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http://mewrun7.exblog.jp/21865801/
2014年 04月 07日
まずは、mewが昨日、嬉しく思ったbutちょっと複雑な思いも抱いたニュースから。
昨日、WBCのWタイトルマッチが行なわれて、フライ級で八重樫東が3度目の防衛に成功。ライトフライ級で、20歳の井上尚弥が、史上最短、デビュー6戦目でチャンピオンになったのだけど。(*^^)v祝X2
このタイトル・マッチの舞台で、WBC会長が、袴田事件で死刑判決を受けながら、再審の決定を受けた元プロボクサーの袴田巌氏(78)に、「名誉チャンピオンベルト」を贈呈したのだ。"^_^"
<関連記事・『渡辺が借り入れ疑惑を説明&それに対する疑問+袴田事件の再審決定+フィギュア、錦織』>
http://mewrun7.exblog.jp/21830587
日本ボクシング協会&多くの元プロボクサーが、袴田氏の再審開始を求める活動に参加して来たのだが。WBCもそれに協力しており、今回の再審決定を受けて、「48年間の戦いをたたえたい」としてベルトの贈呈を決めたとのこと。<TV画面で見たところ、ベルトには、袴田氏の写真やアリの写真が埋め込まれていたです。>
袴田氏は釈放後、入院しているので、姉の秀子さんが代理で受けとったのだけど。WBC会長は、贈呈の際に、「私たちの名誉チャンピオン、袴田さんに自由を」と呼びかけていたという。(・・)
袴田氏の再審決定に対して、残念ながら、静岡地検が先月末に即時抗告を行なったため、今後、また再審開始まで時間がかかる可能性が大きくなってしまったのだけど。<最悪の場合は、再審の取り消しもあり得る。(-"-)>
袴田氏本人&家族や支援者が、このベルトを手にすることで、少しでも励みを得て、ファイト&勇気がわいてくれたらな〜と願っているです。"^_^"
<尚 この袴田事件&その映画に関して、いつもコメントを下さっているxtcさんがブログにアップされていたので、関心のある方は、コチラhttp://ameblo.jp/xtc4241/entry-11806574181.htmlをご覧いただきたい。(++)>
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菅直人元首相が、先月末に「薬害エイズ裁判和解18周年記念集会」で講演を行なったそうなのだが。
同氏のブログ(コチラhttp://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11807903085.html)によれば、『話の最後に、出席していた現役の若い官僚諸君に向けて「官僚は先輩のやった失敗を隠す。そのため同じ失敗を繰り返す。原発事故も同じ構造。そうならないように。」と一言述べておいた』という。(・・)
昨日、自民党や経産省が、福島原発事故の反省もろくにせず。事故前に決めた計画を変えようとしないという話を書いたのだけど。(『原発事故の「反省」を削除。事故はなきものとして、原発推進策をとる安倍自民にNOを。』http://mewrun7.exblog.jp/21862229/)その言葉は、菅氏の言うように経産省+αの原発に関わる官僚にも当てはまると思うし。
今回の袴田事件に対する検察の対応にも、当てはまる部分があるな〜とも思った。(-"-)
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先月末の即時抗告に関して、『西谷隆次席検事が「決定はDNA鑑定に関する証拠の評価などに問題がある。各種の証拠について合理的な根拠もないのに、警察によって捏造された疑いがあるとしており、承服できない」と文書でコメントした』とのこと。(『』内、東京新聞14年4月1日)
確かに、警察&検察側にしてみれば、裁判所から「証拠を捏造した疑いがある」と判断されるのは、決して快くないことだと思うし。先輩も含め司法機関も名誉を守りたいという思いもあるかも知れないのだけど。<裁判官が思い切って「捏造」という言葉を使ったのが、却ってアダになってしまった部分があるかも。確かに、捏造の可能性が大きいんだけど。^^;>
ただ、袴田事件は、何分にも48年前(1966年)に起きた事件で。正直なところ、当時はまだ被疑者、被告人の人権、当事者主義などに対する意識も低かったので、(袴田事件に限らず)警察や検察の捜査や取調べの仕方には、かなり問題があったと言われているし。
また、科学的捜査に関する技術も未熟だったため、警察や検察が十分に検証できない状況にもあったわけで。その中で、捜査手法や証拠の評価を誤る危険性、可能性も大きかったのではないかと思うのだ。(-"-)
でも、菅氏が「官僚は先輩のやった失敗を隠す。そのため同じ失敗を繰り返す」と言っているように、もし先輩の捜査や判断に誤りor過ちがあった可能性がある(最悪の場合、捏造した可能性もある)と気づきながらも、先輩や自分たちの機関の名誉を守りたいがために、それを認めないとしたなら、また同じような問題が生じて、新たな人権侵害を引き起こすおそれが大きくなるし。今回の件で言えば、袴田氏や関係者の苦しみを、さらに長引かせることにもなるわけで。
mewとしては、静岡地検は、謙虚に捜査過程に問題があった可能性が大きいことを認めて、弁護団の要請に応じ、即時抗告を取り下げて欲しいところなのだけど。
せめて、東京高裁が地検の即時抗告を認めずに退けた時には、最高裁に特別抗告することなく、そこで終わりにして欲しいと願っているmewなのだった。(・・)
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そして、これは『公明が安倍自民の異端な解釈改憲と真っ向対立〜国民は急いで対応しないと日本がアブナイ』http://mewrun7.exblog.jp/21852039/の関連記事になるのだが・・・。
mewは、安倍首相や高村副総裁らが、砂川判決の一文が、集団的自衛権の行使が憲法9条に反しない根拠になるという見解は、かなり異端なもの(mewから見たら、誤ったもの)だと考えているのだけど。<公明党+αもしかり。>
自民党の金子一義氏(元国交大臣・衆院9期)が、袴田事件の再審決定と、この砂川判決を根拠にした安倍&高村氏らの見解に関して、実に興味深い発言を行なっていた。(**)
『袴田死刑囚の無罪放免(再審開始決定)を受けて、国家権力の怖さを改めて感じている。特に地裁が述べた「捏造(ねつぞう)」という言葉は、国家の権力に対して、極めて慎重さ、謙虚さがいるなと思った。
そのなかでの集団的自衛権の議論だ。今日の高村正彦自民党副総裁の(憲法の解釈変更を容認する)話は非常に有力な手がかりの一つだと思う。ただ、漠とした不安があるのは、彼は(集団的自衛権行使を一部認めたとする)1959年の最高裁の砂川判決が「天動説」になっている。
集団的自衛権行使は認めないという81年の内閣法制局の解釈は、その後だ。本当に(砂川判決が)天動説で、唯一無二で済むのか、もう少し議論していきたいと思う。(党安全保障法制整備推進本部の後、記者団に)(朝日新聞14年3月31日)』
『「高村氏が行使容認の根拠としている『砂川事件』の最高裁判決は地動説(不変の真理)でない」(金子一義元国土交通相)(産経新聞14年3月31日)』
<天動説=地球は宇宙の中心にあり静止しており、全ての天体が地球の周りを公転しているとする説
地動説=地球が動いているという説。(後に、地球が自転しながら、太陽のまわりを公転しているという説に)>
* * * * *
金子氏は、高村副総裁が先月31日の会合で、『陸海空軍の不保持をうたった憲法9条がありながら自衛隊を認めた例を引き合いに「当時はコペルニクス的な大解釈改憲を行っており、それに比べれば100分の1、1000分の1程度の解釈改憲だ」と訴え、首相が目指す憲法解釈の変更に理解を求めた』のを受けて、上述のような発言を行なったようなのだけど。(産経新聞14年4月1日)
<コぺルニクス的(転回)=物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉。(地球中心の天動説が常識だった時代に、天文学者のコペルニクスが太陽中心説を主張したことによる)>
金子氏は、砂川判決の一文を集団的自衛権行使が憲法9条で認められている根拠とする高村氏らの見解は、地動説のような真理ではないと。むしろ「地動説」が正しいことが明らかになっている現世において、「天動説」を唱えるぐらい異端な(あり得ないような)主張をするに等しいと考えて、このように語ったのではないかと察する。(@@)
<この「天動説」というたとえは、座布団を5枚あげたいぐらいの、実にわかりやすい&言い得て妙な表現かも。(^^)_ロ
それにしても、袴田事件に対する発言も含め、自民党にもまだまともな感覚の持ち主がいるんだな〜と、チョットほっとさせられたりして。(・・)>
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何か小難しいことを書いているように見えるかも知れないのだけど・・・。
簡単な話、安倍首相らが、50年前の砂川判決を持ち出して来て、(全くそんなことを言っていない一文を取り出して)「最高裁の判決も集団的自衛権の行使を認めている」と主張しているのは、現世において「地球が動いているのではない。太陽が地球の周りを回っていると考えるべきだ」と主張するぐらい「非常識だ」「おかしい」ことだし。
おそらく、これは安倍ブレ〜ンの学者が考えた、詭弁的な見解なのではないかと思うのだけど。<mew周辺には、「大穴」で小松内閣法制局長官が考えたという見方も。>
まあ、安倍首相は憲法に関する知識や法解釈の能力は乏しいので、「へぇ〜、そんな考え方ができるんだ〜」と、よくわからないまま受け入れてしまうのは仕方ないかも知れないのだけど。
<安倍氏は法学部卒だけど、政治学科なので、そんなに深く憲法を勉強していないようで。憲法の大家である芦部均氏や佐藤幸治氏の名も知らないらしいし。^^;>
安倍首相はさておいても、それを「なるほど〜」と疑いもなく容認する安倍首相や自民党の議員の能力を疑わざるを得ないし。
<高村副総裁も含めて、司法試験を合格して法曹資格を持つ人や、国家一種を受かった元官僚も少なからずいるのに。^^; それとも異端な見解だと思いつつも、あえて乗っかっているのかしらん?(@@)>
そんな「天動説」みたいな見解を主張して、公明党や他の政党の議員、さらには憲法の専門家やそれなりに知識のある人たちも含めた国民が理解や納得すると思っていること自体、ちょっと世間をナメ過ぎているのではないかと・・・。
腹立たしささえ覚え始めている今日この頃のmewなのだった。(@@)
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そして、これは、昨日の『原発事故の「反省」を削除。事故はなきものとして、原発推進策をとる安倍自民にNOを。』http://mewrun7.exblog.jp/21862229/に関連する話なのだけど・・・。
安倍内閣は、今週、原発を「重要なベースロード電源」として、原発再稼動を進めることを前提に、原発政策を維持する方針を示した&福島原発事故の反省が全く見られないような「エネルギー基本計画」を閣議決定しようとしているのだけど。(-"-)
ただ、原発のあるor周辺の地方自治体から、政府の方針に造反するような動きが次々と出ている。(@@)
まず、今月3日、北海道の函館市が、自治体としては初めて、近く(お向かい)にある青森県大間町に建設中の大間原発の建設差し止めを求める訴訟を起こしたという。(・・)
『青森県大間町に建設中の大間原発は、東京電力福島第1原発事故前の旧審査指針に基づき設置が許可され違法だとして、北海道函館市が3日、国と事業主の電源開発(東京都)を相手に建設差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。自治体による原発差し止め訴訟は全国初。(時事通信14年4月3日)』
函館の工藤寿樹市長は、毎日新聞(3.23)のインタビューに応じて、「福島で事故を起こしたわれわれの世代が、これ以上原発を増やすべきでない」と主張。(全文は*1)
「政府が建設再開を容認したことに対し、函館市議会は無期限凍結を求める決議を全会一致で可決した。いいかげんな旧基準に基づいた建設再開だったが、国とJパワーからは何の説明もない。裁判以外にできることは全部やってきた。このまま泣き寝入りするなら、市長を辞めるしかない。」
「福島第1原発事故を受けて、原発から30キロ圏内(緊急防護措置区域=UPZ)の自治体は原子力防災計画や避難計画の策定が義務づけられることになった。函館は津軽海峡を挟んで30キロ圏にかかるので避難計画を考えなくてはならないが、建設再開の同意はない。どう考えてもおかしい。」
「大間は「フルMOX」の原発だ。水蒸気爆発やメルトダウンなどの過酷事故が起きると、被害の深刻さは福島の比ではないだろう。事故が起きれば、自治体にも人間と同様に重大な被害を受ける。提訴する資格はある」・・・などと、強い決意を示していた。(・・)
* * * * *
また、静岡県の川勝平太知事は、3.11前に了承した政府のプルサーマル化計画を白紙に戻す意向を示したという。
『中部電力浜岡原発がある静岡県の川勝平太知事は2日までに共同通信のインタビューに応じ、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムをウランとの混合酸化物(MOX)燃料にして原発で使うプルサーマル計画は「白紙だ」と明言し、過去に県が同意した浜岡4号機での実施計画は容認できないと表明した。
知事は福島の原発事故以来、プルサーマル導入を見直す考えを示してきたが、前知事が了承した計画の白紙化に言及したのは初めて。プルサーマル計画を原発事故前に受け入れていた他の自治体の判断にも今後、影響を与える可能性がある。
(共同通信14年4月3日)』
* * * * *
さらには、福島原発事故に関して、最も「反省」すべき責任者=東京電力であるはずなのだが。その東電は、早くも新潟県の刈羽原発を再稼動すべく、強引に準備を進めていることから、新潟県の泉田知事は、不満が募っている様子。
『「安全よりも金、ということを象徴する判断をした人物」。
新潟県の泉田知事は1日、同日付で就任した東京電力の数土文夫会長についてこう述べて、不信感をあらわにした。
東電は昨年7月、県などの了解を得る前に、取締役会を経て、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた安全審査を早期に申請する方針を決めた。知事は、「地元の了解を得ないで申請することを主導したのが社外取締役で、その中心メンバーだったのが数土会長だ」と指摘。「申請を主導したのはどういう考えだったのか、いまはどう考えているのか、ぜひ聞きたい」と語った。
一方、東電は3月31日、県内に「新潟総支社」を設置することを発表した。これについて知事は1日、「組織体制を整えるだけでなく、安全文化をはじめとする企業体質を改める必要がある」とコメントした。(読売新聞14年4月2日)』
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安倍自民党政権(with原子力ムラ)が、あたかも福島原発の事故などなかったかのように、従前通りに原発政策を維持、推進する姿勢をとろうとしている中、原発のある地域&周辺地域の住民の安全を守るためには、自治体の長や議会、そして最終的にはその地域の住民も含めて、私たち国民全体なわけで。
安倍内閣が「エネルギー基本計画」を閣議決定したとしても、何とか安易な原発再稼動や原発建設を阻止するために、みんなで力を合わせて、声を上げ続けて行かなくてはならないと、改めて強く思うmewなのだった。(@@)
THANKS
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