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2014年04月15日
アベクロが昼飯を食いながら、経済の先行き不安や、下落一方の株価浮上策はないものか、合議をしたようだ。何を相談しようと、ない袖は振れないのだから、実質的協議がなされる筈もない。まぁ内閣総理大臣と日銀総裁が会談をしたと云うことで、何らかの意味ある合意がなされた、とマスメディアがプロパガンダ報道するきっかけを提供したことは事実だろう。22日100円ほど上げているが、如何にも勢いがない。何か、決断次第で、世間が唸るような景気浮揚策が残されているなら、期待相場も生まれるが、その選択肢が殆どないのだから、期待値が100円を示しているのは、相場のプレーヤは馬鹿ではないと云うことだろう。
黒田にしてみれば、2%の物価安定目標の達成、緩やかなインフレの実現が日銀に課せられたノルマであり、その方向に狂いはないですよ、と答えたであろう。ついでに、経済に刺激を与えるのは、金融政策だけでは無理。インパクトのある経済成長戦略を、言葉だけではなく、現実に動かすことです…と話したのだろう。 しかし、黒田は、財務省の縛りが緩む筈はないので、国家戦略特区など、威勢がいいのは名前だけくらいは百も承知だろう。安倍が、頭の中で出来ると思っていることは、多くは勘違いや誤謬であり、時の運が、たまたま彼に味方しただけのこと。運も実力なので、そこにはケチはつけないが、運だけに頼るのも限界だろう。
本論に戻ろう。親ロシア派市民が占拠するウクライナ東部情勢に関し、オバマとプーチンが電話会談をした。オバマが、ウクライナ東部の市民の動きに、ロシアが関与している指摘、プーチンが根拠なく、そう云うことを言うなと切り返す、押し問答に終始したようである。双方、この問題の緊張緩和は、お前の方にあると、押し付け合っただけの会談だった模様。CIA長官を急遽ウクライナ暫定政権の治安トップと会談するような関係であるホワイトハウスが、どの面下げて、ロシアはウクライナ東部の介入を止めろと言えるのか、不思議でならない。キエフにおけるクーデターにマケインやヌーランドが関わった時点から始まった騒乱。火付け役が、火消しのプーチンを非難する構図だ。
アメリカの最近の行動ってのは、いつもこんな感じ。あの国、どうなっているのだろうか頭を捻ってしまうわけです。最近の例をあげれば、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、エジプト、リビア、シリア。そして、ウクライナですよ。だれが考えても変でしょう。一つ一つの介入に、アメリカなりの屁理屈はついているけれど、普遍的に世界の人間を納得させられる理屈はない。まして、考え方によると、アメリカ国民にとってプラスなのかマイナスなのか、その区別さえ曖昧なのだ。
アメリカの報道官は、ウクライナに米軍が介入することはない、と一応語ったが、条件付きな表現だった。おそらく、NATOがウクライナの内戦状況に対応せざるを得なくなる状況においては、NATOと集団的自衛権行使の責務を持つ米軍が出てくることは想定内である。NATOと直接の軍事同盟を結んでいるわけではないので、即刻、日本とアメリカの集団的自衛権の規定により、ウクライナ内戦に参加とはならないだろうが、軍資金を提供せよ、と言われるのは間違いない。どこまで、馬鹿なのか、言葉を失う。
ロシアの声の記事だから、西側発の報道同様に、プロパガンダが含まれるが、以下の大前研一は、珍しく真っ当なことを言っているようだ。大前流の金儲けには、左右両極、上限下限気にせず、自由に振舞えるポジションの確保が必要だと云う論に立脚しているにしても、今回の選択肢は利口だ。ロシア発の情報に乗る気はないが、大前発だから、引用しても良いだろう(笑)。
≪ SAPIO「日本よ、クリミアのせいで対ロシア制裁に加わるな」
【 SAPIO誌5月号にクリミア問題と対ロシア制裁について日本に警告を発する大前研一氏の発言が掲載されている。その内容は、日本人はウクライナ情勢のあ らゆる複雑さを認識し、米国の後ろの隠れ、1頭だけの馬にのって「ロシアは悪い、制裁を与えよ!」と叫んではならないというもの。】
コンサルティング会社McKinsey Japanの元社長、大前研一氏は、日本は欧米の側に立ってプレーするには値せず、強く、柔軟な立場を占め、エネルギー問題や「北方領土」についての交渉を行って、独自の外交政策を実現する必要があるとの見方を示している。
クリミア情勢をめぐっては、大前氏は欧米の立場には本当の真実はなく、日本のマスコミには健全なアプローチが不足していると批判する。日本人はクリミア問題については「米国大好き、ロシアは嫌い」の原則で判断せず、落ち着いて、良識をもって行動すべきと大前氏は語る。
「クリミア住民の圧倒的多数がロシアへの編入を望んだ。ところが欧米はこうしたことは認めないと大声で叫んでいる。まさにこれに第1の矛盾がある。2008年のコソボ独立を承認したプロセスを思い出さねばならない。
コソボはセルビアの自治州のひとつだったが、セルビア人と独立を主張するアルバニア人の間の武装抗争が激しくなり、NATOは軍事介入という手段に走った。国連の暫定統治のあと、アルバニア人に統制された自治州の議会は独立を宣言した。するとすぐさま欧米はこれを独立国家として承認したのだ。これのどこが原則的にクリミアのケースと異なるのだろうか?
西側はロシアの動きを攻撃的と呼ぶ。これが第2の矛盾点だ。ウクライナの首都キエフや他の都市で極右が、ロシア語を話し、ウクライナ語を話さない、ウクライナの国歌を歌えないというだけの理由で市民に暴力を振るったことをマスコミは何度も報じている。
ロシアはこうした行為が続いたため、『参加しないわけにいかなく』なったのだ。米国だって1983年、自国民の大学生の生命、安全を守るという前提でグラナダに侵攻し、軍事クーデターを制圧したではないか。これはクリミアの事態とどこが違うのだろうか?」
注:大前氏の論説から、翻訳を通して引用。同氏の直接的な発言ではない。 ≫(ロシアの声)
おそらく、日本人の90%がロシア嫌いなのだと思うから、筆者の話に耳を傾ける人は稀だが、“思考停止の自明性”から脱却することが、日本人の21世紀世界のはじまりだと思う。それゆえに、意識して、アメリカの悪行ばかりにスポットを当てている。自主独立を目指すのであれば、絶対に通過しなければならない、日本人の儀式のようなものだろう。80歳、90歳を除けば、真っ当に戦争体験なんかしていないのだから。忘却の天才民族だと揶揄される日本人、福島原発事故だって忘れちゃうのだから、喰うや喰わず、死に直面したこともすっかり忘れるような民族なんだからね。
韓国人のように、異様に執拗な民族もウンザリだが、健忘症のような民族も問題だろう。そして、忘却だけでは物足りず、戦争してみたいなんて根性に至るのだから、呆れてモノも言えない。コラムを最後まで読む人間すら少なく、見出しだけで、読破した気になるのだから、安直な国家とか民族は、滅びても致し方ないのかな?と思う、今日この頃だ。アメリカは、火をつけたは良いが、火消しの方法を考えてないバカ民族。今後の推移次第では、第三次世界大戦だってあり得るわけだよね。核を使う戦は想定できないので、ロシア軍対ウクライナ軍、ウクライナ軍戦闘意欲なしだろう。NATOもラスムセン事務総長だけが力んでいるだけで、本当に戦う勇気のあるNATO所属の国はフランスくらいのものだ。ロシアにボコボコにされるのが目に見えている。
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