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安倍外交は失敗つづき
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52567647.html
2014年04月02日 在野のアナリスト
南米チリ北部でM8.2の地震がありました。明朝、今は1m以下の津波がくると予想されています。震源の深さ、などの諸条件が異なると正確な予想も難しいとはいえ、明朝になってみないと分からない、という点が心配です。例えば、最近米国でおきている群発地震の原因が、シェールガスの掘削法にある、という見解が示されています。日本ではほとんど報じられませんが、米国のシェールガス革命も転機にきており、安易に米国の資源に期待してはいけません。地球の深層で起きていることを正確に理解するのが難しい以上、表面での出来事は予測できて欲しいものです。
安倍外交の失態が、また一つ増えそうです。北朝鮮の交渉団が、朝鮮総連ビルの売却に関して言及、日本側が政治と司法の独立を説明したものの、交渉が滞ったようです。露国のクリミア編入により、日露交渉が当面の停滞を余儀なくされる中、急激に盛り上がった拉致問題解決の話ですが、もしそれを押し進めようとすれば、司法への介入という前代未聞の手を打たざるを得なくなった。つまり落札価格が受注業者と、次点では大きく異なる、として不服を申し立てている総連側の意見を認めるよう、司法側に圧力か、指示を出さざるを得なくなってきたのです。
国際司法裁判所の捕鯨禁止命令も同様ですが、地球儀外交と云いながら、安倍政権の外交成果はゼロです。五輪招致と富士山の世界遺産登録がありますが、両者とも長年に亘る積み重ねで、また五輪招致は敵失によるところが大きい。それ以外は、米欧では安倍政権の保守的な動きを牽制する発言が相次ぎ、中韓とは未だに没交渉状態。トルコなどの元々が親日国か、新興国にODAなどを使ってお金をばら撒く以外、実に成果、と呼べるものが乏しい状況になってしまっています。
そして、その理由もはっきりしています。安倍政権は成果を焦り過ぎているのです。1期目が消化不良で終わったせいか、経済はバブル政策を、外交は北方領土、拉致問題、とこれまで課題としてきたものをつまみ食いするように、手を出しては相手に掌を返される、ということを繰り返します。相手に足元をみられているのが明白で、高い代償を払わない限り、交渉がすすまない。国際司法裁判所の件など、交渉能力の欠如が著しい、ということも言えてしまいます。
北方領土交渉でも、拉致問題でも、ただで相手がこちらの要求を呑んでくれることはありません。何が代償となるのか? それを考えないと、地に足をつけた外交はできない。それなのに安倍政権は成果、成果と焦っているため、代償が大きくなるばかりなのです。これが安倍外交の限界、関係が悪くなる度、相手の機嫌をとるようなことをしなければならなくなる。五輪出席や、韓国側に銃弾を撃ちこむ中で日朝交渉する、と周辺国を逆撫ですることにもなってしまうのです。
そして、相変わらず安倍政権礼賛を止めないメディアは、消費税増税の駆け込み需要がかなりあり、また今後も強い、などと言った間違った情報を流したり、外交交渉は順調、といった報道の仕方をします。しかし駆け込み需要は住宅、自動車などは堅調でも、服飾関係では出ていない、北朝鮮交渉とて総連ビル問題が出ているので、本来なら頓挫しているとみるべきなのです。外交まで期待に働きかける安倍ノミクスと同様の手法なのか? 少なくとも、これは科学的なものではないので、メディアはきちんと深層を伝えるようにしないと、逆に失望ばかり強くなる、という結果になりかねません。表面だけを飾って、将来起こることを正しく予見できなくなる行為は、厳に慎むべきといえるのでしょうね。
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