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2014年04月21日 「ジャーナリスト同盟」通信
<オバマに横やり・安倍内閣>
靖国の祭礼を知らないが、春秋の例大祭が最も重要な宗教儀式とされる。21日からその一つが始まった。安倍はワシントンの靖国参拝反対を受けいれて、オバマ来日に備えたのだが、完全に屈したわけではなかった。参拝に相当する真榊を奉納した。それでも、オバマをうまく誤魔化せるという策略なのであろう。しかし、既に国賓での来日を決めたオバマである。いまさら変更はできない。安倍はなかなかしたたかである。
<真榊奉納で靖国に顔>
このところ、安倍はアメリカの女性大使接待に懸命である。アメリカ大使も、秋の中間選挙を意識したTPP対日処理が重要である。安倍の要求には、必死で応える必要にかられている。安倍の方は、そこを上手に利用して日米友好を新聞テレビに報道させている。
いうなれば、両者とも腹の探り合い、キツネと狸の化かし合いをしているのである。外務省を通じて「安倍は春の靖国参拝はしません」と回答させて、その一方で真榊を奉納した。むろん、内閣総理大臣名義だ。明らかに特定宗教への事実上の参拝であるから、日本国憲法に違反する。
本来、こうした立場を国会議長と最高裁長官が反対談話を出す、他方で主権者である日本国民が裁判に訴えるべきなのだが、議会と司法の黙認に従属している。議会・司法も、そして国民も、行政に屈してしまっている。3権分立が機能していない日本である。
<側近2人の閣僚を代理参拝>
安倍はお友達の2人の閣僚を、事実上の代理役に指名して参拝させた。
悪辣である。ワシントンの顔に小便をかけて、それでいて東京に招待するというのだ。ワシントンも安倍にかかっては形無しである。国粋主義者の常識をわきまえない対応に、目下のところ、プーチンの暴走もあって反撃するわけにもいかない。反対に靖国神社と彼ら国家神道派は、一応の満足をしているのだろう。
<ワシントン・北京の警戒変わらず>
かくして日米同盟も、日中友好も名存実亡の状態なのである。こうした安倍の対応に、ワシントンの右派・産軍複合体は集団的自衛権の行使決着方針に満足するものの、ホワイトハウスはいら立ちを強めている。
日本の国家主義内閣の動向に米中とも警戒をすることになる。
<呉越同舟の日米中>
表向き日米同盟を演出する日本とアメリカ、その実、日本財閥が作り上げた国家主義の政権に困惑しているホワイトハウスなのである。この1点で、米中と韓国は連携を強めている。
靖国参拝・原発輸出・武器弾薬輸出・集団的自衛権行使・改憲をキーワードとする政権の存在、それに屈する新聞テレビに国際社会は戸惑いと懸念を深めている。自由と民主主義を喧伝してやまない日本政府、その実、政府批判をしなくなってしまった日本言論界に、世界の人権主義者は驚愕しているにちがいない。
日中の対立と日米の三つ巴の関係は、呉越同舟のレベルを超えつつあるのではないのか。
<北京の反撃は遂に日本財閥へ>
こうした財閥の意思で動く政府に対して、北京の司法はしびれを切らし始めた、と筆者には分析できる。昨日は上海の裁判所が商船三井の船を差し押さえたのだ。予想外の事態に三井の戸惑いは大きい。
思えば、三井の暴走は戦前に、軍部を動かして利権を独り占めにしたことで知られる。負けまいとして三菱も手を出した。大豆利権に限らない。強制連行・強制労働どころか、専門家は「アヘンにも手を出していた。アヘン無くして中国侵略はありえなかった」と教えてくれて来たものだ。
アヘン利用を大英帝国から学んだ日本、いまワシントンが同じ手口を用いている?靖国に王手をかける安倍内閣を「新たな日本敗戦の始まり」と断じた外務省元高官の指摘は、さらに具体化してゆく。
2014年4月21日12時20分記
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