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みなさんは、門野博という人物をご存じだろうか?次の動画ニュースの1分55秒あたりから登場し、法律の専門家として論評しているのがその人だ。
>東京高等裁判所の元裁判長で、法政大学法科大学院の門野博教授は、今回の決定について、「進化したDNA鑑定の結果と、検察から新たな証拠が示されたことが裁判のやり直しを決める重要なポイントになった。今後ほかの事件でも科学的な鑑定をおおいに活用すべきだし、検察には持っている証拠はできる限り開示して検討する機会を与えるべきで、今後の教訓となるだろう」と指摘しました。
>また裁判所が釈放を認めたことについては、「元被告が非常に長期間にわたって身柄を拘束され、死刑執行の恐怖におびえなければならなかったことを最大限配慮したと思われる」と話しました。
素晴らしいコメントではないか。現役裁判官時代には、きっと立派な判決、決定を出したのだろうと、誰でも思う。まさか、名張毒ぶどう酒事件の再審開始決定を「自白は信用できる」として取り消した名古屋高裁裁判官が彼だと気付く人はあまり多くないだろう。
少々長くなるが参考として、小生が支援団体の機関紙に寄せた一文を紹介しておこう。
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胸奧の怒りのマグマに突き動かされて/「奥西勝さん、救え!」の輪の中に
名古屋高等検察庁での要請 発言するのは砂野・名張全国ネットワーク事務局長
名古屋高等検察庁での要請 発言するのは砂野・名張全国ネットワーク事務局長
12月10日(火曜日)、丸の内駅で名古屋市営地下鉄を降りて名古屋高裁に向かう途中、12時30分を少し過ぎた頃だったか、中日新聞社屋前に差しかかったとき、折からの北風でイチョウの落葉が舞い上がり陽光を受けて黄金色に煌(きら)めいていた。奥西勝さんはこうした美しい景色を見る機会を奪われて久しいに違いない!そう思った途端、私の胸の奥底でたまりにたまっていたマグマが、その時沸々と煮えたぎり始めていた。
名古屋高裁2階ロビーで暫時打ち合わせをおこない、玄関前で要請団(約20名)の写真撮影を済ませ、予定の1時半が来たので要請会場の9階に上がった。要請を受ける名古屋高裁の担当官は2名。
要請参加者が「44年以上も拘置されて奥西さんは死刑執行の恐怖とたたかってきた。いまは重篤な状態で寿命と闘っている。これ以上の拘置は人道上許されない。直ちに釈放を」「検察はいまだに証拠を開示していない。リストすら見せない。こんなことで1人の人間を死刑にしていいのか。裁判所は直ちに検察に対して証拠開示の訴訟指揮をおこなえ」など次々に訴えたのに続いて、私は次のように発言した。
―東海テレビの「約束」にも出てくるが、1審無罪の奥西さんに逆転有罪の死刑判決を下したのは名古屋高裁の裁判長(すでに死亡)であり、第7次再審請求で再審開始決定を出したのも名古屋高裁の裁判長だった。奥西さんを有罪とした裁判官が何十名もいるなかで、無罪と判断したのは2組目だった。だがこの裁判長は決定後すぐに退職した。そして検察の異議申し立てを受け、「自白は信用できる」として再審開始決定を取り消したのは名古屋高裁の門野博裁判長である。その決定によって、まるで論功行賞かのようにして門野博は東京高裁に「栄転」した。
私はその後の門野博について次のように発言を続けた。
―門野博は東京高裁裁判長として布川事件の審理で検察に証拠開示の訴訟指揮をおこなった。そのこと自体は正しいし、素晴らしいことである。だが手放しでは賞められない。その結果、立派な裁判官との評価を得て退職後、彼は法政大学・法務大学院教授の職を得たからだ。
―再審請求に関わった二人の裁判長を比べてみれば、いかに司法が人事で縛られた醜(みにく)い縦社会であるかが良く分かる。
伝説上の怪物ドラキュラにも似た門野博の酷薄な顔つきを思い浮かべながら、体内で煮えたぎるマグマの力に突き動かされて、私はこう叫んだ。
―門野博は鬼畜である。
これはもう要請ではない、糾弾だ!続いて、あるテレビドキュメントに「素晴らしい裁判官」として登場した門野博の姿を紹介した。
―読売テレビのNNNドキュメント「あたいはやっちょらん 鹿児島大崎事件『再審格差』」に門野博は布川事件の再申請求審で検察に証拠開示を命じた裁判長として「大崎事件のように証拠開示をしないまま審理される再審請求審がある。再審に格差があってはいけない」などとコメントした。録画を観ていて私は思わず「お前が言うな!」と叫んでいた。
(門野博は14分29秒あたりから登場)
そして名古屋高裁要請での発言を次のように結んだ。
(門野博は14分29秒あたりから登場)
そして名古屋高裁要請での発言を次のように結んだ。
―これまで裁判所には何度も何度も期待を裏切られ続けてきた。それでもなお裁判所に期待するしかない。今度こそ公正な判断を!と願ってやまない。
3時から舞台は名古屋高検に移り、私は3名の担当官に向かって「証拠開示をせよ!開示すると無罪が明らかになるから開示したくないのだろう!検察はすでに『負け』を認めているぞ」ここでも私は胸奧のマグマに突き動かされるまま、腹蔵なく思いの丈を述べ立てた(つもりだ)。だが、まだ言い足りない思いは残る。
(*ソースの原稿に動画ニュースはない)
(*ソースの原稿に動画ニュースはない)
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門野博は昨年、名古屋高裁が福井女子中学生事件の再審開始決定を取り消した際に、「関係者の供述を裏付ける客観的な証拠は乏しく、そのような供述のみを根拠にしたような決定には賛同しがたい」「決定的な証拠がない中での審理は被告人に有利に証拠を解するようにすべき」とコメントしている。
江川紹子さんは彼について twitter でこう述べている。
―もし、門野博・元名古屋高裁裁判長が、名張毒ぶどう酒事件では自白に引きずられて再審を取り消してしまったが後悔している、と言うなら、私は彼を尊敬するし、こんなに立派な人でも間違うことがある、と再審の大切さを多くの人が改めて考える貴重な役割を果たすことになるだろう。
だがその後も彼は栄達のために奥西勝さんを塗炭の苦しみに追い込んだことはよそに、立派なOB裁判官を装い続けている。
(21分15秒付近から門野博が登場する)
いま88歳の奥西さんは八王子医療刑務所で、自身の寿命と懸命にたたかっている。
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