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「教科書検定ー尖閣に触れることにより中国にものを言わせる口実になってくる:ムネオの日記」
http://sun.ap.teacup.com/souun/13846.html
2014/4/6 晴耕雨読
2014年4月5日(土)から転載します。
http://www.daichi.gr.jp/diary/diary_2014_04.html
2015年度から小学校で使われる教科書の検定結果を文部科学省が公表している。沖縄県尖閣諸島と島根県竹島について「日本の固有の領土」という表現をはじめて加えている。早速、中国外務省・韓国外務省は反応している。
中国は「挑発を辞めるよう求める」といい、韓国は別所駐韓大使を呼んで抗議している。領土問題は国家主権にかかわる問題である。
ここで大事なことは、政府は我が国における領土問題は北方領土と竹島ですと言ってきた。尖閣は日本が実効支配し、領土問題ではない。それなのにこうして尖閣に触れることに寄り中国にものを言わせる口実になってくる。この点、文部科学省もしっかり勉強してほしいものだ。
この教科書検定でもう一つ問題が出ている。
北海道新聞2面に「南樺太千島の帰属協議中と取られる表現、意見付き修正」という見出しで次のような記事がある。
「今回の教科書検定では帝国書院の小学校用の地図帳が南樺太とウルップ島(得撫島)以北の千島列島に関して日本とロシアが領有権をめぐって協議しているかのような説明になっているとして検定意見が付き同社が記述を修正した。
外務省などによると日本はこの地域について1951年のサンフランシスコ平和条約で領有権を放棄し、現在帰属は未定との立場だ。
しかし、地図帳では「日本が領有を放棄した地域ですが、ロシアとの間で帰属について決着がついていません」と説明。ロシアと帰属をめぐって協議しているかのような内容であるため「理解しがたい」と決定意見が付いた。同社は結局「ロシアと同じで…」以下の文書を削除し「現在は帰属が未定になっています」とした(北海道新聞2面)。なんとも判りづらい表現である。
1951年、南樺太と千島を日本は放棄した。今更帰属は未定だという外務省の考えは通用しない。
1997年12月、日本は南樺太(現サハリン)、ユジノサハリンスクに日本政府の出張駐在官所を立ち上げ、今は日本国在ユジノサハリンスク総領事館となっている。ロシア政府の許可のもとできたのである。
ということは日本が自ら南樺太はロシアの物ですよという認識の中で進めたのである。
当時外務省は「放棄はしたが、帰属は決まっておりません」という姿勢だったが、北方四島が一つも帰ってこない現状でこれから南樺太も日本のものだと主張できるのか。現実的判断をすべきでないかと私は厳しく言ったものだ。
地政学的にも、歴史的にも重要なユジノサハリンスクに日本政府の公館を静かに設置することで大人の対応で日露関係がより前進すると私は考えたものである。
こうしたことにつき国民から選ばれた国会議員は歴史の経緯等、時系列をよくよく勉強して領土返還運動ではなく領土問題解決の交渉をしてほしいものである。
今日もみんなの党 渡辺喜美代表のことが大きく報道されている。
佐藤正夫衆院議員、和田政宗参院議員は渡辺代表に辞任を求めそれを受け浅尾幹事長は電話で渡辺代表に厳しい党内情勢を伝えたという。
みんなの党 渡辺喜美代表がどう判断するのか、次の一手はあるのか、関心の持つところだ。
他人の不祥事では出処進退について極めて厳しいことを言い、自分のことに関しては逃げている渡辺喜美みんなの党代表に少なからず失望している人は多いのではないか。
鈴木宗男
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