http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/203.html
Tweet |
日本維新の会の石原、橋下共同代表と結いの党の江田憲司代表(右)。両党の“合併”が政界再編に及ぼす影響は?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140413/plt1404130830001-n1.htm
2014.04.13
日本維新の会と結いの党は、6月22日の今国会の会期末までに合併する方針だという。その前段階として、参院で統一会派を組む。この合併新党は、衆院で民主党を抜いて野党第1党となる。
しかし、両党首間では憲法や原発政策などで考え方の隔たりが大きく、野党再編を主導できるかは難しい。というか、私は無理だと思う。
維新は石原慎太郎、橋下徹共同代表が空中分解寸前。かつて私は橋下徹さんに期待していたのだが、白いOB杭の外側(つまり大阪市長とは何の関係もない慰安婦案件など)でゴルフクラブを振り回すような人だった。一方、結いも、みんなの党との関係が完全には決着していない。みんなの党そのものも、明日にも倒れるという状況だ。
したがって、数合わせで野党第1党になってみたところで、こんな継ぎはぎだらけの党が勢力を持つはずがない。現在の野党第一党である民主党程度のものでしかない。この人たちは古いゲーム、すなわち数のゲームで何とかなると思っているらしいが、選挙のたびに左から右にどこまでもスイッチしてしまう。すなわち政策もイデオロギーもなくムードで一気に形勢が逆転してしまう。今の日本には野党の数合わせなど意味がないのだ。
ただ、現在は衆参両院とも自民党と公明党が圧倒的多数を握ってリードしているので、野党第1党といったって、あるいは野党を全部足したところで、パッチワークで何の意味もない。
もう一つ国民の側にも大きな“学習”があった。つまり長い間待ち望んでいた本格的な政権交代が民主党の迷走によって「もう政権交代なんて、まっぴらだ」と思うようになってしまったことだ。
野党時代の民主党が、あれだけの準備をし、「コンクリートから人へ」などと良いことを言っていたにもかかわらず、政権交代後はあのザマだった。3・11という不幸な天災に見舞われたにせよ、国民の期待にはまったく応えることができなかった。それどころか、「早くいなくなれ!」というくらいの怒りをもって政権から追われた。
民主党は現在、本当にみっともないぐらいバラバラになっている。こういった数合わせの野党が誕生すると、「ああ、オレも行こうかな」と逃げ出す議員が少しはいるかもしれない。さらには、「自民党に入ったほうがいいかな」と思っている人もいる。
しかし、それ以上に多いのが、上田清司埼玉県知事(元民主党議員)のような地方自治体の首長のことをうらやましいと思っている議員だ。知事選、市長選、町長選挙に出たがっている人が、民主党にはけっこういるのだ。
かつて政権をとる直前の民主党のマニフェストを見て、私は「七夕の短冊」と言った。7月7日の1日だけの願いごと、というわけだ。結局、政権をとってみたら、何もやらなかった。
マニフェストの最初に書いてあったのは、「群馬・八ッ場ダムの建設中止」だった。これが「中止…したいなぁ、でも無理かなぁ」「いや、中止するのは中止しよう」と、国交相が変わるごとに変わってしまった。
ということで、この“野党再編”のマグマ、まったく理屈にかなっていないということを、つい最近の歴史からも学んでいない。意味がない動きなのだ。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK164掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。