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安倍自民党の論理破綻…議員歳費復活でも職員のベア見送り
http://gendai.net/articles/view/news/149675
2014年4月22日 日刊ゲンダイ
2年前から時限立法で続いている議員歳費の2割カットが、自民党の強い要望で期限が切れる今月末で打ち切られることが濃厚になった。
歳費は東日本大震災の復興財源として13%、議員定数削減が実現するまでの約束として7%の計20%を減額。月額129万4000円が103万5000円に抑えられていた。これを戻すわけだ。
だが、今なお26万人が仮設住宅に暮らし、定数削減は遅々として進まない。一方、国民には25年にわたる復興税を強いている。
つまり、エラいセンセイの給料だけ先に上げるという虫のいい話なのだ。その言い分もふるっている。自民党の細田博之幹事長代行は15日の会見で、「民間に対して給与を上げるよう要請しているので、国家公務員の給与とか国会議員の歳費とか、総合的に考えるべき」と、まるで苦渋の決断だったみたいな言い方。自分たちが率先して賃上げすることで、全体の賃上げに貢献したいというのだ。
ところが、そのセンセイたちが身内の自民党本部職員(200人弱)のベアを見送っているのだから、論理破綻している。
■議員歳費復活は「率先垂範」
「政府は、賃上げの意気込みを示すため、職員給与の引き上げを党に働きかけてきました。ところが、<政党助成金を原資とする職員の給与引き上げは、国民感情を考えると時期尚早>と党幹部から異論が出て、早々にベアを引っ込めてしまったのです」(マスコミ関係者)
この件について自民党本部に問い合わせると、「職員のベアに関しては、こちらからお答えはしておりません」(広報担当者)と困惑した様子で回答した。
今年度の自民党の政党助成金は157億円もあるのに、みみっちい話だ。
その党本部は今年4月にも新職員を採用したが、待遇は月給23万2300円で任期1年の嘱託契約。非正規の不安定な雇用だが、選挙があればポスターやビラ貼りにも駆り出される。
国民はもとより、身内にも厳しく、自分たちだけに甘い。自民党の国会議員サンは狂っているとしか言いようがない。
【2014年分の政党助成金】
自民党/157億3000万円
民主党/67億8000万円
日本維新/32億6000万円
公明党/25億9000万円
みんな/20億2000万円
生活の党/7億4000万円
社民党/4億3000万円
結いの党/3億5000万円
新党改革/1億円
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