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オバマ大統領の国賓としての来日は、ハーグの密談で最終決着!? photo gettyimages
オバマ大統領「国賓での来日」の見返りはTPP交渉で「牛肉関税引き下げ」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38877
2014年04月05日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
バラク・オバマ米大統領はミシェル夫人を伴い4月23日夜、エアフォースワン(大統領専用機)で羽田空港に降り立つ予定だ。国賓として2泊3日東京に滞在することになる。
ただし、24日早朝来日の可能性もあり、その場合は1泊2日になる。国賓での米大統領の来日は1996年4月のビル・クリントン大統領(当時)以来、18年ぶりとなる。
■2泊3日か1泊2日か
同日午前10時30分から首相官邸で安倍晋三首相との日米首脳会談が行われ、その後、共同記者会見が予定されている。同日午後7時には皇居で天皇、皇后両陛下主催の宮中晩餐会が催される。
ホワイトハウスは2月12日(現地時間)、オバマ大統領が4月下旬に日本、韓国、フイリピン、マレーシア4ヵ国を公式訪問することを発表した。
この発表前の当初予定には訪問国に韓国が入っていなかった。だが、韓国の朴槿恵政権はオバマ政権要路だけでなく米議会、元政府高官などに想像を絶するロビイングを行い、急きょ韓国訪問を付け加えることに成功したのだ。
割を食ったのは日本だった。
昨年秋以来、ワシントンの在米日本大使館(佐々江賢一郎駐米大使・1974年外務省入省)はホワイトハウスに国賓として2泊3日の日本訪問を働きかけていた。
一旦は奏功したかに見えただけに、韓国訪問が追加されて東京滞在が1泊2日に短縮された時の官邸・外務省の受けた衝撃は測りしれないほどのものだった。
それでも日本側はこの間、佐々江駐米大使がホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のエバン・メデイロス・アジア上級部長との接触を重ねるなど、オバマ大統領の国賓での来日には天皇との会見や宮中晩餐会などの行事が不可欠であり、2泊3日の東京滞在を強く働きかけてきた。
が、オバマ大統領自身が実務優先の慣例に固執しない考えであることもあって、色よい返事をもらえないでいた。
■ケネディ大使が果たした役割
ホワイトハウスに変化の兆しが見えたのは3月初旬のことだった。キャロライン・ケネディ駐日米大使が3月7日午後、官邸で安倍首相と会談した際、日本と韓国、中国との関係改善が東アジアの安定に不可欠であり、93年8月の「河野談話」見直しを行うべきではないと強く求め、安倍首相も米側要請に理解を示したことが発端となった。
当時、このことが話題となったと全く報道されなかった。が、ケネディ大使は急きょ帰国し、自らが得た感触をオバマ大統領に直接報告したとされる。着任後の評判がイマイチだったケネディ大使が大きな役割を果たしたことになる。
事実、安倍首相は3月14日の参院予算委員会で「『河野談話』を見直すことは考えていない」と答弁したのだ。これで一気に局面は変わった。
■ハーグでのオバマー安倍「ハプニング会談」での譲歩
続いて同24〜25日にオランダのハーグで開催された核安全保障サミット終了後の25日夜(現地時間)、日米韓首脳会談が駐オランダ米大使公邸で開かれた。
会談直後、予定になかったことだが、オバマ大統領の求めで安倍首相と10分超のハプニング会談が行われた。冨田浩司北米局長(81年入省)が安倍訪蘭に同行しなかったことからそれは分かる。
では、ノートテイカー(記録係)を同席させず通訳のみで行われた安倍・オバマ会談でいったい何が話し合われたのか。
筆者は、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の日米大筋合意に向けて安倍首相が何らかの「譲歩」をオバマ大統領に示唆したのではないかと見ている。
それは、米側が強く求める牛肉・豚肉の関税撤廃のうち牛肉関税引き下げを受け入れることではないか。
安倍首相最側近の菅義偉官房長官は常々、現下の安倍政権にとってアベノミクスの推進による景気・経済の安定が最重要課題であると同時に、日米同盟関係を磐石なものにすることが絶対に不可欠だと語っている。
その意味では、オバマ大統領が国賓として来日することが確定し、一山越したと感じているに違いない。
尚、オバマ大統領には、スーザン・ライス国家安全保障担当大統領補佐官、メデイロスNSCアジア上級部長、ダニエル・ラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)らが同行する。
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