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国会は安倍の思い通り?〜予算も早期成立、解釈改憲も事前議論なし、NHK会長も石原も責任回避
http://mewrun7.exblog.jp/21807008/
2014年 03月 21日
昨日、参院本会議で2014年度の予算が可決&成立した。(・・)
この財政難の中、一般会計総額が過去最大の95兆8823億円に。でも、戦後史上3番目の早さでの予算成立となった。(~_~;)
昨年、衆参のねじれ状態が解消した上、中小野党が乱立していることから、自民党一強の時代に突入。
おまけに中小野党の中には、自民党とほとんど考えが変わらぬ保守or新自由主義の政党が複数あるため、与野党の対決ムードにもならず。
また、安倍自民党は、過去の自民党政権に比べて、自分の仲間だと思っている政党(自民党に擦り寄る「ゆ党」)を除き、野党の意見にほとんど配慮しないところがあって。それゆえ、国会も完全に安倍内閣&自民党ペースで運営されており、まさに「やりたい放題」のスピード審議になったように思える。(-"-)
それもあってか、野党もメディアの突っ込みもイマイチで。政府与党の「公共事業ありき」「法人、金持ち優遇」「一般国民の社会保障は軽視」などなどの予算や諸策の問題は、ほとんどクローズアップされないまま終わってしまったような感じがある。(-_-;)
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安倍首相は、昨夜、予算成立を受けて、記者会見を行なったのだけど・・・。
しかも、冒頭に「与党だけでなく、効率的で密度の濃い国会審議に御協力をいただいた野党の皆様にも感謝申し上げたい」と、野党の協力にお礼を述べていたりして。(@@)<野党から見れば、ある意味では、情けないことだよね〜!(>_<)>
「戦後3番目に早いスピードでの成立」をしっかりとアピールした後、「私は、かねてから、強い日本をつくるのは、他の誰でもない、私たち自身であると申し上げてまいりました。15年以上続いたデフレからの脱却は、国家的な事業。与党も野党もありません。その意味で、今回の予算の早期成立は、国権の最高機関である国会としてのデフレ脱却に向けた強い意志を内外に示していただいたものと考えております』と、自慢げに語っていたです。^^;
<デフレ脱却しても、物価も上がって、消費税も上がって、収入が増えない、社会保障は減っちゃう国民の立場はどうなるのか? 国民はそのことに、いつ気づくのかな〜?(-_-;)>
それに、安倍官邸の経済ブレーン・本田も語っていたように、安倍首相の「強い日本を作る」という言葉には、経済の強化によって、軍事力も強化して行くという意図があるわけで。<安倍くんにとっては、それこそ与ゆ党で実現したい国家事業なんだよね。(-"-)>
昨日は、多くのメディアが「後半国会の焦点は、集団的自衛権の解釈改憲」だと報じていたのだけど。
安倍首相としては、「予算さえ成立してしまえばこっちのもの」ゆえ、ここからは、さらに安倍カラー政策(解釈改憲、軍事増強、教育改悪など)に力を入れて行くつもりでいることは間違いないだろう。(-"-)
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集団的自衛権の解釈改憲については、今後もこのブログのメイン・テーマとして扱って行く予定なので、今回は、少し触れるだけにしたいのだが・・・。
安倍首相は昨日の会見で、集団的自衛権の行使&解釈改憲について「いつまでに、との期限ありきではなくて、まずは懇談会における議論を待ちたい」と。「政府としては懇談会から報告書が提出をされた後に、内閣法制局の意見も踏まえつつ、そして与党と相談の上対応を検討した後、閣議決定を行い、国会で御議論をいただきたいと考えています」と答えた。
この発言によれば、懇談会の報告書を受けた後、自公与党とだけ相談した上で、閣議決定を決行することになるわけで。これでは閣議決定の前に、報告書や解釈改憲の内容を踏まえて、国会で議論をすることができないことになる。 (゚Д゚)
実は、mewは、安倍首相が、今月5日に行なった答弁も引っかかる部分があった。^^;
『安倍晋三首相は5日の参院予算委員会で、政府の有識者会議が検討している集団的自衛権行使を可能にする憲法解釈変更に関し「国会開会中であれば、(有識者会議の)結論について説明ができるし、閉会中の審査も可能だ」と述べ、状況によっては閉会中審査にも応じる構えを示した。「閣議決定するまでは、われわれがどう解釈するかは、検討中だとしか言えない」とも語った。(時事通信14年3月5日)』
「閣議決定するまでは、われわれがどう解釈するかは、検討中だとしか言えない」ということは、やはり、閣議決定をするまで、解釈改憲の内容を明かす気はないということだ。(・・)
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安倍首相&自民党幹部は、自公与党内から慎重論や丁寧な議論を求める声が相次いでいることもあって、通常国会中に解釈改憲を実現することにはこだわらない意向を示すようになっている。
また、通常国会終了後に解釈改憲を行なう場合には、閉会中審査を開いてもいいと言っているのだけど・・・。
いずれにしても、事前に解釈改憲の内容を明かした上で、その内容について国会でしっかり審議しなければ、実効性が乏しいように思うのだ。(-"-)
<とりあえず「ちゃんと、国会で議論しましたよ〜」という形作りに使われるだけだもんね。^^;>
それに7〜8月に閉会中審査を行なった方が、国会が紛糾して、他の法案の審議に影響を与えたり、メディアに騒がれたりすることなく、自分たちのペースでコトを運びやすくなる部分があるわけで。
mewは、この安倍内閣の解釈改憲のスケジュール&やり方には、大きな問題があると思うし。
まともな野党はもちろん、良識ある与党議員やメディア、そして国民は、早い段階で、この点を重大な問題として取り上げ、修正させるべきなのではないかと考えている。(・・)
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ところで、今国会で、印象に残ったことの一つに、NHKの籾井会長や安倍仲間の経営委員の言動の問題が、何度も取り上げられていたことがある。(・・)
mewは、以前から、安倍前政権の頃から超保守仲間のNHk支配、介入の話をブログで取り上げていただけに、(籾井会長のお陰で?)この件が一般世間に注目されたのは、ある意味では、有難く思えたところもあった。(++)
ただ、結局、NHKの籾井会長は、安倍陣営のバックアップもあるせいか、とりあえず、クチでは反省していると言いながらも、最後までふてぶてしい態度で国会答弁を続けることに。
<経営委員や国会で「私の発言のどこが悪いのか」「私の私的発言が糾弾されてる」と発言しているように、内心では自分の発言には問題ないと思っているし。たぶん、籾井氏を会長にした人たちからは、「問題ない」「よく言った」と評価されているのだろう。^^;>。
籾井氏は会長就任時に10人の理事全員に辞表を提出させた&「よくあることだ」と発言したことも問題になっていて。これには、財界からも疑問の声が相次いでいのだが。会長は、今でも理事に辞表を返しておらず。昨日の国会で、今後も返す意向がないことを表明したとのこと。(~_~;)
『NHKの籾井勝人会長は20日、参議院予算委員会で理事10人に提出させた辞表を返すつもりがないか問われ、「せっかく書いて頂いた理事の真摯(しんし)な気持ちを考えると、これを返すというわけにはいかない」と述べた。小川敏夫氏(民主)への答弁。
籾井氏は辞表提出を求めた理由を「役員一同が緊張感を持って一丸となって職務に取り組んでもらいたいと考えた」と説明。辞表を使って理由なく解任するなど人事権を乱用することはないと繰り返した。(14年3月20日)』
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NHKの石田研一放送総局長は『19日の定例記者会見で、籾井勝人(もみいかつと)会長の発言問題について「事態はまだ沈静化していない。まず来年度予算を(国会で)承認してもらわないと新しい事業ができない」と述べ、危機感をあらわにした』とのこと。(毎日新聞14年3月19日)
『NHKに寄せられた視聴者の意見は18日までに約3万3600件に上り、約2万1500件が否定的、約6000件が肯定的な内容となっている』という。(同上)』
しかし、籾井会長は、最後の最後まで、ともかく「辞任しない」「最後まで職責を果たしたい」と一点張りで押し通し、結局、今国会では会長の辞任は免れることに。
19日には『「3千万円の報酬を返上する考えはないか」と聞かれると会長は「なんだか国会の委員会みたいだ。そういうことは考えていない」と否定』したという。(朝日3.19)
おまけに受信料不払いの増加には、「自らも営業活動したい」と繰り返し、挙句には「国会に呼ばれているので(事態収拾する)時間がない」とまで言いやが・・・言う始末。(~_~;)
これも安倍内閣+αが、自分の会長続投を擁護してくれるという自信があってのことだろう。(-"-)
そして、籾井会長の場合も、NHKの予算さえ確保できてしまえばこっちのものなわけで。昨日の国会で、NHK予算も成立したので、これで面倒な国会答弁が終わって「やれやれ」&「せいせい」としているのではないかと。さらに、ここからはNHK内で、好き勝手に暴君ぶりを発揮する気でいるのではないかと察する。(-_-)
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実は、予算国会の終盤では、石原環境大臣の国会遅刻&ウソ釈明も、問題になったのだけど。
何故か、TVメディアはほとんど取り上げなかったようで。安倍内閣はさしたるダメージを被ることもないまま、終わってしまった。(-"-)
石原環境大臣は、17日、午前10時からスタートする予定の参院環境委員会に10分遅刻。委員会の開催に支障を与えることになった。
環境委員会では、政府側のメインは環境大臣である上、しかも、この日は、環境省にとって大事な予算案の委嘱審査が行なわれる予定だったため、それに遅刻しただけでも、大きな問題だったのだけど。
石原大臣&環境省は同日、遅刻の原因に関して「首都高で外国要人の来日に伴う交通規制があった」「経路を変えたところ首都高速道路が事故で渋滞し、一般道でも渋滞に巻き込まれた」という説明を行なっていたものの、民主党議員が国交省などに問い合わせて調べたところ、交通規制も事故もなく、それらがウソだったことが発覚したのである。(>_<)
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さすがに、安倍内閣も、これはかばい切れず。安倍首相も19日の国会で「閣僚が国会で質問に答えることは重要な責務だ。遅刻は基本的にあってはならず、閣僚に改めて指示をしたい」と、石原氏を戒めるような答弁を行なっていたのだが・・・。
ところがさらに、石原大臣は、17日の朝、宮中で開かれていたベトナムの国家主席の歓迎会に出席しなければいけなかったのに<もしかして、それを知っていたから、外国要人の交通規制を口実に使ったのかも?>、何と石原氏はこの歓迎会も欠席して、直前まで自宅にいたことが判明したのである。(~_~;)
石原氏は、20日の国会で、『理由を問われ、前日の福島県への出張日程が翌日まで延びる可能性があったなどと説明。菅義偉官房長官は「事情はどうであれ、結果的に出席可能であったとすれば、出席すべきなのは当然のことだ」として、各閣僚に国賓の歓迎行事への出席を徹底する考えを示した』という。(産経新聞14年3月20日)』
『国賓の歓迎行事出席をめぐっては、野田佳彦政権時代の平成23年11月、一川保夫防衛相(当時)が、国賓として来日したブータン国王夫妻を歓迎する宮中晩餐会に同僚議員のパーティー出席を理由に欠席。野党だった自民、公明両党が「閣僚が国賓をどう迎えるかという基本姿勢がしっかりしていない」などと厳しく批判していた。(同上)』
<そう言えば、石原大臣は、昨年1月も、除染に関して問題が生じていたのに、環境省が連絡がとれず。メディアの取材では、ゴルフをしていたようなのだが。本人は、当初は「自宅にいた」と説明。その後は「外出先にいた、詳細は言えない」の一点張りで押し通したのよね。(-"-)>
石原大臣は20日の参院予算委員会で、『「国会審議に遅刻は絶対あってはならない。不徳の致すところであり、誠に面目ない」と陳謝』し、『「この四半世紀、国会に籍を置く中で、公式なものに遅刻したことはなかった」と強調。その上で「今後このようなことがないよう厳に注意していきたい」と述べた』とのこと。(同上)
野党時代には、民主党政権の閣僚に厳しく、参院で不信任決議や審議拒否を繰り返していた自民党も、政権奪還後は自党の閣僚にかなり甘いようで。
安倍首相の任命責任を問われぬうちに、早期の幕引きをはかろうとしているようだ。(~_~;)
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思えば、自民党の野党時代、幹事長だった石原伸晃氏が先頭に立って、民主党政権の閣僚や関係者などの小さな言動一つ一つに大批判を展開し、TVカメラの前で大騒ぎしていた&メディアもそれを大きく取り上げて、一緒に「民主党叩き」に参加していたものだったのだけど。^^;
<それこそ、今回のように閣僚が重要な審議に遅刻&国賓の歓迎会に欠席していたら、めちゃくちゃ言ってたと思うんだけどね〜。>
石原氏も、野党時代にタッグを組んで来た谷垣総裁を裏切って、総裁選に出馬したものの惨敗。その後、安倍内閣の環境大臣に登用されたものの、もともと環境問題や除染には興味や意欲もない上、これと言った実績も残せないまま、どんどん影が薄くなっているような感じも。^^;
<ちなみに、維新代表の石原パパも、最近、影が薄くなっているかも。それこそ、自民党の議員の弟・宏高氏の場合は、影さえも見えず?(~_~;)>
しかも、安倍自民党の政権が始まってからは、昨日も触れたけど、メディア(支配)の対策が行き届いているためか、閣僚や党幹部の言動に関する問題をスル〜する傾向にあるし。
ただでさえ弱小勢力と化した野党は、何とか安倍政権打倒の足がかりをつかんでも、攻め切れずに終わるケースが増えているのが実情だ。^^;
このままでは、安倍自民党の「わが世の春」が続いてしまうのではないかと憂慮してしまう部分も大きいのだけど。
でも、何とか安倍陣営が、ここから解釈改憲や教育改悪などのアブナイ政策を実現するのを阻止するために、国会後半で挽回しなければと。そして、そのためにも、野党やメディアがもう少し自分たちの政権監視の役割を自覚して、一般国民がアベノミクスの効果を含め、安倍政権のアブナイ施策への関心や危機感を抱けるような材料を提供してくれるといいんだけどな〜と思ったりもしているmewなのだった。(@@)
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