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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140323-00000075-jij-pol
時事通信 3月23日(日)20時31分配信
23日の大阪市長選は、主要政党が橋下徹氏への対抗馬擁立を見送り、事実上、同氏の信任投票となった。橋下氏が勝利したとはいえ、低投票率は確実な状況で、「大阪でも維新ブームは旬をすぎた」(自民党幹部)と冷ややか。各党は来年春の統一地方選に照準を定め、橋下氏が率いる大阪維新の会が旋風を起こしてきた関西圏を中心に攻勢を強める構えだ。
市長選の選挙結果にかかわらず、大阪の府議会と市議会で維新が過半数を確保していない状態には変わりなく、橋下氏が掲げる大阪都構想の前途はなお険しい。自民党は「維新の風はもう吹かない。統一地方選でさらに維新を追い込む」(中堅)と強調。都構想への対応をめぐり、維新との関係が悪化した公明党も「(今後の関係修復は)橋下氏の出方次第だ」(幹部)とけん制した。
また、民主党幹部は「橋下氏の人気は衰えている」と突き放し、共産党幹部は「都構想は行き詰まり、維新はいよいよ終わりを告げる」と断じる。
自民党内では「勢いを失いつつある維新は当てにできないとの思いが、安倍晋三首相にはあるだろう」(中堅)との見方もある。しかし、首相と橋下氏は憲法改正や歴史認識などで考え方が近いことから、官邸サイドは維新とのパイプを当面維持する考えとみられる。
一方、日本維新の会は「橋下氏あっての維新だ」(若手)として、引き続き橋下氏を中心に党運営を行う方針。ただ、石原慎太郎共同代表ら旧太陽の党系との「東西対立」はくすぶったままで、主導権争いが今後激化する可能性がありそうだ。
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