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経産相、総務会長などを歴任 Photo:Kyodo
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週刊文春 2014年4月3日 55周年特大号
「バカにするなってんだよ! 命令ばかり受けて、やれるかよ!」
戦後3番目のスピードで予算が成立した3月20日、自らが率いる派閥の総会でこう吠えたのは、自民党の二階俊博元総務会長だ。二階氏は衆院予算委員長として予算のスピード成立に尽力し、安倍政権に協力したはずだった。
怒りの原因は石破茂幹事長が、来年の統一地方選に向けて、国会議員1人あたり1000人の党員獲得ノルマを課し、達成できなければ罰金を科す方針を打ち出したことだ。和歌山県連会長も務める二階氏は何の相談もなかったことが腹に据えかねる様子で「偉そうにそれだけの党員を集めろとか言ってくる。カネがある奴はカネを出す、知恵を出すものは知恵を出す、それが自民党」「まるで官僚主導の党運営だ」と言いたい放題だった。
二階氏がここまで不満をぶちまけるのは、国会だけでなく自民党自体も、安倍晋三首相とそれ以外という「一強多弱」体制になっているからだ。
自民党幹部は「二階氏は幹事長を狙っていたが、内閣改造が先送りになったため、首相が提示した予算委員長を受けた経緯がある。『なんで俺がいまさら委員長なんか』という不満を抑えて協力してきたのに、なんだという憤懣があるのだろう」と解説する。
今国会終了後に予想される人事をにらんだ先制パンチだ、との見方もある。「石破幹事長体制のままだと、安倍政権からは距離を置く」(二階派幹部)との声が、二階派から出ているのも事実。二階氏は額賀派などとも連携し、外交では中韓との関係を重視する。
人事で思うような布陣にならなければ、来年秋の総裁選に対抗馬を立てる構えまでみせる。意中の候補は「小渕優子氏。安倍政権が女性の活躍といっているんだから、これほどピッタリな人材はいない。二階さんが音頭をとって、額賀、岸田派とまとまるとおもしろい」と二階派幹部は言う。
二階氏は古くは奥田敬和氏につき、竹下派が分裂すると小沢一郎氏の側近となり離党。小沢氏と袂をわかって復党すると野中広務氏の信任を得た。いまも青木幹雄元参院議員会長、古賀誠元幹事長や公明党幹部とのパイプも太い。自民党筋は「議員秘書から叩き上げで苦労し、今の地位に上り詰めたという意味では、菅義偉官房長官と似たタイプ。これからは二階と菅の腕比べになる」と予測する。吠える二階氏から目が離せない。
文「週刊文春」編集部
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