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調査捕鯨の敗訴で外務官僚を叱責する安倍首相の大人気の無さと叱られる外務官僚の無能さ
http://www.amakiblog.com/archives/2014/04/03/#002927
2014年04月03日 天木直人のブログ
日本の調査捕鯨訴訟が敗訴に終わった事を帰国後安倍首相に報告した鶴岡公二日本側代理人が、報告直後に官邸で記者に聞かれ、安倍首相から厳しく叱責されましたと発言した。
これをたまたま見た私は驚いた。そして思った。
普通なら首相たるもの「残念だったがご苦労様」とねぎらうべきところだ。
それを厳しく叱責した安倍首相は指導者失格の度量の小さい男だ。
それにしても叱責されたことをわざわざ記者団に話すところを見るとよほど鶴岡氏は頭にきたのだろう、と。
ところがきょう4月3日の朝日新聞「時時刻刻」という特集記事を読んで少しばかり見方を変えた。
そこには外務省の石井正文国際法局長の次のような言葉が引用されている。
「本当にわからなかった。裁判はふたをあけてみないとわからない」
これはきのう4月2日に自民党本部で開かれた捕鯨議連の総会で追及された時の石井局長の釈明の言葉である。
そしてその朝日の記事は次のように内情を書いている。
「・・・『日本として最良のチーム』(外務省幹部)という万全の態勢で裁判に臨んできたはずだった。代表団には著名な国際法学者のほか英、仏などの法律顧問も参加した。同じ捕鯨国のノルウェーなどから科学者も加えた『最強』の布陣のはずだった。『最低でも数千万円単位の弁護報酬を支払い、世界的権威の弁護士を雇った。完敗はあり得ないとなめていた』(政府関係者)と打ち明ける・・・」
これが事実なら安倍首相が怒るのもあたりまえだ。
約束が違うじゃないかということだ。
それにしてもこれが事実なら改めて外務省の無能ぶりにあきれ果てる。
本気で勝てると思っていたのだ。
そして無駄な税金をつかった外務官僚に腹が立つ。
悪いのは外務官僚だ。
しかしそんな外務官僚を信用して勝てると思っていた安倍首相は、やはり首相失格である(了)
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