★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK163 > 861.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
TPPへ強まる誤解ーー日豪EPAの大筋合意を利用した悪意の誘導(生き生き箕面通信)
http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/861.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 4 月 08 日 09:55:48: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/9ac1419521590f1796d9e2fe26c4583b
2014-04-08 08:22:28

 日豪首脳が昨日4月7日、日豪EPA(経済連携協定)で大筋合意しました。これを受けた本日の大手紙の社説は、朝日新聞は「TPP交渉の突破口に」、読売新聞も「TPP交渉も市場開放決断を」という見出しでした。いずれもアメリカとのTPP(環太平洋経済連携協定)交渉を、「まとめる契機とせよ」という主張です。

 これは、日本のジャーナリズムが世論を間違った方向へ誘導する”歴史的なミス・キャンペーン”の本格的なスタートといえます。TPP交渉が合意されて実際に動き出すと、貿易などとは全く異なる特許を含む知的財産、郵貯などの日本人の蓄えなどが、アメリカのグローバル企業にむさぼられる国になってしまうのが確実です。

 日本の報道機関は本日はそろって、「日豪EPA」は、両国の経済活動を活発にする”大成果”と讃えました。そして、すかさず「次は日米間の膠着したTPP交渉前進だ」と、筆を揃えました。NHKなどテレビも同じ論調です。TPPを単なる一般的な経済協定と誤解させる論陣です。

 ここで間違っては、私たちが後で”泣き”をみることになる点、つまりEPAとTPPとは決定的に異なる点があるということです。誤解されやすい言い方になりますが、「TPPは、グローバル企業を国家の上に置く」ことにする、いわば"ウォール街の陰謀”であると、あえて断言したいのです。

 日本では、「陰謀論」というレッテルを貼ってしまえば、すべて「怪しいヤツ」というイメージをなすりつけて片づけてしまえる便利な方法があります。これは本当は、権力側が自分に都合の悪いことを「説明せずに闇に葬る」常套手段ですが、一般の人の頭に刷り込んだ巧妙な手口なのです。

 アメリカでもこれに似た権力側の巧妙な手口がありますが、それは「働かないヤツに税金をばらまく”大きな政府”反対」というティー・パーティーを中心とする共和党系のキャンペーンです。

 朝日は今朝の社説で、「日本は、今回の合意を突破口に、米国との交渉を急いでほしい」、読売も「強硬姿勢を続ける米国との交渉を加速し、こう着状態を打破するきっかけにすべきだ」と、要望や主張を打ち出しました。いずれも、論点を貿易面にかぎったごく狭い視点からの論調です。

 しかし、TPPの本当の恐ろしさは、貿易面ではなく、国柄をグローバル企業の下に置く「世界のルールの大変革」です。だから、交渉途中で表に出ると世論の反発を受け都合が悪くなることが多く、すべて秘密交渉にしました。交渉の細部を漏らしたものは、排除される厳しいルールです。

 アメリカですら、民主党のワイデン上院議員が金融委員会の貿易関連小委員長でありながら、TPPの交渉内容を知ることはできず、ついにオバマ大統領に反旗を翻す事態が起きたほどです。

 TPPがもたらす最大の害毒の例は「ISD条項」です。最近は意図的にあまり取り上げられないようにされています。しかし、これこそグローバル企業が対象とした国の政府を訴えることができるようにした「魔法」(マジック)です。しかも、グローバル企業が訴えたら、アメリカのわずか3人の弁護士が企業寄りに「白、黒」を裁断し、決着させる。上告は認めないという、世にも稀な企業寄りのルールです。

 本日の新聞論調は、最も大事なこのISD条項から目をそらさせる役割を果たしています。オバマ大統領の訪日で、「TPP大筋合意」が演出され、何か分からないうちに日本は「TPPの罠」に取りこまれてしまうことでしょう。日本のジャーナリズムは、その大きな陰謀の片棒担ぎをすることになっているといえます。

 私たちは、メディアが流す報道から真実をできるだけ読み解くメディア・リテラシーがことのほか大事な時代に生きています。たとえ、「陰謀論」とレッテルを貼られたことの中からも、真実をつかみ取る力が不可欠だと思っています。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年4月09日 18:40:56 : 9nPjfMm4ZE
STAP騒動でめくらまし 牛肉税率でめくらまし 安倍はサインする。悪政のかぎりをつくすつもりだな

02. 2014年5月14日 03:33:46 : 6M0yROunag

セミナー開催ご案内
「100億人時代の食を考える」
〜豪州産のNon GMコーン・大豆を例として〜


【お申し込み方法】下記のメールアドレスに、下記のことを記載の上、送信
・ご出席される会場(東京または大阪)
・御芳名
・御所属
・メールアドレス(お持ちの方のみ)

【申込先メール】
naboo_wisdom@yahoo.co.jp

【締め切り】
・6月11日(水) 18:00

------------------------------------------------------------------------

○タイトル「100億人時代の食を考える」 
〜豪州産のNon GMコーン・大豆を例として〜

○東京:6月13日(金)  13:30〜18:00
会場:関西学院大学 東京丸の内キャンパス
http://www.kwansei.ac.jp/t_marunouchi/
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000553.html

〒100‐0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階
TEL: 03-5222-5678


○大阪:6月16日(月)   13:30〜18:00
会場:関西学院大学 大阪梅田キャンパス
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階
(総合受付は14F)
TEL: 06-6485-5611 (大阪梅田キャンパス事務室)
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html


○セミナーの内容

【1】日豪EPAの妥結とTPP交渉を受けて、日米豪の食品安全基準
(公認システム監査人・IFRSコンサルタント 田淵隆明)
※2012年衆議院「社会保障と税特別委員会」中央公聴会公述人

【2】(講題調整中)
(JA茨城 専務理事 秋山豊氏)

【3】豪州産コーンと大豆の現状
(豪州大使館 首席商務官 篠田香氏)

【4】気候変動と農業生産
〜穀物収穫予測アプリケーションの御紹介〜
(関西学院大学 総合政策学部 准教授 松村寛一郎氏)

************************************************************************


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK163掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧