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2014年4月17日
ジャーナリストで東京新聞・中日新聞論説副主幹でもある「長谷川幸洋(はせがわゆきひろ」という御仁がいる。最近、この人物はあちこちのメディアで重宝がられている。この長谷川がラジオでトンデモナイことを述べた。腹が立ったので一応書いておく。
来週の水曜日、4月23日にオバマ大統領が来日する。それを踏まえた言説で、この御仁がとんでもないことを言ってのけている。
その前にちょっと言っておきたい。東京(中日)新聞は他のマスメディアに比較すれば、国民(庶民)寄りの報道姿勢を取り始めていることが良識派には着実に評価されてきつつある。
昨年2013年3月7日13時55分、東京新聞はTPPに関連し、「TPP参加に極秘条件 後発国、再交渉できず」というタイトルで大スクープ記事を書いていた。
すでに記事のリンクは切れているが、東京新聞がスクープした内容はこうである。
2011年11月に後れて交渉参加を表明したカナダとメキシコは、既に交渉を始めていた九カ国から「交渉を打ち切る権利は9カ国のみにある」「既に現在の参加国間で合意した条文は原則として受け入れ、再交渉は要求できない」などという、極めて不利な追加条件を承諾した上で参加を認められていたという、驚くべきものだった。
カナダ、メキシコ両政府は交渉条件をのんだ念書(レター)を極秘扱いしていたそうだ。
(参照ブログ)http://blog.livedoor.jp/gensenkeijiban-bousou/archives/28811280.html
これは、総選挙時の約束を破って、自らTPP交渉に踏み切った安倍政権は絶対に極秘扱いしたい情報である。東京新聞が独自ソースでそれをすっぱ抜いた功績は大きい。すべてが秘密で始まり、肝心なことは何一つ外へ出さないTPPにあって、このような重要情報をスクープした意味は大きい。これはPARCの内田聖子氏が身銭を切りながら海外のTPP交渉現場に赴き、身体を張った情報提供を行った姿勢に通じるものがあった。
だから、神州の泉は腐った大新聞のなかにあって東京新聞に一縷の光明を見出していた。だが、百パーセントこの新聞を認めるわけにはいかない。なぜなら、論説副主幹に長谷川幸洋なる人物を起用しているからだ。「なぜこんな胡散臭い者を?」という素朴な疑問が浮かぶ。
では、自分がなぜこの御仁に怒っているかを説明しよう。
4月16日のニッポン放送、午後4時からの「ザ・ボイス そこまで言うか!」のゲストが長谷川幸洋だった。
長谷川幸洋はTPPの「日米事務レベル協議」やオバマ大統領の来日にかんする話題で次のように言っていた。余分な部分は省いて要点をかいつまんで言う。
長谷川幸洋いわく、
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
TPPはまとまる可能性がある。
TPPは関税の話みたいになっているが、もう片面は中国。
実はTPPで重要な問題の本質は中国なのだ。国際社会の原理原則、民主主義統治を二の次三の次に考える中国こそが大問題。
このことがオバマ大統領が抱える最大の問題であり、訪日の目的もそこにある。
もしTPPの首脳会談が上手く行かないと、アメリカと日本がTPPで喧嘩していると中国に思われてしまう。
日米のTPP会談がだめなら中国を利するだけである。
TPPがまとまらない場合は、オバマと安部は冷たい握手になるだろう。
だからこそTPPは絶対にまとめる必要がある。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
以上が、オバマ来日に関して長谷川幸洋が言っていたことだが、ふざけるなと言いたい。
長谷川はTPPの問題を中国問題にすり替えて、TPPで日米がタイアップせずに反目し合えば東アジア情勢が大変なことになるというような文脈で語っている。
中国をダシにしてTPP合意が日本が取るべき唯一の選択肢であるかのように結論づけたのである。
里が知れるとはこのことであろう。TPPと中国問題をリンクさせて、日本をTPPの合意形成に導くというロジックは売国ロジックである。この両者は別々の問題なのだ。中国の脅威よりもTPPや国家戦略特区の方がはるかに亡国の近道になっているのだ。
長谷川幸洋の頭にはISD条項も、ラチェット規定も、グローバル企業のための規制緩和も、アグロバイオ企業のGM問題も、混合診療問題もない。というか、知っていながら中国を引き合いに出して視聴者をTPPの首肯(しゅこう)に誘導しているのである。まさに御用ジャーナリストの鑑である。
この男、オバマ大統領来日の直前になってTPPに誤った解釈を与え、誤導に腐心している。東京新聞は瑕疵となっているこの男を早く放逐したらどうなのか。
ブログ「世相を斬る」のあいば達也氏が「長谷川は(安倍に)合の手を入れている幇間(ほうかん)であり、云々」とこき下ろしているが、まさにそのとおりなのである。若い方々は、長谷川幸洋の売国言説にまどわされさいようにご注意願いたい。(※幇間(ほうかん)は太鼓持ちとも言う。)
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/85817b5fa35bbd07a27d3638f9e014dd
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