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本日の「しんぶん赤旗」1面インタビュー「戦争する国許さない」に、作家の平野啓一郎さんが登場!「若い人が『特攻』など強いられ、死ななければならなかったことを、どうして『立派』などといえるのか」 pic.twitter.com/oMtoROxmoP
― GAKU (@GAKU_IZ) 2014, 3月 29
「戦争する国」許さない/戦争、リアルに想像しよう/作家 平野啓一郎さん
「しんぶん赤旗」 2014年3月30日 日刊紙 1面
私の祖父は第2次大戦中、ビルマ戦線に送られましたが、何とか生きて帰りました。子どものころからよく聞いた戦場の話は、悲惨の一語に尽きました。戦死者のほとんどが餓死かマラリアや赤痢などの病死だったそうです。“英雄的なもの”は微塵もありませんでした。
私の祖父は第2次大戦中、ビルマ戦線に送られましたが、何とか生きて帰りました。子どものころからよく聞いた戦場の話は、悲惨の一語に尽きました。戦死者のほとんどが餓死かマラリアや赤痢などの病死だったそうです。“英雄的なもの”は微塵もありませんでした。
歯科医だった祖父は、上官に呼びつけられては意味もなく殴られるなど、軍隊の中で頻繁に理不尽な暴力をふるわれたそうです。それが軍隊、戦争です。
子どもの将来を
若い人が「特攻」など強いられ、死ななければならなかったことを、どうして「立派」などといえるでしょうか。ただただ悲惨です。それを政治に携わる人間が「尊崇の念を表し」(靖国神社を参拝した安倍首相談話)などと美化することは許されません。僕も2人の子の父になりました。この子たちの将来を具体的に考えるようになりました。
米中関係を見ても明らかなように、世界は経済や情報、文化で深く結びついています。軍事力だけで安全保障を考えるような時代ではなく、現実的でもありません。現政権の軍事力偏重の発想は、古色蒼然たるものです。日本が軍事力を増強すれば、中国や韓国が「恐れ入りました」となるんでしょうか。
「戦争しない」国
欧米やアジア、アフリカなどに多くの友人がいますが、日本のイメージはすごくいいですよ。理由の一つは「戦争しない」です。日本のイメージを悪化させるものがあるとすれば、それはまさに今、歴史を歪曲し、憲法9条を否定しようとしている政治家たちです。
戦争を、もっとリアルに想像すべきです。民間人が巻き込まれない戦争などありません。集団的自衛権を容認・行使して、アフリカや中東など海外に自衛隊が出て、その地で普通に生活している人、女性や子どもを誤射して殺してもいいのか。
秘密保護法を通した安倍政権は、今度は集団的自衛権を解釈で認めようとしています。このようにして作られる一つひとつの法律や既成事実が遠くない将来、パズルのピースのように組み合わされて、日本を後戻りできない方向に進ませるのではないか。それに反対する勢力の結集は、真剣に考えないといけないことだと思うのです。
聞き手・写真 青野圭
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