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「安倍首相は軽率なバカ首相か、それとも本気で中国と戦おうとしている傲慢首相か 天木 直人」
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まず、中国とりわけ北朝鮮に頭が上がらない安倍首相にはやるべきこと(日中・日朝の関係正常化)をやったら、さっさと職を辞して欲しいと思っている。
逆の言い方をすれば、中国や北朝鮮との関係を正常化しなければならない任務を負っているが故に、その遂行で右派ないし愛国気分の人たち(イデオロギー的でなければおそらく国民の過半数)の怒りを買わないよう、「愛国保守」言動を繰り返しているのが安倍氏なのである。
安倍首相の口先「愛国保守」言動は、リベラルな政策を遂行するための防護服と言えるものである。
安倍サイドの仕掛けに嵌っているのは天木氏と書いたのは、安倍首相がJ-WAVEでG7ネタをばらしたのは、わざと(意図的)であり、決して軽率ではないからである。
当然のことだが、日本の動きをウォッチしている中国側がそれを知ることも想定済みである。
穿ちすぎだが、G7ではそんな発言をしていないのに、J-WAVEでそう語ることで中国側にボールを投げた可能性すらある。
安倍サイドの仕掛けだとしても、安倍首相の“おかしな愛国保守”言動に批判や非難を繰り出すのは健全なことだと思っている。
しかし、天木氏の今回の「安倍首相は軽率なバカ首相か、それとも本気で中国と戦おうとしている傲慢首相か」は、何をトチ狂っているのかと言いたくなる。
安倍首相が「G7の席上で尖閣沖の領海侵犯をはじめとした中国の海洋進出を名指しで批判した」としても、正当な国際的主張でありなんら問題はない。
尖閣諸島領有権問題の棚上げを主張している中国が、無法にも尖閣諸島周辺の領海及びEEZに公船を断続的に侵入させている事態は甚だしい主権侵害行動であり、本来ならば、強制力の行使で排除されるべきことである。
中国が設定した防空識別権も、日本の領空にかからなければまだしも、尖閣諸島領空をその範囲に含めているのだから容認することはできない。
私が安倍首相を批判するとしたら、中国の非道な行為をただ非難するだけで、外交的に解決しようとする積極姿勢が見られないことである。対話のドアは開いているという栓が開いて気が抜けたビールのような誘いをしても意味がない。
領有権問題は存在しないといった木で鼻を括ったような説明で済ますのではなく、中国が日本とのあいだに領有権で問題があると主張していることを認め、その誤解を解くために対話をしたいと投げかけることが解決に向けた第一歩である。
天木氏は、「どうやら安倍首相は本気で習近平と戦うつもりらしい」と書いているが、安倍首相も習国家主席もともに戦う気はない。
みっともないかたちで首相を辞した安倍氏が一昨年再び首相になったのも、中国側の要望(それを米国が日本側に伝達した可能性大)に沿ったものである。
天木氏は、「日韓関係や日朝関係の改善に鍵を切ったように見える安倍首相だが、日本外交にとってはるかに重要で困難な外交は中国との関係改善である。そして安倍首相がこの国の首相でいる限り日中関係改善はありえない」と書いているが、愛国ないし保守的気分が高まっている(リベラル左派や左翼は政治的に沈没でなきに等しい)日本で、安倍サイド的な舵取りをしないで素直に日中関係・日韓関係・日朝関係の改善ないし正常化ができると考えるとしたら、天木氏は子どもである。
社民党村山氏や民主党鳩山氏のようなスタンスで、日中関係・日韓関係・日朝関係の改善ないし正常化を進めれば、国民多数派から轟々たる非難を浴びることになるだろう。
安倍サイドはそれを弁えて行動しているのである。
最後に、「靖国参拝で習近平主席の顔に泥を塗った安倍首相」とあるが、安倍サイド(外務省)は、靖国参拝の必要性と参拝の意味を中国政府及び韓国政府に伝え、なんとか理解してもらえるよう根回しをした。
だからこそ、日本のメディアよりも先に中国や韓国のメディアが靖国参拝の報道を行い、中国政府は反日デモを抑え込んだのである。
そして、安倍首相は、靖国神社参拝の意義とは違う「不戦の誓い」を全面に出した説明に終始した。
米国政権の「失望した」表明も、このような構図(お芝居)の一角を占めるものであり、記者会見した人はともかく、“奥の院”が真顔で発したものではない。
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