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古賀誠・元自民党幹事長(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140321-00000510-san-pol
産経新聞 3月21日(金)10時12分配信
今国会で最大の焦点となっている集団的自衛権の議論が与野党間で本格化してきた。そのような中で、「愚かな坊ちゃん」などと安倍晋三首相に批判的な発言を繰り返しているのが古賀誠自民党元幹事長だ。古賀氏は政界を引退しているものの、今でも宏池会(岸田派)の会合に出席し、隠然たる影響力を持っているとされる。発言の裏には、「ハト派」としての宏池会の存在感を増そうという意図も透けてみえる。
「愚かな坊ちゃん的な考え方だ」−。古賀氏は17日に横浜市内で行った講演で、安倍首相が憲法解釈をめぐって「最高責任者は私だ」と発言したことについて、こう批判した。解釈変更による集団的自衛権の行使容認についても「ルール違反、姑息(こそく)なことは絶対にやってはいけない」と反対の姿勢を明確にした。
集団的自衛権に関するこれまでの政府見解を一言で要約すれば、「わが国は国際法上保有はしているが、現行憲法では行使を禁じている」となる。集団的自衛権を行使するためには、憲法改正か憲法解釈の変更のいずれかが求められるが、国会で憲法改正の発議をするためには「衆参両院の3分の2以上の勢力」が必要で、現在の会派構成では厳しい。行使するために残された選択肢は、解釈変更となっている。
解釈変更は、戦争放棄を定める憲法9条に関わるだけに、憲法改正に匹敵するほど大きなエネルギーが要る作業だ。異論や反論が出てくるのは民主主義国家では当然だし、国民的な理解を得るためにも避けて通れないプロセスだろう。ただ、批判が「対立陣営」に対する単なるレッテル貼りにとどまれば、思考停止を生むだけで議論は深まらない。
古賀氏の発言はどのようなものだろうか。昨年以降の報道から抜粋すると、以下のようになる。
「(憲法9条は)平和憲法の根幹で『世界遺産』だ」(昨年6月2日付の共産党機関紙「しんぶん赤旗」のインタビューで)
「安倍首相はたった一人の国家と国民への責任者だ。一政治家としての考えで突っ走ることはあり得ないと期待している」(同7月24日夜のBSフジ番組で)
「一日も早く宏池会が政権の中枢に座る日を待っている」(同10月24日の宏池会総会で)
「安倍首相の意向に反することは言えない雰囲気が党内にある。与党にチェック機能がほとんどない」(同12月21日のテレビ東京番組で)
「党内は今、みんながポチになっているから首相に物が言えない。『物言えば唇寒し』になってしまう」(今年3月7日夜のBSフジ番組で)
古賀氏は、自民党議員は安倍首相に反対する意見を言えないかのような言い方をしているが、これは事実誤認だろう。同党のさまざまな部会をウオッチしていても、侃侃諤諤とした議論が繰り広げられている。もちろん、部会は「ガス抜き」の側面は強いし、採用されない意見も多い。だが、少なくとも自由な議論は行われている。党内で露骨な首相批判はあまり聞かないが、それは首相が党の公約を実行しようとしているからだろう。古賀氏の発言は「安倍政権は強圧的だ」と印象操作するためのレッテル貼りとしか思えない。特に今年3月に入ってからは「ポチ」「坊ちゃん」などと品のない発言も目立ち始めている。
レッテル貼りはメディアで取り上げられやすいし、わかりやすいが故に影響力は大きいが、生産的でなく、誤った印象を与えかねない。古賀氏の最近の発言に対しては、宏池会の後輩議員からも「一国の首相という立場に敬意を払ってきた古賀氏の発言とは思えない」(中堅)と批判的な声が出始めている。(小田博士)
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