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公選法違反の罪で略式起訴され、記者会見で謝罪する東京都の猪瀬直樹前知事=28日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
【猪瀬前知事を略式起訴】 公選法適用、意見二分 落としどころ探り決着
http://www.47news.jp/47topics/e/251972.php
2014/03/29 10:57 共同通信
徳洲会グループからの5千万円受領問題で東京地検特捜部は28日、 猪瀬直樹 (いのせ・なおき) 前東京都知事(67)を略式起訴した。検察は早い段階で贈収賄での立件を断念し、公選法の適用にも内部で意見が二分。不起訴にすれば検察審査会の議決に基づく強制起訴も予想される中、落としどころを探った末の決着となった。
▽把握
「都知事選の応援について猪瀬氏は1億5千万円とか言っていましたが、結局は1億円を先にくれ、残ったら返すということでした」
都知事選を1カ月余り後に控えた2012年11月19日。徳田毅衆院議員(辞職)が、難病で療養中の父 徳田虎雄 (とくだ・とらお) 前徳洲会理事長(76)に電話で報告した。
声を出せない虎雄氏が文字盤を目線で指し、秘書を介して応じる。
「とりあえずは5千万円。向こうに取りに来させろ」
「議員会館でやりましょうか」
「足がつかないようにしろ」
やりとりはグループ内で文書に残された。内部協力者から情報を入手し、徳洲会の捜査を始めていた特捜部はすぐにこれを把握する。約10カ月後の昨年9月、毅氏の選挙をめぐる公選法違反容疑で徳洲会の強制捜査に着手。東京五輪の開催が決まった9日後だった。
▽物証
特捜部は毅氏の母 秀子 (ひでこ) 被告(75)=公選法違反罪で有罪判決=の自宅を家宅捜索した際、紙袋に入った5千万円を押収。秀子被告はその場で「猪瀬さんから返してもらった」と説明した。
それでも「猪瀬氏が実際に受け取ったとの確証はなかった」(検察幹部)。だが昨年11月に問題が発覚し、本人があっさり受領を認める。
徳洲会マネーの一端が浮かび上がり、数々の汚職事件を手掛けた元特捜部長ですら「国会議員が都知事に5千万円の現ナマを渡したことが表に出るなんてことはめったにない」と興奮気味に話した。
贈収賄罪が適用できるか検討に入った特捜部。しかし、押収した虎雄氏の会話記録は、選挙違反事件では「がちがちの物証」(捜査関係者)になったものの、徳洲会側が便宜供与を依頼したことを示す証拠は含まれていなかった。5千万円を収支報告書に記載しなかった公選法違反容疑を中心に捜査は進められた。
▽余波
「虚偽記載は修正で済まされるケースが多い。今回が特に悪質なのか」「5千万円を選挙に使っておらず、処罰価値は低い」
検察内部に消極論はあったが、有権者の投票判断を左右する収支報告書に正しい記載をしなかったことは見過ごせないと判断、最終的には立件にゴーサインが出た。
ある法務省幹部は「不起訴にすれば検察審査会が待っている」との見方を示していた。猪瀬氏を刑事告発した市民団体のメンバーらが審査を申し立て、一般市民で構成される検審が「起訴相当」などの議決で検察の判断にノーを突き付ければ、批判を受けるとの懸念もあった。
一方「個人的な借り入れだった」と主張していた猪瀬氏も、虎雄氏らが特捜部に「選挙資金だった」と説明したため、外堀を埋められる形で容疑を認めた。否認のままだと在宅起訴され、裁判になることを懸念したのも一因とみられる。
双方の利害が一致した形での終幕に、現職検事はこう漏らした。「かつての特捜部であれば、立証が難しい贈収賄事件に持ち込んだだろう。大阪地検の証拠改ざん 隠蔽 (いんぺい) 事件など検察不祥事の余波は今も続いている」
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