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専用機にリニア…オバマに「土産1兆円」も日米関係修復不可
http://gendai.net/articles/view/news/149702
2014年4月23日 日刊ゲンダイ
山梨リニア実験線にケネディ駐日米大使(左)と安倍首相/(C)AP
オバマ米大統領が23日に来日したが、「国賓」とは名ばかりの駆け足訪問。それでも安倍首相が「強固な日米同盟」という体裁を取り繕うため、米国側に差し出す“お土産代”は途方もない金額に上る。
安倍が露骨に尻尾を振ってみせたのが、次期政府専用機の選定だ。
現在の専用機(ボーイング747)は運航開始から20年以上が経ち、4年後の退役が決定。後継機の選定をめぐって、米ボーイング社とライバルの欧州エアバス社が火花を散らしてきたが、安倍政権はボーイングの大型機「777」を導入する方向で最終調整していると先日、一部メディアが報じた。
選定理由が振るっていて、「強固な日米同盟関係を象徴する意味合いから、米国製が望ましい」と判断したという。政府は予備機を含めた2機分の購入費として今年度から5年間で計1355億円の予算を計上。これだけの税金が「強固な日米同盟」のため、ソックリ米国側に渡るのだ。
■リニア技術の無償提供に融資
さらにスケールが大きいのは超電導リニア技術の無償提供である。
オバマ政権は米東部ワシントン−ボルティモア間(約60キロ)を高速鉄道で結ぶ構想を持つ。総工費が最低でも1兆円に及ぶ巨大プロジェクトで、安倍は「ぜひリニア導入を」と、24日の首脳会談でオバマに技術の無償提供を伝える予定だ。
「技術提供ではライセンス料を受け取って開発費を回収するのが一般的です。10年前にJR東日本と川崎重工が中国に新幹線の車両技術(480両分)を売り込んだ際には、1両あたり推計2000万円のライセンス料を受け取ったとされます」(鉄道技術関係者)
リニアは世界が真似できない日本独自の最先端技術。それをタダで提供するだけでも気前が良すぎるのに、安倍は財政難のオバマ政権にさらなる土産を積み上げる。総工費1兆円の半分を国際協力銀行経由で融資し、負担を和らげる方針だ。
「確かに米国でリニア導入が決まれば諸外国への宣伝効果は大きく、今後の鉄道インフラ輸出にも弾みがつくでしょう。政府は<損して得取れ>の発想かもしれませんが、販売促進の『試供品』にしては、技術の無償提供や工費負担はスケールがあまりにも大きい。経済効果より何か政治上のメリットを優先させたのでは、と勘ぐりたくもなります」(鉄道行政に詳しい明大専門職大学院の市川宏雄院長)
■コメ無関税枠の拡大
TPP日米協議で、安倍政権が落としどころと想定しているという米国産コメの無関税輸入枠の拡大だって、立派な土産だ。日本はコメに高い関税をかける一方で「ミニマムアクセス(MA=最低輸入量)米」として一定量を無関税で輸入している。昨年度の米国産MA米の輸入量は30万トン、落札額は約221億円に上る。無関税枠拡大によって、米国側は無条件で少なくとも100億円規模でコメ輸出増が見込めるのだから、オイシイ話だ。
オバマ訪日で安倍が差し出す“土産代”はゆうに1兆円規模となりそうだが、札束をこれだけ積んでも「日米関係」は簡単に修復できないだろうから、国民はやってられない。
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