝えられました。このニュースを聞けば、「大変だ。資源のない日本が貿易で稼げなければ、お先は真っ暗。なんとか輸出を伸ばさなければ」という反応が、読み筋のはずです。
TPP交渉に参加するという決断をする際、当時の政権党である民主党からは、「わずかな農畜産品のために、日本の外貨稼ぎ頭が犠牲にならなければならないのか」と、のたまいました。今の安倍政権の考え方もほとんど同じです。
そして、日本人の頭には、「資源がない日本は、輸出で食っていくしかない」という、輸出立国の宣伝がガチガチに刷り込まれています。TPPは、その輸出を活発にする決め手というキャンペーンが行き届いています。大幅譲歩しても、「大筋合意」に対して抵抗は出てこない。そのためのシナリオ通りの演出です。
今回、共同声明に間に合わせることが出来なくても、オバマさんにとって11月の中間選挙に間に合いさえすれば結構。
もうひとつ、「尖閣は、日米安保の適用範囲」という文言を盛り込ませることに成功したとしても、アメリカにとっては単なるおためごかし。仮に、実際に衝突が起きても、アメリカは「自衛隊が対応しなさいよ」でおしまいのはずです。
アメリカは中国と衝突することなど、本気で考えてはいません。その意味では、安倍首相の「積極的平和主義」や、「戦後レジームからの脱却」は危なかしくてならない。アメリカにとっては、「日本の安倍首相がリスク要因」なのです。
かくして日米同盟は深化するどころか、中身はスカスカの骨粗鬆症(こつそしょうしょう)状態です。見かけは「同盟」ですが、実態は「張子のトラ」。
この「張子のトラ同盟」のために、日本の大きな富を差し出す安倍外交。日本人は不幸になっていきつつあるのですが、メディアも黙して語りません。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK164掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。