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フジテレビの新報道2001がそこまでして小保方氏を擁護する理由 2014年4月20日 10時47分 小笠原 誠治 | 経済コラムニスト フジテレビの新報道2001を今週もまた見ました。
そして、今週もまたSTAP細胞というか、小保方氏の問題が取り上げられていました。憶えているかどうか知りませんが、先週は2人の防衛大臣経験者が小保方氏を断然支持していました。 「優秀な科学者が海外に引き抜かれては日本にとって大いなる損失になる!」 「200回もSTAP細胞の作製に成功したのだと言っているのだから、嘘である筈がない!」 中谷氏と森本氏はそんなことを言ったのでした。 では、今週は? 芦田宏直氏という人の登場です。この人、人間環境大学の副学長なのだとか。 人間環境大学? どこにある大学なのでしょうか。 まあ、いいでしょう。 でも、この人、言いたい放題。聞いているのもバカバカしいほどの方言ぶり。 こんなことを言ったのです。 「小保方氏の大発見にそんなことあり得ないと最初に言ったのは理研の科学者である。そのため、論文に不正が発見されたとき、それ見たことかとの一斉合唱がはじまった。そして彼女一人を悪者にした。彼女は何も悪くない」 どう思いますか? それに言うにこと欠いて、コピペのどこが悪いと言う始末。 呆れるでしょう? しかし、そうは言っても、人によっては、こう堂々と意見を言われると、その人の言っていることが正しいような気がしてしまうのかもしれません。 でも、この人の言っていることに呆れるのは当然かもしれません。だって、この人が出した新刊書は、「努力する人間になってはいけない」なんてタイトルがついているのです。 中身を読んでいないので何とも言えないのですが、タイトルが変わっているのはそのとおり。そうやって世間の常識と違うことを言って、注目を浴びたい作戦なのでしょうか。 それにこの人、ツイッターが大変お好きなようで、四六時中どうでもいいことを喋りまくっているのです。 本日、発信した内容を少しだけ抜き出すと‥ ・おはようございます(笑)。 ・なんだか訳の分からない出演です(笑) ・迎えの車は、FUGAでした。いまから、お台場フジテレビ。 ・フジテレビなう。 ・物々しい玄関なう。 ・山本大臣が隣に来られました。以前のやりとりも含めて、覚えられておりました。ご挨拶終了なう。 ・名刺が尽きた。 ・最初の話題は、韓国船沈没らしい。 ・ねむたい。 こんなことをツイッターで発進した後、あのテレビでの発言になったのです。 因みに、芦田宏直氏の前には、録画ながらあの武田邦彦氏が、これまたいつものように小保方氏の擁護に務めていたのです。 フジテレビの新報道2001は、あっちこっちから小保方氏を熱烈に擁護する人間を探し出してきて、こうしてテレビで意見を述べさせる、と。 もちろん、擁護をしない人も登場させてはいるのですが、番組の作り方から見て、或いは発言時間の長さから見て、どうしても擁護派の人間が主役に見えてしまうのです。 何故そこまでしてフジテレビは小保方氏を擁護したいのか? 実は、フジテレビは小保方氏を擁護したいのではないのです。そうではなく、安倍総理を熱烈に応援したいから、間接的に小保方擁護に回っているのです。 どういうことなのか? 新報道2001の平井文夫氏の(フジテレビ解説副委員長)発言が如実に物語っているのです。彼はこう言いました。 「小保方氏の問題とは関係なく、理研を特定国立研究開発法人に指定することはなんとしても必要である」 私も、そのことに関しては特に異存がある訳ではないのです。諸外国の研究機関に負けないような環境を整備することは大切なことでしょう。そして、そのために理研を特定国立研究開発法人に指定することが必要であるのならば、指定すればいいだけの話なのです。 では、何故指定が遅れているのか? それは、ご承知のようにSTAP細胞の作製に成功したという話が俄かに根拠のないものに思われているからです。 当初、このニュースが報じられたときには、理研が特定国立研究開発法人になることには何の問題もなかった。というよりも、その時点では、理研と小保方氏を成長戦略の看板にしようと安倍政権は考えていたのです。しかし、ご承知のように、その世紀の大発明のニュースが流れるや否や、ネットでは疑惑が囁かれるようになり、後は皆さんご承知のような経緯を辿っているのです。 でも、最初は、理研批判はそれほどでもなかった。間違いを犯したのは小保方氏だけであるとの見方も十分成りたった。だから、理研は、小保方氏を切り捨てることで、早々に幕引きを図ろうとした、と。しかし、これは、何も理研がそのようなシナリオを描いたという訳ではないのです。そうではなく、文部科学省が、理研を特定国立研究開発法人に指定する方針に変更を及ぼしたくないと考えたために、理研に幕引きを急がせた経緯があるのです。 でも、そのシナリオは少しばかり狂った。 つまり、小保方氏が論文撤回を承知したものと思っていたところ、そうではなかった、と。そして、理研に対して不服申し出まで行った。 しかし、そうなると今度はいっぺんに理研批判が火を噴いた、と。 そうやって理研批判が高まるなかで、どうして当初の予定どおり理研を特定国立研究開発法人に指定することなどできるでしょうか。つまり、理研もそうですが、文部科学省、否、文部科学大臣が迷走したということなのです。 理研を特定国立研究開発法人に指定したいが、事を急ぐ訳にはいかない、と。だから、今、政府は、文部科学省が中心になって、事態の収拾に躍起になっているのです。 事態の収拾にはどうしたらいいのか? それには、小保方氏のイメージを少し回復させればいいのです。 小保方氏のイメージを回復させ、小保方氏が海外に引き抜かれる恐れがあるようなイメージを作り上げることが適当であろう、と。 要するに、文部科学省やフジテレビにとっては、STAP細胞の作製に成功したかどうかということよりも、理研を政府が特定国立研究開発法人に指定し、そして、それに対し国民が批判をせず受け入れることが何よりも大事などいうことなのです。 何故、そのことが政府にとってそんなに大事なのか? だって、それができないとアベノミクスの第3の矢である成長戦略の目玉がなくなってしまうからなのです。 以上 http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140420-00034663/ |