http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/451.html
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横田滋(左)、早紀江夫妻は「娘を取り戻したい」と待ち望んでいる
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140327/plt1403271753002-n1.htm
2014.03.28
★鈴木哲夫の核心リポート
日本と北朝鮮の局長級の政府間協議が30日から、中国・北京で開催される。北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて対応が注目されたが、「諸懸案を包括的に解決すべく努力する」(岸田文雄外相)と、予定通りの実施が決まった。日朝の公式協議は1年4カ月ぶりで、安倍晋三首相が解決に執念を見せる日本人拉致問題も当然議題となる。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
◇
「このミッションに関わったのは約10人。極秘で進めてきた」
安倍首相の外交側近の1人は、一連の北朝鮮対応をこう明かした。
日朝赤十字会談が今月3日、中国・瀋陽で開かれ、双方の外務省関係者が同席した。10〜14日には、拉致被害者、横田めぐみさんの両親が、モンゴル・ウランバートルで、めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんと面会。日朝の非公式協議は続けられ、30、31日の政府間協議が決まった。
前出の側近は「約10人とは、安倍首相、菅義偉官房長官、岸田外相、斎木昭隆外務事務次官、伊原純一アジア大洋州局長、小野啓一北東アジア課長、あとは外務省の担当主席らだ」といい、こう続ける。
「今回重要なのは、首相と官房長官、外相、外務省という、本来、この問題を担当すべきチームが結束し、窓口を一本化して動いたこと。これまで、自称『北朝鮮通』がバラバラに動き、北朝鮮に付け込まれた。もちろん、さまざまなルートで情報は取ったが、最終的な判断はチームだけで決めた。横田夫妻の面会には賛否両論あったが、人道的配慮と同時に、『今後の交渉カードに使える』というハイレベルの判断があった」
昨年5月に訪朝した飯島勲内閣官房参与は、横田夫妻の面会後、「『めぐみさんは死んでいた』と追認した形の会い方ならば問題が生じる。外交カードとしては、失敗の策かも」と不満を口にした。裏を返せば、安倍首相は飯島氏の助言は聞いたが、最後はコアチームで決めたということだ。
強固なチームを組んだことで、北朝鮮は水面下で仕掛けることができない。日本と協議したければ窓口は1本、つまり、安倍政権と真っ向から対話しなければならない。官邸関係者はいう。
「安倍外交は、米国や中国、韓国、ロシアが注目されたが、北朝鮮にも相当力を入れてきた。斎木氏は昨年末から、頻繁に安倍首相と面会している。日米、日韓などがメーンテーマだが、その際、必ず北朝鮮対応の確認もしてきたようだ」
古屋圭司拉致担当相は昨年暮れ、後援者の会合で「北朝鮮問題が来年には必ず動く」と語ったという。参加者は「表には何も出ておらず『決意表明か?』とも思ったが、唐突だった」と語るが、官邸関係者は「北朝鮮側からのサインがあったころだろう」と話す。
日朝の政府間協議が再開されたら、拉致問題は一気に進展するのか。
冒頭の外交側近は「そう簡単ではない」といい、外務省OBは「北朝鮮はもくろみがあるから近寄ってくる。日本独自の制裁解除、『名古屋と平壌のチャーター便再開』や『民間ベースの経済交流復活』あたりが狙いだろう。日本としては、北朝鮮と交渉して、こちらの要求をのませられるかだ」と語る。
タフな交渉はやっと一歩を踏み出した。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「最後の小沢一郎」(オークラ出版)、「政治報道のカラクリ」(イースト&プレス)」など多数。
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