みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品会社会長から8億円を借り入れていた問題をめぐり3日、党内で辞任論が広がった。渡辺氏は続投の構えを崩していないが、資金の使途などについて十分に説明責任を果たせなければ、進退を問う声が強まるのは必至だ。

　渡辺氏は1日の役員会に続き、「体調不良」を理由に3日の議員懇談会を欠席。代わって三谷英弘倫理委員長が外部の弁護士・公認会計士との合同調査結果を15日をめどに報告する方針を明らかにした。

　これに対し、山田太郎参院議員は「代表がいったん退くか、代表代行を置くことを考えるべきだ」と要求。他の複数の議員からも「このままでは地方選挙を戦えない」といった批判が相次いだ。先月31日には江口克彦最高顧問が渡辺氏に直接辞任を求めており、同調者が出たことで渡辺氏の立場は苦しくなった。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140403-00000080-jij-pol

http://s.ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11805941293.html

みんな 複数議員が代表辞任求める意見
4月3日 16時03分
動画http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140403/k10013475671000.html

みんなの党は、渡辺代表が化粧品会社の会長から合わせて８億円を借り入れていた問題を巡って国会内で会合を開き、複数の議員から、「このままでは来年の統一地方選挙は戦えない」などとして、渡辺氏の代表辞任を求める意見が出されました。

みんなの党の会合は渡辺代表が欠席するなかで開かれ、渡辺氏が化粧品会社の会長から合わせて８億円を借り入れていた問題を調査している三谷倫理委員長が今月１５日にも資金の使いみちなどについて調査結果を報告できるという見通しを示しました。

これに対し複数の議員から、「有権者の見方は厳しく、このままでは来年の統一地方選挙は戦えない」という指摘や、「党に自浄能力があることを示すべきだ」といった声など、渡辺氏の代表辞任を求める意見が出されました。

一方で、「渡辺氏の出処進退は調査結果を見たうえで、みずからが判断すればいいのではないか」という意見も出されました。

浅尾幹事長は記者会見で、３日の会合で出されたすべての意見を渡辺氏に伝える考えを示し、「調査結果を速やかに公表することで説明責任を果たし、国民からの信用を失わないようにしたい」と述べました。

　みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品会社ディーエイチシー（ＤＨＣ、東京）の吉田嘉明会長から８億円を借り入れた問題で、２０１２年の衆院選前に吉田会長が５億円を貸した後、渡辺代表から「供託金の支払い終わりました」とのメールが届いていたことが３日、吉田会長への取材で分かった。

　吉田会長によると、５億円を渡辺代表の口座に振り込んだ１０日後の１２年１２月１日にメールが届いた。「御礼が遅れてすみませんでした。昨日までに供託金の支払い終わりました」と書かれていた。

　供託金は売名や選挙妨害を目的とした候補者の乱立を防ぐのが目的で、一定の得票数に達しなければ没収される。
（共同）

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014040301001987.html

　みんなの党内で３日、８億円の借り入れ問題を抱える渡辺喜美代表の辞任論が広がった。十分な説明がないまま問題が長期化すれば党勢に深刻な影響が出かねないためで、同日の党所属議員の会合でも辞任を求める声が複数上がった。党執行部は近く渡辺氏の進退を巡り所属議員から個別に意見の聴取を始める。

　「地方議員がどんどん離党したいと言ってきている。早急に辞任すべきだ」「渡辺氏が代表としての機能を果たしていない。選挙で戦える状況じゃない」。３日の党会合では、和田政宗、山田太郎、佐藤正夫各氏が渡辺代表の辞任を要求。中西健治氏は「浅尾慶一郎幹事長に一人ずつヒアリングをしてもらおう」と提案し、その場を収めた。

　浅尾氏は週内にも全議員を対象に、渡辺氏の進退に関する意見を個別に聞く。会合後の記者会見では、渡辺氏の資金の使途などを調査している党独自のチームに対し(1)公職選挙法に違反しないか(2)政治資金規正法に抵触しないか(3)渡辺氏が説明責任を果たしているか――も調べるよう指示したことを明らかにした。チームは15日にも調査結果を報告する。

　渡辺氏の進退を巡っては、江口克彦最高顧問が先月31日に「代表をいったん辞めるべきだ」と渡辺氏に直談判したが、広がりを欠いていた。ここにきて、辞任要求が相次いだのは、渡辺氏個人の問題が党全体に飛び火することを恐れる議員心理からだ。

　党の地方議員は約230人。多くは来年春の統一地方選に臨む。事態が長期化すれば選挙への逆風は必至で、地方議員が減れば国会議員の足腰の弱体化に直結する。

　幹部の一人は３日「（22人の所属議員のうち）11人は辞任論だ」と強調した。別の議員は「外堀は埋まっている。最後は渡辺氏が自分で辞めるしかない」と語った。

　渡辺氏は「体調不良」を理由に３日の会合を欠席。先月27日に所属議員と記者団に借り入れ問題について説明したのを最後に公の場に現れず、１日に文書で「法的には何の問題もない」と辞任を否定。３日には周辺に「出処進退は自分で決める」と語った。党規約にはリコール規定はなく、渡辺氏が自発的に辞めない限り交代させるすべはないのが実情だ。

　渡辺氏は化粧品製造販売大手のディーエイチシー（ＤＨＣ）の吉田嘉明会長から、2010年の参院選前に３億円、12年の衆院選前に５億円の計８億円を借りていた。選挙資金として使った場合は公選法に、政治資金として使った場合は政治資金規正法にそれぞれ抵触するおそれがある。12年の５億円については借用書がないため「贈与税逃れ」との指摘もある。与野党内で衆院政治倫理審査会で渡辺氏が弁明すべきだとの声が出ている。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS03030_T00C14A4PP8000/