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元裁判官がトイレ盗撮 「法の番人」法務省秘書課の言い分
http://gendai.net/articles/view/news/149677
2014年4月22日 日刊ゲンダイ
木で華鼻をくくった対応/(C)日刊ゲンダイ
法の番人が聞いてあきれる。元裁判官で、法務省の男性元幹部(50)が21日、省内の女子トイレにカメラを仕掛けて盗撮したとして、先月、迷惑防止条例違反容疑で警視庁に事情聴取されていたことがわかった。
ところが、法務省はこの事実を公表しなかったどころか、「捜査中のため、コメントできない」(秘書課)と木で鼻をくくった対応。先月の事件なのに、「詳細がわからない」の一点張りだ。
よほど身内をかばいたい事情でもあるのか、現在の所属部署や肩書さえ、「公表できない」(同)ときた。盗撮すれば、一般人でも実名や顔写真を公表されるケースもあるのに、法務省のキャリア官僚なら許されるのだろうか。
■幹部ポストからヒラに降格
「Kという人物です。今月、財産訟務管理官という幹部ポストからヒラの法務事務官(大臣官房付)に降格されたので、おかしいという声は出ていた。Kは、仙台地裁や東京地裁を経て、昨年は司法試験の委員も務めています。マスコミにバレなければ、そのまま事件は闇に葬られていた可能性もありますね」(マスコミ関係者)
法務省秘書課に改めて氏名などの非公表の理由について聞いた。
――なぜ事件の公表が遅れたのか?
「まだ捜査中で、法務省としてオフィシャルに事件を認めるわけにはいかない」
――本人は犯行を認めている。実名は公表しないのか?
「本人がどのように供述しているのかわからないので、氏名は公表できない。(組織として)隠しているわけではない」
無論、実名や顔写真を出せと言っているわけではない。しかし、裁判官とは、法の正義と秩序を守る役割だ。そんな職責にある者は、一般人以上に襟を正さなければいけない。法務省が、身内に甘い対応をしていたのなら、そちらの方こそ大問題だ。
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