★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK163 > 639.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
武器輸出三原則を撤廃――安倍首相が旗を振る「人を殺す産業振興策」もアベノミクス(生き生き箕面通信)
http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/639.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 4 月 02 日 10:41:48: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/1f647aa1763282b2ef7f3595db05fbba
2014-04-02 09:47:42

 安倍政権は昨日4月1日、国是としてきた武器輸出三原則を撤廃し、実質的にはどの国へも輸出できるように改めることを閣議決定しました。いわば、「人を殺す産業」を発展させることを閣議決定したわけです。あるいは、武器を売りまくる「死の商人」国家になることを、大臣さま方ががん首そろえてお決めになられたのです。

 その決め方も、消費税増税が実施され、みんなの目がそちらに集中しているすきを狙うやり方でした。「どさくさまぎれの姑息な閣議決定」でした。後ろめたい気持ちが少しはあったのでしょうか。

 姑息といえば、言葉の使い方もです。これまでの「武器輸出」に代えて、「装備移転」に言い替えました。「敗戦」を「終戦」といいかえたようなものです。「戦争に負けた」のではない、「戦争が終わった」のだという、得意のごまかし。

 どさくさまぎれであろうが、姑息であろうが、解禁してしまえば「アベノ勝ち」です。「やっちまえ主義」と申しましょうか。「いけいけどんどん」と申しましょうか。「アベノ暴走車」は、ますますアクセルを踏み込んでいます。

 この武器輸出三原則の撤廃を、大手紙はどう評価したのでしょうか。

 読売新聞は本日の社説で、「防衛装備3原則 移転の透明性確保が重要だ」を見出しにしました。一見、常識的な内容の見出しのような振りをしていますが、実際の内容は、「武器輸出や関連技術の提供がすべて悪いかのような発想を改めて、安全保障の観点を重視し、装備面の協力を進める新方針を打ち出した意義は大きい」と、高く評価してみせました。

 さらにこれまで国是とした「武器の全面禁輸が原則」を、「日本独自の過剰な規制」ときめつけ、全否定しました。そのうえで、「今回、救難・輸送・警戒などの安保協力として、装備の完成品や部品の輸出も可能になった。量産効果による国内製品の低価格化や日本企業の競争力の強化につながることが期待されよう」と、手放しで称賛するしまつです。

 見出しにした「移転の透明性確保」は、申し訳程度のつけたりであることが明らかです。読売は、特定秘密保護法に賛成し、推進してきた勢力の機関紙役を引き受けてきました。「これは国家機密」と指定してしまえば、透明性など吹っ飛んでしまうことを百も承知のうえです。世論を納得させるための一時的な方便の物言いにすぎない。だから、「透明性確保」などと言い出すのは片腹痛い、ごまかしの極地といえます。

 朝日新聞は本日の朝刊では4面と32面で、”批判気味”に取り上げました。”批判気味”をちょんちょんカッコ付きとしたのは、閣議決定を真正面に据えて論評するのではなく、中途半端な腰の引けた紙面にしたからです。

 まず、4面では、主見出しを「安保政策の柱 転換」とし、副見出しも「武器禁輸原則 撤廃を閣議決定」と、事実に徹したものにしました。わずかに「『歯止め』空文化の恐れ」の小見出しだけが、批判をにじませるにすぎませんでした。

 ようやく32面で、「平和国家の証し どこへ」と、戦場ジャーナリストの西谷文和さんのコメントを掲載することで、「朝日の本音」を代弁させる作りにしました。右から左までさまざまな意見を持つ読者を抱える大手紙としては、政府批判はこれが限界なのでしょう。

 何も、ただ批判すればいいと言っているのではありません。右であれ、左であれ、平和主義者であれ、現実主義者であれ、自分の頭で考えた末の、ジャーナリズム精神にのっとった論評を提供してほしいだけです。和食であれ、洋食であれ、あるいは中華であれ、きちんとしたものを出していただきたい。何かわけの分からない怪しげなものは食べたくありませんよね。

 朝日は、西谷さんを、イラク、アフガンなどのホットな戦場にしばしば入り、身を挺して人が人を殺し合う愚かさを見、その愚かさを訴えてきたジャーナリストと紹介。そして、日本が「他国の人々を軍隊によって傷つけず、『死の商人』とならなかった戦後の日本への信頼を紛争地で感じてきた」と記しています。

 21世紀の混迷する今日、必要なことはこの「信頼」ではないでしょうか。あるいは、「武士は食わねど、高楊枝」のプライド。たとえやせ我慢でも、プライドを持ち、信用を大事にすることがとても大事だと思われます。

 読売のように、「目の前にカネのなるものがあるから、食ってしまおう」というのは、下の下です。安倍首相の武器輸出三原則の撤廃も同じです。儲かるものがあるからやる。たとえ、「死の商人」と言われようと、儲かればいい。

 優れた技術を駆使して、「人殺し産業」を育成し、「人殺し商品」である武器を輸出する。たとえ武器でも、商品は商品。売れればアベノミクスの勝ち。

 日本はこんな政府の政策を許してきました。ここまで落ちてきました。私たちはどうすればいいのでしょうか。自分の頭で考えてみるほかなさそうです。

 何か思うことがあれば、行動しましょう。将来世代のためにも、歯止めをかける責任がありそうです。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年4月02日 23:19:46 : vgPgbrsFTs
安倍晋三ってヤツは愚劣な男。  人間として下劣きわまりない。  日本人の恥だ。

02. 2014年4月03日 07:26:13 : 6edZO4nb3m
スイス、韓国、ドイツさえ武器輸出で儲けを上げている昨今、日本だけがそれを許されない、明確な理由とはなんだろう?

また、スウェーデンは大国に依存しない防衛体制を築く為、国情に合った戦闘機を国内産業総動員して自主開発し、さらに輸出を行うことで元をとる、ということをしている。
日本も国産兵器の活発な開発と輸出を行わなければ、いつまでもアメリカ防衛産業から馬鹿高いカネで設計図を買わされるばかりだ。逆に言えばアメリカに大きく依存し続けるしか道がなくなる。

ただ、世界、特に韓国なんかは日本の武器輸出を歓迎しないだろう。何故なら日本は強力な商売仇になる可能性があるからだ。


03. 2014年4月03日 09:14:59 : rAZs4KvhOE
「死の商人」国家?
別に良いじゃないですか。国連安保理常任理事国を始め、永世中立国に至るまで、みなさんやっておられます。
需要があるから商売が成り立つわけで、日本がやらなくても誰かが売ります。
韓国あたりの低品質兵器より日本ブランドのが欲しいって国はいくらでもあります。防衛予算削減(生産増で単価引き下げ)になるし、国内景気対策にもなって、なおかつ相手からも感謝される。けっこうじゃないですか。
日本が売らないことで平和に貢献?そんな証拠があれば見せて頂きたいものですね。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK163掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧