http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/199.html
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内閣総理大臣安倍晋三氏は、幼稚園児のようにわけのわからない論理でごにょごにょと文句を付けているが、従軍慰安婦問題については、第一次安倍政権のときから「河野談話」の継承を正式に表明している。
「強制連行はなかった」と閣議決定したものとして話題になっている第一次安倍政権時代の答弁書も、結論は「河野談話の継承」である。
※ 参照投稿
「韓国注視 「河野談話」継承明言した安倍首相は変わるか:こんなウソが、なぜ国際的にまかり通っているのか!?」
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/853.html
第二次安倍政権としては昨年4月に続く繰り返しの「河野談話の継承」表明は、「河野談話の検証」表明とペアで行われた。靖国神社参拝と同じく、公約として掲げてきたことを反故にしたと思われたくない一心から出た悪あがきである。
わざと日本を貶めていることに喜びを感じている人たちは別として、安倍シンパの右派は、安倍首相が70年もの昔の「従軍慰安婦」問題を再びわざわざ自分自身でほじくり出し、それにより日本の名誉をいっそう傷つけ、あげく失礼しましたと世界に詫びを入れて撤退した恥ずべき侮日を行ったことに気づかないのだろうか?
※ 参照投稿
「『河野談話』の継承は国際的表明:『河野談話』の検証は安倍支持者をなだめる(ごまかす)ための国内向け表明」
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/867.html
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「河野談話」の検証 戦略か勇み足か [日経新聞]
2014/3/21 6:00
検証はするが、見直しはしない――。従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた1993年の河野洋平官房長官(当時)談話を巡り、首相、安倍晋三が表明した。談話は「強制性」を巡る記述の曖昧さもあってこれまで何度も見直し論が浮上。安倍も本音は見直しだが、あえて持論を封印した理由は外交上の配慮だけではなさそうだ。
「河野談話」は宮沢内閣時代に作成された。慰安所の設置・管理や慰安婦の移送に旧日本軍が関与したと認め、「総じて本人たちの意思に反して行われた」と記した。ただ強制連行を裏付ける資料はなく、談話の記述は移送や募集の強制性まで踏み込んでいないとの見解もある。見直し論があがる理由だ。
■身ぶり手ぶりで指示
「機密を保持する中で検討します」。2月20日の衆院予算委員会。官房長官の菅義偉は日本維新の会の山田宏から談話の検証を執拗に迫られ、最後に力なくこう答えた。
菅は最初、山田の要求をのらりくらりとかわしていたが、しびれを切らしたのは閣僚席で菅の前に座る安倍だった。菅が席に戻るたびに後ろを向き、身を乗り出しながら身ぶり手ぶりで菅に直接指示した。関係者によると、ここで安倍が菅に検証を明言するよう促したのだという。
安倍にとって、元慰安婦16人の証言を調査していない経緯などを指摘した山田の質問は的を射た部分が多くあったはずだ。見直しへの強い思い入れがあるからこそ、検証に踏み込んだとみられる。集団的自衛権の行使容認に向けて、維新を取り込んでおきたいという思惑も透ける。
しかし、これが思わぬ副作用をもたらすことになる。連立を組む公明党は、韓国との関係悪化を懸念。官邸筋は3月に入り公明党幹部に「検証は決して談話の見直しにつながらない」とのシグナルを送らざるを得なくなった。12日には、訪韓を控えた日韓議員連盟幹事長の河村建夫から念を押され、菅は「見直すつもりはない」と答えた。
外務省も日韓関係の改善を求める米国を意識して安倍に要望した。14日の参院予算委。安倍は「安倍内閣で見直すことは考えていない」と語った。米韓や公明党に配慮して「見直し否定」を言明せざるを得ない状況に自らを追い込んだと言えなくもない。
■米韓・保守派を両にらみ
もっとも保守系議員は別の見方をする。維新の歴史問題検証プロジェクト・チーム座長、中山成彬は「検証で真実が明らかになれば談話がいいかげんだと分かり、事実上の見直しになる」と語る。維新幹部の一人は「いずれ見直しを言うことになる」と言い切る。
安倍としてみれば最大の政策課題である集団的自衛権の行使容認に集中し、余計な波風は立たせたくないとの思いもあるだろう。いまは「談話検証」と「談話継承」の両方を言っておけば、保守勢力の支持をつなぎ留めながら、米韓の懸念も払拭できる。そんな高等戦術だとの解説もある。
政権発足直後、菅は安倍の意向を踏まえ、戦後70年となる2015年に「安倍談話」発表を検討する方針を示した。保守勢力には過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」や河野談話の見直しへの期待が消えない。安倍が決断を迫られる日がいずれくるかもしれない。
(敬称略)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK19025_Q4A320C1000000/
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