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TPP交渉における疑問
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52580302.html
2014年04月17日 在野のアナリスト
韓国の珍島沖で旅客船が沈没した事件、どうもイタリアの豪華客船コスタ・コンコルディア号の座礁事故と、構図が似てきました。定期航路を外れる、船長や船員が先に逃げる、ということがあったようです。さらに事故当初、救助された人数を重複して数えるなど、政府側の対応にも問題があり、首相が水をかけられるなど、遺族の怒りの矛先が政府にも向かっています。
原因はまだ分かりませんが、非常事態にどう対応するか? で、大体の能力も測れます。昨日の、理研の笹井氏など「私はSTAP細胞の研究に、ただ乗りしようとしていました」ということが鮮明です。チェックはしていない、研究ノートの存在も分からない、よくそれで共著者と言えるものだ、と呆れます。この間、表にでてこなかった潔くない態度といい、危機に応じた態度としては最悪です。個人的には、STAP細胞の問題とは、論文の不正確さというより、コツを載せていないため再現実験ができないなら、人類として有用なはずの研究が、一部の人間の出世や名誉欲のために、恣意的に扱われていることだと感じます。あるか、ないか、というばかりでなく、それがいつ頃、人類にとって有用な研究になりうるのか? あるというなら、そのことを早く示すべきなのでしょう。
甘利TPP担当が渡米し、オバマ米大統領の訪日前のTPP交渉を行っています。しかし議論がおかしなことになっており、米、砂糖などの関税は高いままで認められるが、輸入数量の増加を約束する。パッと聞いても、すぐに問題に気づくでしょう。関税はかけるけれど、補助金をつけて米菓メーカーなどに安く卸す。そうでなければ廃棄になります。これは、見かけは関税を守ったように見えて、実態は国内のパイは食われますし、生産者は市場縮小の煽りをうけるのであって、農業には打撃になる。安倍政権はそういう形でTPPの妥結を目指しているというのです。
これは生産者を蔑ろにするだけではありません。国費を投入し、米農業生産を後押しするような手法です。関税をかけて価格が高くなれば、流通量など増えるはずがない。強引にでも流通量を確保してくれるなら、生産者としてこれほど楽なことはありません。しかも以前から、米などは米菓メーカーとの怪しい取引、さらに事故米の流通など、どうも流通過程に問題が散見される。ここで関税は維持するけれど、数量を増やすなどという通常ならあり得ないことを起こそうとするならば、流通過程において更なる問題を抱えることになるのでしょう。
一部の報道では、後は牛肉が問題、とするものもあります。しかし知財の部分など、国民にまだ知らされていないことも、重要なのです。安倍氏は「数字を越えても意味がある」との発言をしています。安全保障分野をにらんで、そういう発言をしたのでしょうが、これも安倍政権が、産業より安全保障重視、という姿勢を鮮明にしています。経済は二の次どころか、今の安倍政権にとって三の次以下、成長戦略ですらなくなってきた、というのが実状なのでしょう。
危機管理は、統治者として必要なことではありますが、それは平時を安寧にできるからこそ、不意のトラブルが発生したときが大事なのであって、平時が混乱すれば元も子もありません。TPPがオバマ大統領の訪日に合わせて一定の合意が図られるなら、鹿児島2区補選にも影響してくるでしょう。国内産業を蔑ろにし始めた、そのツケはそこで払うことになりそうですね。
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