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2014年4月19日
東京都の舛添知事は政府が押し進める国家戦略特区について、東京23区のうち9つの区を特区に指定するよう国に求めた。以前から都が特区構想を進めていた千代田、中央、港、新宿、江東、品川、大田、渋谷の8つの区に、舛添知事がぶち上げた「創薬イノベーション」構想にしたがって、医療機関の多い文京区を加え、全部で9区が戦略特区エリアに指定されたことになる。
ということは、東京23区のうち14区が、つまり東京都の6割が国家戦略特区に反対していることになる。東京都にもまだ正気を保っている連中が半分以上もいたということであろうか。(まあ区ごとに人口が違うからそう単純でもないが。)
安倍新自由主義特区で吹聴されるいかがわしい規制緩和に反発する気概こそ良識というものだ。
政府は東京都の全区を特区に指定する方針だったが、朝日新聞によると特区での医療や雇用の規制緩和には、日本医師会や労働団体などが慎重な姿勢を示しているとある。舛添知事を中心とする東京都の態度には、このような業界や議会への配慮が背景にあるものとみられるそうだ。
どうやら日本医師会や労働団体などが規制緩和に難色を示して反対したようだ。ただ、ちょっと不可解なのは医療機関が多いとされる文京区がなぜ賛同したのだろうか!?
これだけの情報しかないので、東京全区のうち6割の14区が乗り気ではない理由が、それだけなのか、あるいは他の団体も反対しているのか不明だが、東京の行政関係は半分以上がアベノミクス第三弾「成長戦略」に位置付けられている国家戦略特区に反感を持っていることが明らかとなった。
政府側が規制緩和の対象エリアを広げるよう打診しても応じなかったらしい。これを14区は規制緩和にいかがわしさと危機感を持ち、根性があると捉えてもいいと思うが、この背景には国家戦略特区の危険な実態を知らせる活動に邁進されている前大田区議会議員の奈須りえさんのご尽力が奏功した面は大きい。
物事は何でもそうだが、最初に気づいてそれを知らせる人間は偉大なのである。そういう人は大体が最初は無理解や無視の憂き目に遭ってしまうが、めげずにやっていると真綿に水がしみいるように周囲に影響を与えることになる。。
東日本大震災の巨大な津波被害で、「津波てんでんこ」というエピソードが知られるようになった。津波てんでんことは、三陸地方で言い伝えられている言葉(格言)であり、「てんでんこ」とは、てんでんばらばらの意味。津波の際は親兄弟にかまわずにとにかく逃げ切るのだということである。そうしないと誰も助からないほど猶予がないということである。
このような警告的格言は痛ましい犠牲を経験則にしているから浸透度が非常に高い。奈須りえさんの警告も、国民生活や地域共同体の崩壊を予見する危機意識から出ているだけに、心ある人たちに対しては波及効果が大きい。東京都民が一枚岩のように安倍政権が駆使する特区洗脳に化かされているわけではないことが分かって少しだけ安心した。
だが、オバマ大統領の来日を目前に控え、TPPの交渉妥結に血眼になっている安倍首相らの売国エネルギーは凄まじいものがある。だから決して油断はできない。並みの覚悟では狂気を凌ぐことはかなわないのだ。
↓奈須りえさんのオフィシャル・ブログ
http://ameblo.jp/nasurie/
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