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2014年 03月 24日
さて、 安倍首相は、23日、オランダで開かれる核セキュリティ・サミットに出席するために、羽田空港を出発。
サミットの場では、G7首脳と集まって、ウクライナ情勢について協議するほか、現地25日には、ついに日米韓の3国首脳会談を行なうことになった。(・・)
ただ、この折角の3国首脳会談も、冷た〜い&重た〜い雰囲気の中、形式的なものに終わる可能性が大きい。(@@)
もともと日韓双方とも、米国&オバマ大統領の顔を立てるために応じた首脳会談だし。安倍首相は、この会談を実現させるために、米韓の要請に応じて、とりあえず(?)国会で河野談話などの見直しを否定する答弁を行なったのだけど。
昨日、安倍首相の側近である荻生田総裁特別補佐がTV番組で、わざわざ会談の前に、「河野談話の見直しはしない」が、「新しい談話を出す」可能性を示唆する発言を行ない、日韓の歩み寄りモードに水を差したからだ。(>_<)
mewから見れば、安倍陣営は、今から握手するためにお互いに手を差し出そうとしているウラで、相手にケンカを売っているようなところがあるわけで。
彼らには、自分たちの特異な思想への固執やある種の意地、そして超保守仲間への配慮などなどがあるのかも知れないけど。
一国の首相&スタッフとして、この外交オンチぶりには、唖然とさせられてしまったところがある。 (・o・)
<だから、内閣府の調査でも、「現在の日本で悪い方向に向かっている分野」として「外交」を挙げた人が38・4%とトップ(過去最高の数字)になっちゃうんだよね。(~_~;) (*1)
ただ、国民がそれに気づいているのは、幸いなことかも。(・・)>
* * * * *
米オバマ政権は、アジア重視の戦略を打ち出しており、東アジアに関しては、同盟国である日本&韓国、そして新パートナーの中国の3国といい形で協力、連携し合って、それを経済的&軍事的なアジア・太平洋地域の安定に<対北朝鮮、対ロシア政策を含む>つなげて行きたいと考えている。(・・)
それゆえ、米国は安倍政権に、ずっと中国や韓国との関係改善を要請し続けているのだけど。安倍首相は、新政権中韓の首脳と一度も会談を行なえないままでいる。(-"-)
安倍首相&超保守仲間は、もtもと中韓朝を敵視、嫌悪しているおり、自らが譲歩してまで、中韓と仲良くする気はないし。特に中国とは、歴史問題に加えて、尖閣諸島を巡る対立が激化しており、いまや関係改善は極めて困難な状況にあると言えるだろう。(~_~;)
、米国としては、せめて韓国とは関係改善することを求めたものの、保守派の朴大統領が河野談話などの歴史認識に固執しているのに対して、超保守派の安倍首相も韓国に譲る気がない上、靖国参拝を決行したことから、さらに両国の関係が悪化することに。
この状況に業を煮やした米オバマ政権は、米国が主導する形で、日米韓3国による首脳会談を行なうことを計画し、両国を説得。(圧力も行使?)
安倍首相に、河野談話を見直さないことを明言させた上で、今回の首脳会談では、歴史認識の問題には触れないことにして、ようやく先週になって、会談の実現にこぎつけたのだ。(・・)
そして、安倍首相も、羽田を出発する際には「東アジアの安全保障について、率直な意見交換をしたい。未来志向の日韓関係に向けた第一歩としたい」と語っていたのであるが。
昨日の萩生田発言には、韓国がすぐに反発を示しており、朴大統領もかなり身構えているのではないかと思うし。米国も、「disappointed(失望)」している(怒っているかも?)はずで。
各首脳とも、表面上は、とりつくろうかも知れないけど。とても「未来志向」の会談を行なうことはできそうにないように思える。(~_~;)
しかも、米国も韓国も、サミット初日に中国と首脳会談を行なうものの、日本は中国とはいまだに首脳会談を開けず、この4国の関係という面では、カヤの外に置かれているし。
<韓国と中国は、安倍政権の歴史認識に関して、さらに連携を深める可能性がある。>
このままだと日本の外交は、どんどん暗礁に乗り上げて、本来なら最も重視すべき米中韓との関係において、孤立化して行くことにもなりかねず。mewは、ひとりの国民として、この状況を深〜く憂慮している。(~_~;)
、
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
安倍首相&超保守仲間は、内心では、別に韓国とずっと首脳会談を行なわなくてもよかったかも知れない。
また、米オバマ政権までもが、安倍首相&周辺の超保守的な言動や、靖国参拝に関してアレコレ文句をつけて来ることに、ムカついている部分もあるのではないかと察するのだけど。
ここに来て、北朝鮮情勢がまた不安定になっているし。中国が強気の姿勢を崩さない上、米韓と接近しているし。親愛なる(?)ロシアが、クリミア併合でG7の敵になってしまったので、頼りにできなくなってしまったし。
とりあえず、米国と関係修復しておくためにも(オバマ大統領の4月の来日をスムーズに実現するためにも?)、オバマ大統領の顔を立てて、今回の3国首脳会談に応じることにしたのだろう。(・・) (関連記事・『安倍、オバマ&G7に寄り、ロシアに未練残す』http://mewrun7.exblog.jp/21801506/)
<安倍氏らが頼りにしている米国の共和党系の議員、ブレーンからも、自公与党内でも、米国や中韓との関係改善を求める声が強まっていたのも、影響した部分があるかも。^^;>
* * * * *
ただ、安倍首相&超保守仲間にとっては、韓国&米国の要請に応じて、村山・河野談話の見直しを否定する答弁を行なったことは、面白くなかった(やや屈辱的だった)に違いないし。このまま終わらせたくないという思いもあったのだろう。(>_<)
(関連記事・『安倍がついに米韓に屈して「河野談話」継承を明言+ロシアに思い届けるも、G7との間で苦悩』)
http://mewrun7.exblog.jp/21786302/
菅官房長官が、安倍首相の「見直ししない」発言後も、政府内で再検証を行なうと言い続けていたのも、そのあらわれではないかと思うのだけど。
昨日、安倍首相の側近である荻生田総裁特別補佐が、そのダメ押しをするかのようにして、フジTV系の「報道2001」の中で(その後の記者団の取材に対しても)、このような発言を行なったのである。 (゚Д゚)
『自民党の萩生田総裁特別補佐は23日朝、フジテレビの「新報道2001」に出演し、いわゆる「従軍慰安婦」問題で、旧日本軍の関与を認めた「河野談話」に関し、政府が行う検証作業で新たな事実が出れば、新しい談話を出せばいいとの考えを示した。
自民党の萩生田氏は「その中(検証作業)で、新たな事実が出てくればですね、それは新しい談話を発表すればいいわけであって」と述べた。
萩生田氏は「安倍首相は、河野談話の見直しは考えていないと言ったが、新しい談話を出すことは否定していない」とも指摘した。(FNN14年3月24日)』
* * * * *
韓国政府は、早速、この萩生田氏の発言に強い反発を示しているとのこと。(~_~;)
『これに対して韓国外務省は同日夜、「極めて不適切な発言だ。非常に遺憾で容認できない」との見解を表明、反発した。
安倍首相と朴槿恵韓国大統領が初めて正式対話の席に着く日米韓首脳会談が25日にオランダのハーグで開かれるのを前に韓国は態度を硬化させている。韓国外務省は日本政府の「明確な立場表明」を要求。安倍首相が河野談話の見直しはしないと14日に表明したことを強調し、これを「否定する見解」だと指摘した。(産経新聞14年3月24日)』
また、民主党の海江田代表も、荻生田発言を批判したという。
『民主党の海江田万里代表は23日、宮崎県小林市で記者団に「安倍首相の言っていることと違う。首相は『河野談話を守る』ということだから、新たな談話を出すということなら、『守る』というより『全面否定する』ことになる」と述べ、萩生田氏の発言を批判した。(朝日新聞14年3月24日)』
そして、きっと米国も、「また余計なことを言いやがって」と、「disappointed(失望)」を超えて、「angry・怒っている」になっているに違いあるまい。(>_<)
* * * * *
いや、実際のところ、後述するように、安倍首相&超保守仲間は、今政権で、村山談話&河野談話を上書きする談話を発表して、2つの談話をなきものにする戦略を描いているのだけど。(~_~;)
ただ、常識的に考えれば、これから首脳会談を行なうという前日に、首相の側近が、韓国や米国が最もナーバスになっている歴史認識の問題に関して、わざわざ相手の神経を逆撫でするようなことを、公の場で発言するのは控えるものだろう。(@@)
<萩生田氏は個人的見解だと言うかも知れないけど。同氏が安倍首相の側近であることは、韓国も米国もよ〜く知っているし。(萩生田氏は、去年も「首相は年内に参拝する」と明言したり、今年初めにも、オバマ政権の批判をしたりしているです。) 他国から、安倍首相が萩生田氏にそう言わせたorこのような発言を行なうことを容認していると思われるのは必至だろう。^^;>
でも、おそらく、安倍氏らの超保守派は、それに耐えられないのである。(-"-)
自分たちが、「本当は、河野談話なんか認めていないんだぞ」ということを、どうしても首脳会談を行なう前に韓国や周辺に言っておきたい、言わずにはいられないのだ。(**)
* * * * *
このブログでは、安倍前政権の時から、しつこく書いていることなのだけど。
安倍氏&超保守勢力は、いわゆる歴史修正主義者で。先の大戦の侵略性や慰安婦の強制連行性などを認めておらず。ずっと「村山談話」「河野談話」の撤回、見直しを目指して活動して来たわけで。
(関連記事『安倍内閣が米韓中に追い込まれ、河野談話の見直しを否定。but保守層の期待、裏切ることに?』
http://mewrun7.exblog.jp/20455728
『菅の反論に反論〜安倍は歴史に逆行してる!&安倍仲間は南京大虐殺も河野談話も否定』)
http://mewrun7.exblog.jp/21754419/
彼らにとっては、それが自分たちの信念やアイデンティティみたいになっているところがあるからだ。(-"-)
<たぶん、韓国や中国(米国にも?)に「日本がついに歴史認識で折れた。屈服した」とは思われたくないし。超保守派の仲間(識者や支持者を含む)にも、そう思われたくないという面もあるのよね。^^;>
* * * * * ☆
安倍首相は、前政権では、小泉首相の靖国参拝で悪化していた中韓関係を改善するために、首相就任時に「村山&河野談話を継承する」と発言していた上、靖国参拝も行なわず。安倍氏にとっては、その両者とも「痛恨の極み」だったのではないかと察する。^^;
それゆえ、安倍首相は、今政権では、村山&河野談話を全面的に認めるような発言は避けていて。^^;
昨年から今年初めにかけて、村山談話の一部に疑問を呈したり、全文の継承は拒むような姿勢を示していたし。河野談話に関しても、国会で質問されても、自ら「継承する」とか「見直しをしない」とはクチにせず、「官房長官の談話なので、官房長官が答えるべきことだ」などと答弁して、はぐらかしていたのである。(~_~;)
とはいえ、安倍首相が、両談話を「継承しない」とか「見直しをする」と発言したら、中韓だけでなく、国内からも大きな反発を受けることになるし。
近時は、米国や欧州の国々の政府やメディアからまで、安倍首相は「国粋主義者」「歴史修正主義者」だと警戒されていることから、<米国からの要望も受けて>とりあえず、村山&河野談話を「継承する」「見直さない」と言うことにしたのだけど。
でも、村山談話に関しては、来年夏、戦後70周年を迎えるに当たって「安倍談話」を発表し、村山談話を上書きする(or上から包み隠してしまう?)ような形をとって、それをなきものにしてしまおうと。
また、河野談話に関しても、安倍内閣で再検証を行なった上で、「河野談話の根拠となった慰安婦の証言には問題があった。強制連行を示す事実はなかった」と結論づけて、新たな官房長官談話を発表することで、河野談話を上書き(実質的に否定)してしまおうと考えているのだ。(~_~;)
* * * * *
ちなみに、安倍首相らは、学校教育においても、歴史認識などを上書きするために、自分たちの思想や考えに沿う教科書の作成&普及させたり、教科書の検定基準の見直しを実行に移したりしようとしているのだけど。<自民党内で、それを担当しているのが萩生田総裁特別補佐なんだよね〜。(>_<)>
(関連記事・『安倍の教科書改悪策がついに始まる〜検定基準に愛国心&歴史には政府見解』
http://mewrun7.exblog.jp/21334176/
『沖縄の町に、国家権力を用いて、超保守の教科書を押し付ける安倍内閣のアブナイ教育政策』)
http://mewrun7.exblog.jp/21814651/
実は、安倍内閣(文科省)は、日米韓首脳会談の実現させるために、3月25日に行なう予定だった小学校の教科書検定基準の発表を、4月以降に見送ることにしたとのこと。
新たな教科書検定基準には、領土や歴史認識に関して、安倍政権の主張がかなり反映されていることが予想されることから、韓国や米国が首脳会談前後にその発表を行なうことに懸念を示したからだと言われている。(ーー)
* * * * *
もしこのまま安倍政権が続けば、日本の政府の外交や教育政策は、安倍首相&超保守仲間がこだわる思想や歴史認識に大きく左右されることになるのだが・・・。
<近い将来、村山&河野談話の上書き(=実質的否定、見直し)がなされることになれば尚更に。^^;>
mewは、極端な思想や歴史認識を持つ首相の自己満足のために、日本の外交や教育が大きな影響を受けることは、実に無意味なことだと思うし。外交面だけでなく、経済面においても、「百害あって一利なし」だと言っていいほど、日本の国や国民にとって、マイナス要素しかないのではないかと思うことがある。(~_~;)
mew個人は、何よりも日本の国民の多くが、安倍首相と同じ考えだとは思われたくないという気持ちが大きいのだけど。<mew周辺で、アジアはもちろん、欧米系の国の人たちと仕事や私的に会う機会がある人たちも、それは困る、イヤだと言っている人が増えているです。(-_-)>
でも、今後も安倍内閣が高い支持率を維持して、首相交代を求めるような動きが起きずにいれば、他国の人々は、「日本の国民は、安倍首相の思想や歴史認識を支持しているんだ」と思われることになるわけで・・・。
そろそろ日本の国民も、自分たちの国や国民がどうあるべきなのか、他国から安倍首相と同じ考えだと思われてもいいのか、よ〜く考えた方がいいのではないかな〜と思うmewなのだった。(@@)
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話は変わって・・・。昨日、大阪市長選が行なわれ、前市長の橋下徹氏が85%以上の票を獲得し、当選した。(・・)
しかし、今回は野党が候補者を擁立しなかったことから、完全に橋下氏のひとりよがりの市長選になってしまった感じが・・・。
投票率は23%と過去最低だった上、白票を含む無効票が他の3候補の総得票数を上回るなど、市民からの疑問や反発が突きつけられるような選挙結果になった。(~_~;)
『大阪市の出直し市長選が23日投開票され、大阪維新の会公認で前職の橋下徹氏(44)=日本維新の会推薦=が新人3人を破り、再選した。投票率は23.59%(前回60.92%)と、同市長選で過去最低だった。当日有権者数は211万4978人。
今回の出直し大阪市長選では、白票が4万5098票(投票総数の9.04%)もあり、当選した橋下徹氏に次ぐ結果になった。白票が次点候補者を上回るのは同市長選で初めて。白票を含む無効票は6万7506票(同13.53%)で、落選した3候補の合計得票5万3895票を上回った。出直し選を仕掛けた橋下氏に反発する有権者の票が、大阪府・市両議会の野党が候補を擁立しなかったために、行き場を失ったとみられる。(毎日新聞14年3月24日)』
橋下氏は、この選挙を、大阪都構想に対する自分の考えを市民に理解してもらい、支持を得る機会にしたいと語っていたのだが。
説明の場として行なった演説会や街頭演説には、前回の選挙に比して、ほとんど人が集まらず。投票率も低かったため、これで果たして市長として信任を得たのか、大阪都構想を推進するために十分な支持を得られたと言えるのかは、ビミョ〜な状況に。_(。。)_
橋下氏は、当選後、記者会見を行なわず、今日から市長としての公務に復帰するそうなのだが。
この市長選を強行したことで、却って市長や大阪維新の代表としての求心力を低下させて、さらに苦境に立つことになるかもな〜・・・と、思ったりもしているmewなのだった。(@@)
THANKS
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