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安倍首相(左)と、オバマ大統領はTPPで合意できるのか(ロイター)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140415/plt1404151150001-n1.htm
2014.04.15
バラク・オバマ米大統領による日本訪問の到着日時をめぐる二転三転劇は、下手な芝居より、よほど面白い。
日米外交当局の当事者には失礼千万な話だろうが、おさらいをしてみよう。
ホワイトハウス(大統領府)がオバマ大統領の4月下旬のアジア歴訪を公表したのは、2月12日のことだった。
そもそもは、このホワイトハウス発表に端を発している。訪問国として挙げられたのは、日本、韓国、マレーシア、フィリピンの4カ国。これに衝撃を受けたのが、外務省(斎木昭隆外務事務次官・入省1976年)である。
何が「衝撃」であったのか。当初予定になかった韓国が追加されたことで、大統領の日本滞在が1泊2日となったのだ。
在米日本大使館(佐々江賢一郎駐米大使・同74年)は昨年末以来、米側に国賓での来日を働きかけてきた。
外国の国王や大統領の国賓としての日本滞在は、天皇陛下との会見や天皇・皇后両陛下主催の晩餐(ばんさん)会出席など宮中行事のため、最低で2泊3日が慣行となっていた(クリントン元米大統領が1泊2日の国賓で来日した例はある)。
ホワイトハウスは日本側の要請に対し、事実上の了承を与えていたので、官邸・外務省関係者に衝撃が走ったのだ。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権の対米ロビー活動が奏功し、韓国訪問が追加されたことにショックを受けたのである。
もちろん、日本側は直ちに巻き返しに打って出た。佐々江駐米大使を筆頭に、米国家安全保障会議(NSC)のS・ライス大統領補佐官や、E・メデイロス・アジア上級部長に対し、繰り返し国賓での大統領訪日の意味を説明、再考を促した。が、芳しい回答が得られないでいた。
ところが、3月7日に官邸で、安倍晋三首相と会談したC・ケネディ駐日大使が、1993年8月の「河野洋平官房長官談話」見直しを強行しないとの言質を得たことが局面を変えた。
事実、安倍首相は同14日の参院予算委員会で「見直しを考えていない」と答弁した。その後、米側は4月23日夜の来日、25日早朝の離日予定を打診、2泊3日の滞在が決まったかに見えた。
だが、ビジネスライクで知られるオバマ大統領は、懸案のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉の日米協議で、牛肉・豚肉関税の引き下げ率を取引材料にしてきたのだ。
米側は牛肉関税について、オーストラリアとの合意(約20%)より低い1ケタ台前半に引き下げることを求めている。24日早朝到着であれば日米決裂を、23日夜到着であれば決着を意味する。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)
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