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協議続行が成果…崩壊寸前の北朝鮮救う安倍政権の人気取り
http://gendai.net/articles/view/news/149132
2014年4月1日 日刊ゲンダイ
成果ナシ/(C)AP
何のため、誰のための交渉なのか。1年4カ月ぶりに再開された日本と北朝鮮の政府間協議。大メディアは「中身の濃い議論」「拉致問題しっかり進める」などと報じているが、本当か。
外務省の伊原アジア大洋州局長は協議終了後、「詳細については外交上のやりとり、継続協議なので、内容を紹介することは控える」と繰り返していた。「協議続行」以外には成果がなかったのだろう。
今回の協議は、経済支援を取り付けたい北朝鮮と、拉致問題の「在任中解決」を掲げる安倍首相の思惑が一致して実現した。日本側が足元を見られ、うまく交渉のテーブルに”乗せられた”感もある。
■米中韓と関係悪化、ロシアともギクシャク
安倍政権になってから、中韓だけでなく米国との関係まで悪化。ウクライナ問題以降、ロシアとの関係もギクシャクしている。外交で失点続きの安倍首相にとって、起死回生の一手が拉致問題解決だ。
「しかし、拉致交渉を最優先する独自外交は危うい。北朝鮮が再調査に応じれば、日本政府は制裁を緩和する方針ですが、最終的にどれだけカネを引っ張られるか分かりません。それに、北朝鮮の核開発阻止で連携する米国の不信感を高めてしまった。米政府関係者からは<北朝鮮から日本を守っているのが誰かをよく考えて行動すべきだ>とクギを刺されています」(外務省関係者)
ウクライナ問題をめぐって、米ロの間で板ばさみになった時と同じ構図だ。元外交官の天木直人氏が言う。
「拉致問題に本気で取り組むなら、最後は国交正常化と一括して解決するしかありませんが、米国の意向に逆らってまでやる覚悟はないでしょう。もっとも、安倍首相の下では、歴史認識がネックになって、日朝の国交正常化も絶対にできません。つまり、どちらに転んでもうまくいかない。外交戦略として完全に破綻しています」
■外交ではなく国内向けPR
北朝鮮なんてマトモに相手にしても仕方ないのに、拉致で得点を挙げようと、人気取りをやっているのが安倍だ。要するに外交というより、国内向けのアピールなのだが、これでは巨額の経済支援と引き換えに数人帰国のゴマカシ解決で幕引きになりかねない。
折しも、韓国では米韓合同軍事演習が行われている。これを牽制するため、北朝鮮は30日に「新たな核実験の実施」を示唆。31日には海上の軍事境界線付近で500発の砲弾を撃ち、このうち100発が韓国側に落下した。それでも日朝協議を続行し、対話を深める日本は、国際社会からどう見られているのか。
「きのう(31日)、国際司法裁判所が日本に調査捕鯨の中止を命じたことは深刻です。国際社会での日本の地位低下を如実に表している。北朝鮮と同類の”ならず者国家”と見られているのです」(天木直人氏=前出)
支離滅裂な安倍外交の結果、世界から孤立し、肝心の拉致問題も解決しないまま、”友好国”は北朝鮮だけという事態になりかねない。
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