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「誤差」1兆円超 経常収支「5カ月ぶり黒字」のマヤカシ
http://gendai.net/articles/view/news/149424
2014年4月11日 日刊ゲンダイ
資金流出?/(C)日刊ゲンダイ
8日に財務省が発表した2月の国際収支速報で、経常収支が5カ月ぶりに黒字になった。これを受けて、大新聞は「所得収支の黒字が貿易赤字をカバー」「輸出も回復の兆し」などと報じていたが、本当にそうか? というのも、今回の統計は「誤差」があまりに大きいのだ。
2月の国際収支の数字を詳細に見ると、経常収支が6127億円の黒字、金融収支は7319億円の赤字、資本移転等収支が42億円の赤字で、その他に「誤差脱漏」としてマイナス1兆3403億円が計上されている。かなりの金額だが、「誤差脱漏」って何なのか。国際収支統計を発表している財務省はこう説明する。
「海外との総合的な取引状況を表す『収支』は理論上、『経常収支+資本移転等収支−金融収支=ゼロ』になります。ただ、中には通関しない取引もあって、すべての取引を把握しているわけではないので、どうしても誤差が生じる。それで、統計作成上の誤差を調整する項目として設けられたのが『誤差脱漏』です」
■信頼性損なう規模
取引契約から決済までにはタイムラグもあるだろうし、そりゃあ多少の誤差は生じるだろうが、1兆3403億円が「誤差」? 誤差調整値が経常収支の黒字額の2倍以上なんて、ちょっとおかしくないか?
「たしかに、1カ月間の誤差脱漏としては規模が大きすぎます。これでは統計の信頼性が疑われてしまう。誤差脱漏の中身がまったくわからないのも問題で、せめて、どこで発生しているのかくらい、しっかり調べて欲しいですね」(東海東京証券チーフエコノミスト・斎藤満氏)
この統計を数字通りに受け取れば、国が把握できていない取引によって、2月は1兆3403億円もの資金が海外に流出したことになる。もっと言えば、誤差脱漏の額を大きくすれば、いくらでも経常収支を黒字にできるということでもある。統計を疑い出したらキリがないが…。
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