http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/151.html
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元外務官僚の岡本氏は、従米一辺倒であるとともに、99年開催の九州沖縄サミットに絡む「機密費流用事件」で服役した外務省ノンキャリア松尾氏と共同で外洋ヨットを所有していたというあやしげな人物である。
※ 参照投稿
「【外務省の本性】内閣官房参与の岡本行夫氏(元北米1課長)は過去にあの松尾元室長とクルーザーヨットを共同所有」
http://www.asyura2.com/sora/bd16/msg/591.html
そのような岡本氏による「日米TPP合意が最重要」という話はわざわざ紹介するようなものではないが、間近に迫ったオバマ大統領の訪日に関連して、
「前回の来日はとても温かい、良いものだった。そのときのオバマ大統領の演説は感動するくらい日本のことを良く言っていた。日本は立派な国であり、日米関係は強固だ、ということをアジア諸国に発信するメッセージだった。今回の来日で、その演説が目指した日米関係にもっていけるかどうかがポイントだ」
と語っていることに注目した。
記事を読んでも、日経の記者が、「オバマ米大統領の来日は国際会議への出席を除けば2009年以来となります」とふっているだけで、相思相愛の関係にあったとされる日本の総理大臣の名前は、なぜかまったく出てこない。
オバマ大統領が09年に訪日したのは11月13日・14日で、時の内閣総理大臣は、今ではダメ総理の本家のように扱われている鳩山由紀夫氏である。
岡本氏はこの日米首脳会談を相思相愛の関係として高く評価しているが、ご存じのように、巷間(メディアや評論家)は、普天間基地移転をめぐる“トラスト ミー”を持ち出し、日米関係を破壊するきっかけになった首脳会談としてボロクソに評価している。
一方、昨年2月の安倍訪米は、日米両首脳のぎくしゃくした関係を世界に晒すものだったが、メディアはこぞって、安倍首相が民主党政権の手で壊された日米関係を修復した大成功の日米首脳会談として褒めそやした。
鳩山氏と安倍氏それぞれの日米首脳会談に対するメディアの態度は、メディアがつくり上げようとするイメージがいかにデタラメで実像とはまったくかけ離れたものであることがよくわかる一例である。
※ 参照投稿
「安倍首相に対する「不快感」を世界に晒したオバマ大統領:安倍自民党政権の誕生により民主党政権より悪化した日米関係」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/609.html
「行かなきゃよかった安倍首相:国内向けはともかく、世界における日本の存在感と政治力を貶めてしまった日米首脳会談」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/326.html
「日米首脳会談:「TPP+辺野古+ハーグ条約」が土産でも、晩餐会はともかく、共同記者会見さえ開かない冷遇ぶり」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/281.html
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日米TPP合意が最重要 MIT国際研究センターシニアフェロー 岡本行夫氏
相思相愛に戻す
――オバマ米大統領の来日は国際会議への出席を除けば2009年以来となります。
「前回の来日はとても温かい、良いものだった。そのときのオバマ大統領の演説は感動するくらい日本のことを良く言っていた。日本は立派な国であり、日米関係は強固だ、ということをアジア諸国に発信するメッセージだった。今回の来日で、その演説が目指した日米関係にもっていけるかどうかがポイントだ」
「いまの日米関係は米歴代政権で最もリベラルなオバマ政権と、筋金入りの保守政権である安倍政権が、ぴったりとした状態になっていない。米国は安倍晋三首相の靖国神社参拝に『失望する』との声明を出したが、今までなら『近隣諸国との関係で損になる』という友人としての忠告にとどまったはずだ。相思相愛のぴったりとした関係から、ちぐはぐさが出てきている。それを元に戻すことが今回の課題だ」
――具体的な課題は何でしょうか。
「一番大事なのは環太平洋経済連携協定(TPP)だ。日米首脳会談で最終合意に至ることはないが、首脳会談を目標に事務方の協議と意識が加速する。細かいところまでは無理だが、実質的に合意したことが両首脳に報告されて両首脳が握手するというプロセスが重要だ」
いがみあい心配
――大統領は韓国も訪問します。日韓関係の改善にどう影響しますか。
「日米首脳会談で日韓関係の改善を両国でうたいあげ、その後、オバマ大統領が韓国に行って何も出ないということになれば、韓国としても非常に困る。いやいやながら韓国はついてくる。米国はただでさえ中国の膨張で不安定な状況の中、同盟国同士がいがみあえばアジア太平洋地域の抑止力が低下すると心配している」
――北朝鮮情勢では日本は拉致問題で対話も進めています。
「大統領は日米が足並みをそろえてやっていこうとクギを刺すだろう。拉致問題の解決は支援するが、より大きな核・ミサイルへの対応は東アジアの安全保障の確保という枠組みの中でやってほしいというのが米国の立場だ。拉致問題の解決も日本が持っているテコだけでは無理だ。米国の持っているテコが一番大きい。日本としてもそれを利用しながらやっていかなければいけない」
――オバマ政権のアジア重視戦略を不安視する声もあります。
「09年11月の東京でのオバマ大統領の演説に比べ、今年1月の一般教書演説ではアジアに対する関心の低さがあらわになった。アジア重視という標語はでき、海軍力の6割を展開するという枠組みもできたが、実際の政治的軍事的な資源をどれくらい付与するのか疑問が残る。オバマ大統領は非常に実務的な人で、ビジネスライクだ。TPPのような具体的な成果がなければ、どこまでコミットしてくるかは未知数だ」
(政治部 中山真)
岡本行夫氏
一橋大経卒、外務省へ。北米一課長などを経て91年に退官。その後、岡本アソシエイツ設立。橋本龍太郎内閣で沖縄担当、小泉純一郎内閣でイラク問題担当の首相補佐官を歴任。68歳。
[日経新聞4月11日朝刊P.7]
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