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原子力協定造反 民主、棄権の2人を役職停止処分へ 菅元首相らは注意の方針
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140414/stt14041421550004-n1.htm
民主党は14日の役員会で、トルコなどへの原発輸出を可能とする原子力協定承認案の採決を行った4日の衆院本会議を棄権した近藤昭一総務委員長と生方幸夫幹事長代理を役職停止とする方針を決めた。「体調不良」で欠席した菅直人元首相も党への事前報告がなかったとして大畠章宏幹事長名の注意とする方向。承認案は18日にも参院本会議で採決されるため、参院での造反を牽制(けんせい)するため処分を急いだ形だ。
海江田万里代表は役員会後の記者会見で、党として賛成した採決で造反した近藤、生方両氏について「退席して反対だとカメラに向かって発言したのは明々白々の事実だ。党議に反する」と厳しく批判した。処分は15日の常任幹事会で決める。
海江田氏は会見で「民主党が国民から信頼を失ったのはバラバラ感だと伝えてきた。そういう中での造反は残念でたまらない」と悔しさをにじませた。ただ、両氏への対応は、党倫理規則に基づく「処分」ではなく、より軽い「措置」にとどまる。昨年12月に安倍晋三内閣不信任決議案の採決で棄権した松本剛明政調会長代理も役職停止1カ月の「措置」だった。
欠席者6人のうち、菅氏や、協定反対が理由の辻元清美幹事長代理らは幹事長名の注意となる見込み。菅氏は部門会議や自らのブログで原子力協定に反対する考えを示してきたが、重い処分は見送られる。
協定承認案は15日に参院外交防衛委員会で審議入りし、18日にも本会議で採決される。海江田氏は会見で「全党一丸となった態度を明らかにしてもらいたい」と参院側に結束を呼びかけたが、参院は衆院以上に脱原発派が多いとみられる。今回の処分後も造反が続出すれば、海江田氏の求心力低下を招くことにもなりかねない情勢だ。
[MSN産経ニュース 2014/04/14]
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