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2014年04月01日
このまま袴田氏の「再審決定」報道が独り歩きされると、被告を有罪に導くために、警察や検察が証拠のねつ造までする司法機関だと云う世論が形成されてしまう。最近の裁判では「再審決定」=「無罪放免」の流れがあるので、再審法廷を開くことは、新たな有罪の決め手でも証拠開示しない限り難しい。再審法廷で、検察が勝訴できる状況にはない。しかし、当時捜査に関わった捜査当局の人間達は生きているので、このまま再審を認めてしまうと、カミングアウトする捜査関係が続出する危険がある。
しかし、静岡地裁は即時抗告を行った。その理由が思った通り、余りにも警察検察に厳しい内容の判決要旨だっただけに、当時の捜査関係者が生きているだけに、その辺の配慮が大きく作用したのだろう。血染めのパジャマから一転して、犯行当時の着衣だとし、袴田氏を犯行を確定した5点の衣料がDNA等の関係で、被告の衣料とは言えないと云う部分、とその衣料を用意できたのは、捜査関係者だと思われると云う裁判官の厳しい指摘を追認することは、状況的に厳しかったのだろうが、恥の上塗りのリスクも抱えることになった。
当時の捜査関係者からのカミングアウトにより、証拠のねつ造や被害者家族の中に被疑者がいたかもしれない等のネット情報を封じておく必要も加味されたのだろう。単なる袴田氏(屈強な)による「金欲しさ」犯行にしては、4人に対し、44回もクリ小刀で刺したと云う検察の主張には無理がある。その傷の中には、殺傷目的ではない、“恨みつらみ”による犯行を感じさせる傷が多数残されている。給料日前日で、被害者宅に大金があることを袴田氏が知っていた上の犯行と主張しているが、取られた金銭は8万円であり、給料前の大金が無事だった点も首をかしげる。
当時、19歳で被害者家族とそりが合わなかった長女昌子さんは別棟で寝ており無事だった、と云う件に関し、疑惑がネット上では議論されていた。その長女が28日に死去したそうだ。驚くような話だが、袴田氏の再審決定は前日の27日なのだ。これは、単なる偶然では済まされないだろう。また、殺害された、被害者の証拠写真等を見る限り、クリ小刀でちょめちょめ刺しても、到底つかない。先の尖った鈍器により一発で仕留められ、その後死体を辱める目的があった状況を疑う状況までが存在する。以下は、袴田氏再審決定が27日、そして28日に偶然にも唯一被害に遭わなかった、被害者家族の生き残りの長女が死亡している。警察は事件性なし、病死と発表したようだが、警察検察の闇は限りなく深いような大事件である。
≪ 袴田事件:被害者長女が死去
1966年に静岡市(旧静岡県清水市)でみそ製造会社の専務一家4人が強殺された「袴田事件」で、専務の長女、橋本昌子さん(67)が28日、静岡市の自宅で死亡しているのが見つかった。静岡県警や関係者への取材で分かった。
1人暮らしの橋本さんが自宅の電話に出ないため、親族が28日午後6時ごろ訪ねて異変に気づき、死亡が確認された。県警清水署によると、事件性はないとみられ、病死などの可能性があるとみて調べている。
同事件は66年6月30日未明、「こがね味噌」専務だった橋本藤雄さん(当時42歳)宅が全焼し、焼け 跡から藤雄さんと妻(同39歳)、長男(同14歳)、次女(同17歳)が他殺体で見つかった。当時19歳だった昌子さんは別棟で寝ていて無事だった。静岡 地裁は今月27日、死刑が確定していた元プロボクサー、袴田巌元被告(78)の再審開始を決定し、元被告は釈放されている。
昌子さんは同20日の毎日新聞の取材に「裁判はもう終わった。話すことはありません」と話していた。 ≫(毎日新聞:荒木涼子)
果たして、検察の即時抗告が高裁で判断されるわけだが、更に最高裁にまで特別抗告するとなると、結構長い年月、袴田氏を苦しめる状況が続くかもしれない。ただ、区切りがつかないのは、袴田氏の実姉さんや支援側の人々であって、一種の悟りに達しているご本人は、意に介さない気もする。流石に検察も、世論の流れを読んで、東京高裁に抗告を却下された拘置執行停止を最高裁にまで持ち込むことは自重したようである。
しかし、己らの腐ったプライドを維持するために、限りなく白に近い人物を、48年間も死刑囚として収監していた償いに対する落とし前が、即時抗告なのだから、往生際が悪いと云うか、どこか司法関係者の精神構造は、国民感情から乖離し、システム化されたマシーンのようである。『絶望の裁判所』の瀬木氏言う通り、裁判官までが行政官僚機構の歯車と化し、世の中の秩序維持目的が、いつの間にか、自分らの組織防衛自己保身本能に陥っていることを如実に表すような出来事である。
それにしても、袴田氏の再審決定の翌日に亡くなった被害者家族の中で唯一生き残った長女橋本昌子さんの死に、事件性なしの警察の判断が非常に気に障る。心証的に、橋本家の財産を相続したであろう最大の受益者が捜査線上に上がらなかった理由が判然としない。 真犯人は”最も利益を得た者を疑え”となるはずなのだから、当然捜査線上に、その人物は浮かんだはずだが、その辺の処理はどうなっているのだろう。当然、当日のアリバイや日常生活や、橋下家家族全体との折り合いなど、捜査されていなければ、ど素人でも犯さない初動捜査の落度が警察にあったことになる。
警察の「事件性なし」は、自殺などの場合でも事件性なしとなるので、一概に病死とは言えない。また、長女は精神的に多少問題を抱えていたようだから、その治療に関わる薬などの影響で、心臓機能などが弱まっていたことも考えられる。まぁ亡くなられた被害者であるかもしれない生き残った家族に疑惑を向けるのも心無い点ではあるが、彼女が絶対に犯行を行うことが出来なかった状況くらい、警察検察は説明可能である。警察検察の威信をかけて、即時抗告するだけの醜態を演じられるのであれば、長女の犯行はあり得ないと云う情報を、お得意のリークで流すくらい容易いことだろう。被害者家族の唯一の生き残りであり、被害者とも言える彼女の名誉の為にも、犯行不可能をリークする位の香典代わりに差し出しても良いような気がする。
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