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百害あって一利なしのアベノミクス
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2014.04.04 きっこのブログ
こないだ、たまたま用事でコンビニの近くの知り合いの家まで原チャリで出掛けたので、ついでに「プリキュア新聞」を買うためにコンビニに寄った。入口の脇の新聞ラックから「プリキュア新聞」を一部取り、それを持ったまま店内をグルリと見て回ると、お菓子のコーナーに大好物のかっぱえびせんの期間限定商品的な「エバラすき焼きのタレ味」ってのを発見した。ふだんは節約のためにガマンするんだけど、ここんとこ、ずっとオヤツなんて買ってなかったし、4月になったら消費税が増税されるのでお菓子なんてメッタに買えなくなっちゃうから、増税前の最後の贅沢ってことで、思い切って買うことにした。
で、2つの商品を持ってレジに行くと、お会計が「444円」だったから、あたしは「確変じゃないけどフィーバーした!」って思って、ちょっと嬉しくなりつつ、原チャリを飛ばしてお家に帰って来た。そして、お茶を淹れて一服しながら、お財布からレシートを取り出して、ジャポニカ学習帳の「れんらくちょう」を横向きにして利用してる家計簿に、買ったものを記入した。
「え〜と、かっぱえびせんのエバラすき焼きのタレ味が124円で、プリキュア新聞が‥‥‥‥えっ?ええっ!」
「プリキュア新聞」は300円のハズなのに、レシートには「320円」て書いてある!ビックリしたあたしは、慌てて買ってきた「プリキュア新聞」を見ると、一面の上部の新聞名の左に、ピンク色で大きく「320円」て書いてあった!第1号の2013年の「春号」は300円、第2号の2013年の「秋号」も300円だったのに、今回の第3号、2014年の「春号」は320円に値上がりしてる!
百歩ゆずって、これが4月1日以降の話なら、消費税の増税のセイだと思って諦めもつくし納得もできる。でも、この時は、まだ3月だ。つまり、消費税の増税とは関係なく、ただ単に値上げしたワケだ。全体のページ数も、カラーの割合も、真ん中に全面開きの付録が入ってる点も、すべて前号や前々号と同じだから、これはどう考えても、アベノミクスによる円安の進行によって、輸入パルプの価格が高騰したシワ寄せだ!ふざけんな!天ぷら野郎!‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、もともと高値の花‥‥じゃなくて、高嶺の花の高級ブランド品なんかがいくら値上げしようが、あたしには関係ない。だけど、こうした身の回りのものが値上げされると、たとえ5円、10円でも腹が立つし、大迷惑だ!それも、こともあろうに、あたしの愛読してる唯一の新聞、「プリキュア新聞」が値上げするなんて、ホントにホントにホントにホントに腹が立つ!
念のために書いとくけど、あたしが腹を立ててるのは、あくまでも無能な経済政策で物価をカタッパシから引き上げてくれた天ぷら野郎に対してであって、間違っても「プリキュア新聞」や発行元の「日刊スポーツ新聞社」じゃない。「プリキュア新聞」を作ってる人たちや発行元の「日刊スポーツ新聞社」に対しては、こんなに素晴らしい新聞を作ってくれてることに感謝してるし、さらに言えば、発行元だって、値上げせざるをえない原因を作ったアベノミクスに腹を立ててるハズだ。
さっきも書いたように、これが消費税の増税による値上げであれば、他のものも一緒に値上げになるワケだから、あたしは、まあそれなりにガマンできる。だけど、経済音痴の天ぷら野郎が周囲のウケウリで始めた時代錯誤の政策のシワ寄せで値上げされるなんて、マジで大迷惑だ!‥‥ってなワケで、「毎日使うもの、毎日買うものならともかく、1年に2回、春と秋に発行される新聞が20円値上げしただけで、1年にたった40円なのに、何でそんなに怒ってるの?」って思った人もいるかもしれないけど、これは、あたしだけの問題じゃない。
たとえば、1ヶ月のお小遣いが300円の女の子が、今月は「プリキュア新聞」が発行になる月だからと、食べたいお菓子もガマンして、1円も使わずに大切に取っておいた百円玉3枚を握りしめて、発行日にコンビニに買いに行ったとする。そこで、初めて320円に値上がりしていたことを知り、お金が足りなくて買えずに、ガックリを肩を落としてトボトボと帰って行く。半年間も楽しみにしてたのに、これほどかわいそうなことはない。
もちろん、お母さんに話して、特別にあと20円もらって、次の日に買いに行くことはできるかもしれない。だけど、「値上げ」という大人の勝手な事情によって、半年間もワクワク楽しみにしていたものが買えなかったという事実は、幼い女の子の純粋な心に深い傷をつけることにもなりかねない。人一倍、想像力が豊かなあたしは、今回、こうした女の子が全国に何百人もいたんじゃないかと思って、天ぷら野郎への憎しみが燃え上がっちゃうのだ。
‥‥そんなワケで、実際の話、極めてマニアックな「プリキュア新聞」が300円から320円に値上がりしたところで、世の中的には特に変化はない。あたしが1人で頭から煙を出して活火山のごとく怒ってるくらいで、世の中には、こんな新聞があること自体、知らない人のほうが圧倒的に多いだろう。だけど、そうした人たちは、いつも食べに行ってる、お気に入りのお蕎麦屋さんのメニューが、軒並み値上がりしたらどうだろう?いつも買いに行ってる、お気に入りのパン屋さんのパンが、軒並み値上がりしたらどうだろう?
あたしがタマに買いに行く手作りのパン屋さんは、ここに越して来てから初めて買いに行った1年ちょっと前には、アンパンやカレーパンが140円、食パンとフランスパンが320円だったんだけど、その時点では、「この店は今年でちょうど10年目になりますが、パンの値段はすべてオープンした時のままで、一度も値上げしていません」とのことだった。そして、「できるだけ今のままの値段でやって行きます」と言ってた。
だけど、アベノミクスによる円安の進行で、小麦粉や植物油を始めとした原材料の価格が高騰し続けたため、去年の夏、仕方なく値上げを断行した。春に小麦粉などが値上がりした時は、何とか踏みとどまったんだけど、その後の二度目の値上げで、もう、どうしようもなくなったそうだ。そして、アンパンやカレーパンが160円になり、食パンとフランスパンが360円になり、他のパンもすべて、20円〜40円の値上げになった。
ご主人いわく、「これは原材料や光熱費など、すべて原価の値上げぶんを価格に上乗せしただけで、利益はまったく乗せていません。それどころか、商品によっては、以前よりも利益率が低くなったものもあります」とのことだった。この説明がホントなら、ある程度は値上げによって売り上げ個数が減るだろうから、そのぶん利益が少なくなる。原材料の高騰による小売り単価の値上げは、あたしたち消費者だけでなく、小売業者も大きな負担を強いられるのだ。
そして、今回の消費税の増税だ。このパン屋さんのパンの値段は、今までは5%の消費税を含んだ「内税」だったから、160円のアンパンなら160円、360円の食パンなら360円、あたしたち消費者は値札通りの値段で買うことができた。だけど、4月1日からは消費税が8%に増税されたから、増税ぶんの3%を上乗せすると、160円のアンパンは「164.57円」になり、360円の食パンは「370.28円」になる。そして、1円以下の硬貨はないから、アンパンは「165円」、食パンは「370円」に値上げするしかない。
でも、パン屋のご主人は、今回は値上げはしないと言う。去年、値上げしたばかりなのに、こんなに連続して値上げするなんて、とてもじゃないけどできないと言う。つまり、今回の増税ぶんは、自腹を切って、少ない利益の中から捻出すると言うのだ。あたしが「物価の高騰と消費税の増税について世の中の動向を調べるために、個人商店の人たちの話を聞いて回っている」と説明したら、パン屋のご主人はいろいろなことを話してくれたので、ザックリとまとめてみると、次のようになる。
「コンビニやスーパーに行けば、大手メーカーの安いパンがいくらでもあります。それでもうちに買いに来てくれるお客様は、多少値段が高くても、添加剤などを極力使っていない手作りのパンを食べたいと思う人たちです。中には、開店当初から、1日置きに、週3回も食パンを買いに来てくださるお客様もいます。うちのような小さな店は、そうした常連さんたちに支えられて成り立っているのです。それなのに、開店からずっと据え置きでやってきた価格を、去年、仕方なく値上げしたばかりなのに、今回また値上げして、来年の10月にもまた増税されて値上げすることにでもなったら、完全に商売が成り立たなくなってしまいます。かと言って、原価を抑えるために原材料の質を落としたり、量を減らしたりすることもできません。これ以上、負担が増えたら、もう店を畳むしかありません」
‥‥そんなワケで、マスコミの多くは「消費税が5%から8%になった」ということしか報じず、あたかも「いろいろな商品の価格がわずか3%だけ高くなった」という印象を広めてるけど、このパン屋さんの例を見れば分かるように、4月1日に消費税が増税される前に、すでにいろいろなものが大幅に値上がりしてるのだ。あたしが買ってるキャットフードにしても、628円だったものが去年の時点で698円に値上がりして、今回の増税で730円に値上がりした。比率で言えば、増税前にすでに10%も値上がりしてて、その上でさらに3%値上がりしたことになる。こうした傾向は、利益率が大きな高級品よりも、薄利多売の日用品に多く見られるから、お金持ちよりも、あたしたち庶民が大打撃を受けてるのだ。そして今日は、資金繰りに行き詰まっていた新潟県のスーパーが、消費税率の変更に対応できる新型のレジに買い替えることができずに倒産した、というニュースが伝えられた。あたしたち消費者だけでなく、小売店や中小企業にとっても「百害あって一利なし」のアベノミクスだけど、時代錯誤の金融政策の被害がどれほど拡大しても、昼間から赤坂の高級店で1万5000円もする天ぷらを堪能してるような総理大臣には、どうせ他人事なんだと思う今日この頃なのだ。
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