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衝撃リポート アベクロ異次元緩和が招いた「悪いインフレ」
http://gendai.net/articles/view/news/149018
2014年3月27日 日刊ゲンダイ
日銀の黒田総裁は庶民の敵だ/(C)日刊ゲンダイ
アベノミクスが庶民イジメだったことがハッキリした。大メディアは大手企業のベア実施を受け、賃上げムードをあおっているが、円安がもたらした“悪いインフレ”で、サラリーマン生活はやっぱり苦しくなっていた。そんな実態を裏付ける衝撃のリポートが出た。
日本のインフレ率は1%台半ば近くまで上がってきているが、それは生活者にとってうれしくないインフレ――。シンクタンクとして知られる東短リサーチの加藤出チーフエコノミストは最新リポートでそう書いた。
「海外の消費者物価指数と日本のそれがあまりにもかけ離れていた。きちんと検証してみようと思ったのです」(加藤出氏)
その結果にガク然とする。米、独、仏、英の「財」(目に見える商品)のインフレ率は明らかに低下傾向だが、日本は円安の影響で急上昇しているのだ。米や仏の0%前後に対し、日本は2.2%アップ。日本だけが悪い物価上昇に陥っている。
「日銀の黒田東彦総裁による異次元緩和からほぼ1年です。アベクロのもくろみ通り円安は進みましたが、恩恵を受けたのは輸出企業などごく一部に過ぎません。輸入価格の上昇で、庶民は電気代や食料品など生活費の上昇に苦しめられているのです」(市場関係者)
■日本だけが“高い買い物”を強いられている
“加藤リポート”にある世界の物価指数を見ると、その実態がよく分かる。
ガソリンは米国がマイナス2.5%、ドイツもマイナス6.7%と値下がりだが、日本はプラス6.9%。コンピューター(デスクトップとノートパソコン)も、米とドイツは7〜8%程度下がったが、日本は13.9%の上昇。テレビに至っては米が価格競争により12.6%も下落しているのに、日本は円安のマイナス効果で3.7%アップだ。
アベクロの陰謀で、日本だけが“高い買い物”を強いられていることになる。
「4月以降は消費増税の影響も出てきます。食品関係は、これまで値上げをガマンしてきた会社も多いので、便乗値上げの心配があります。そうなると生活コストはますます上昇しかねません」(加藤出氏)
それでも賃金アップが物価上昇を上回れば、不安は薄まるが、現実は違う。第一生命経済研究所首席エコノミストの嶌峰義清氏もこう言う。
「すでに物価は1%上昇し、4月以降は消費増税の影響で物価の上昇率は2%程度上乗せされるでしょう。つまり約3%のインフレになりますが、連合の統計によると、ベアを含む賃金アップ率は2.1%に過ぎません。実質賃金は低下することになります」
年金生活者や、賃上げ余力のない中小・零細企業に勤めるサラリーマンはもっと深刻だ。
この1年、マヤカシの景気回復ムードにだまされた。それが、これからも続く。庶民はよく考えた方がいい。
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