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北朝鮮制裁、拉致問題進展なら緩和 政府[日経新聞]
ミサイル非難と両構え
2014/3/29 0:52
政府は30〜31日の北朝鮮との局長級協議を控え、日本人拉致問題への対応を加速している。中距離弾道ミサイルを発射した北朝鮮を非難しつつも、拉致問題で被害者の安否の再調査に応じるなど進展があれば、制裁を一部緩和する構えを見せる。北朝鮮問題で連携する米国もにらみながらミサイルへの対応と難しい両面作戦を取っている。
「オールジャパンで拉致問題の全面解決に向けて取り組んでいきたい」。安倍晋三首相は28日夜、拉致被害者の横田めぐみさんの両親らを前にこう力を込めた。被害者家族会の飯塚繁雄代表は「日朝協議は問題解決のまたとないチャンスだ」と訴えた。
■解決へ決意アピール
首相が官邸に被害者家族を招くのは約1年3カ月ぶり。官邸で意見を交わした後、首相公邸で夕食をともにした。安倍政権で家族会が公邸に入ったのは初めてだ。
首相は自らの政権での問題解決に強い意欲を示している。国家戦略特区諮問会議など日程が立て込む中にもかかわらず、被害者家族と面会するのは決意をアピールする狙いがある。
政府は30日から北京で日朝局長級協議に2日間の日程で臨む。北朝鮮のミサイル発射に抗議する一方、拉致問題ではめぐみさんら拉致被害者の安否に関する再調査を要求する考え。26日の北朝鮮のミサイル発射で政府内には局長級協議中止の声もあったが、「協議の場で抗議すればいい」との官邸の一声で予定通りの開催が決まった。
■北朝鮮が「変化」
背景にあるのは北朝鮮側が対日姿勢を軟化させつつあるとの読みだ。10〜14日にはモンゴルでめぐみさんの両親とめぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんとの面会が実現。首相は北朝鮮の対応を「変化」と公言した。
約1年4カ月ぶりとなる局長級協議の日程も想定を上回る早いペースで調整が進み、実際の協議でも一定の範囲で日本側の要求に応じる可能性があるとの期待がのぞく。
[政府は様々な制裁措置を講じている]
モ ノ 全品目の輸出入禁止
カ ネ 北朝鮮居住者に対する300万円超の支払いなどは報告
北朝鮮への現金などの持ち出しは10万円超は届け出
ヒ ト 北朝鮮籍者の入国の原則禁止
対北朝鮮措置に違反した外国人船員・在日外国人の再入国などの原則不許可
日本から北朝鮮への渡航自粛の要請
運搬・移動手段 航空チャーター便の北朝鮮からの乗り入れ禁止
北朝鮮籍船舶の全面入港禁止
貨物検査 北朝鮮に対する国連制裁対象貨物を積載した船舶への貨物検査
古屋圭司拉致問題相は28日の記者会見で「拉致問題解決に向けて前向きな取り組みをすることになれば我が国独自の措置は段階的に解除される」と表明。加藤勝信官房副長官も古屋氏の発言を追認した。制裁緩和カードをちらつかせて譲歩を引き出す狙いがある。
北朝鮮は2008年6月の日朝実務者協議で「拉致は解決済み」としてきた立場を変更し、拉致被害者の再調査を約束。日本政府も制裁の一部緩和を決めたが、当時の福田康夫首相の退陣で白紙に戻ったことがある。
実際には制裁緩和の壁は高い。核・ミサイル問題での対応との整合性を問われるからだ。今回の北朝鮮のミサイル発射への対応では、日本は米国と並んで国連安全保障理事会で厳しい対応を求める立場。首相も28日の拉致被害者家族との面会で「圧力を基本にして(拉致で)北朝鮮の言ってきたことを覆さないといけない」と指摘することを忘れなかった。
政府高官は「拉致問題とミサイル問題は切り分ける」と強調するが、日米韓が対北朝鮮での連携強化を確認した直後だけに「拉致とミサイルの対応が股裂き状態になる可能性がある」との懸念も出ている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2805C_Y4A320C1PP8000/?dg=1
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