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2014年 03月 17日
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの両親、横田滋・夫妻が、10〜14日にモンゴルで、めぐみさんの娘・ウンギョンさん(=孫)とその娘(=ひ孫)と夫に会ったという。(**)
mewは、このニュースを見て、本当によかったと思ったし。会見で横田夫妻が心から笑顔を浮かべる場面を見て、ほっとさせられた&うるうるしてしまったところがあった。"^_^"
<滋さんが一時、体調を崩していると報じられていたので、早く何とかして欲しいと願っていただけに、尚更にうれしく思ったです。(^^)>
横田夫妻は、以前から孫のウンギョンちゃんと会いたいと思っていたのだが。<滋さんは、今日の会見でも、「ずっと会いたいと思っていた」と明言していた。>
拉致被害者家族会の幹部や、それを支援する安倍首相らの超保守系の政治家は、安易に孫娘に会ったり、そのために北朝鮮に訪問したりすると、相手に利用されることになると警戒して反対していたため(後述)、横田夫妻は、他の拉致被害者家族や支援者のことを思い、孫娘と会うのを自制していたのだ。(-_-;)
でも、mewはこのブログにも何度も書いて来たように、以前から、様々なルートを使って、拉致問題を進展させて欲しいと思っていたし。拉致被害者の家族が高齢化して、亡くなる方も出ているだけに、何とか早く事態を打開して欲しいと。これまでの圧力路線をやめて、柔軟に対応して欲しいと強く願っていただけに、今回、安倍首相らがこの横田夫妻の面会実現に助力し、面会にOKを出したことは、おおいに評価したいと思っている。(++)
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『北朝鮮による拉致被害者のシンボル的存在である横田めぐみさん(行方不明時13歳)の娘、キム・ヘギョン(ウンギョン)さん(26)の存在が初めて明らかになったのは2002年9月。日朝首脳会談で北朝鮮側からもたらされ、外務省が横田滋さん(81)、早紀江さん(78)夫妻に伝えた。あの日から約11年半。待ち望んだ孫娘との面会の場にめぐみさんの姿はなかった。夫妻の胸中に去来したものは何だったのか。
<ウンギョンさんとの対面は、本当に奇跡的な事で大きい喜びです>
横田夫妻とヘギョンさん家族との面会の事実が明らかになった16日、普段は気さくに取材に応じることが多い夫妻は姿を見せず、代わりに早紀江さんの自筆による連名のコメントを出した。
スイス・ジュネーブで17日に開かれる国連人権理事会で日本政府代表団の一員としてスピーチする拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)はこの日、成田空港の出発ロビーで取材に応じ、「滋さんは以前から会いたがっていたが、早紀江さんや子どもたちの意見を聞いて抑えていた。拉致問題が進展しない中で焦りとか年齢とかを考えて、『孫に会いたい』という気持ちが優先したのだろう。それは仕方ない」と思いやった。
「一定の期間が過ぎれば、(面会のための)訪朝も検討するつもりだ」
滋さんがヘギョンさんに会いたいという強い気持ちを吐露したのは、蓮池薫さん(56)ら拉致被害者5人が一時帰国した直後の02年10月のことだ。しかし家族会は訪朝してヘギョンさんと面会すれば拉致問題の幕引きが図られるとして反対。訪朝は実現しなかった。
めぐみさんは新潟市立寄居中学校1年だった1977年11月15日、北朝鮮の特殊機関工作員に拉致された。その後、韓国人拉致被害者の金英男(キム・ヨンナム)さん(52)と86年8月に結婚。ヘギョンさんは87年9月、めぐみさんと金さんとの間に生まれたとされる。
ヘギョンさんは日本政府調査団に毛髪と血液を提供。警察庁科学警察研究所が、めぐみさんのへその緒と髪の毛で作ったヘアピースなどと一緒に鑑定した結果、DNA型から親子であることが確認された。
02年10月、ヘギョンさんは平壌で毎日新聞などの取材に応じ、「おじいさん、おばあさんがここに来てくれればいいと思う」「おじいさんとおばあさんに会いたい」と涙ながらに語っていた。
最後に姿が確認できたのは06年だ。南北朝鮮の離散家族再会事業で、めぐみさんの夫とされる金さんやその家族と共にヘギョンさんの姿が報じられた。11年10月にコンピューター関係の大学院を修了後就職し、結婚したとの情報も寄せられていた。
孫を思う気持ちは変わらなかった。早紀江さんは、平壌宣言から10年の12年9月、毎日新聞のインタビューに答え、「孫に会いたいと思うのは当然のことで、機会があれば会いたい」と話した。
約11年半かかった初対面。同じ拉致被害者の蓮池さんと祐木子さん(57)夫妻はコメントを出し、「第三国で横田ご夫妻がヘギョンさんとお会いしたことは、今後拉致問題の進展に希望を持たせてくれる出来事と思います」と期待感をにじませた。(毎日新聞14年3月16日)』
横田夫妻は、文書で出したコメントの中で、『ウンギョンさんとの対面は、本当に奇跡的な事で大きい喜びですが、一つの事をきっかけに日朝会談が何とか良く進められ、全被害者救出の為になる事を切望しています』と記していた。(同上)』
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『モンゴルで初めて孫のキム・ウンギョンさんと面会した横田滋さん・早紀江さん夫妻は、ひ孫となる生後10か月前後の赤ちゃんとも面会していたことが、関係者の話でわかりました。
関係者によりますと、ウンギョンさんの第1子の赤ちゃんは生後10か月前後の女の子で、横田さん夫妻は「めぐみの小さいころとよく似ている」と喜んだということです。横田さんの孫は、ウンギョンさん以外、全員男の子で、早紀江さんは「自分・めぐみ・ウンギョンさん・赤ちゃんと、4代にわたり女性が続く不思議」を感じているということです。面会にはウンギョンさんとその夫、赤ちゃんの3人がきていました。
一方、救う会の西岡力会長は16日、横田早紀江さんと電話で話し、面会の内容について話を聞きました。
「自分たちが孫に会えて良かったということだけに動いたんじゃないと。全員帰してくれることが必要だと北朝鮮に伝えるためにも、自分は会いに行ったのだと。(私が)めぐみさんと一緒に会えなかったのは残念で、めぐみさんをまず助けなくてはいけないというと、(早紀江さんは)私も全くそのとおりです、そう思ってますと言ってました」(救う会 西岡力会長)
横田夫妻は直筆のコメントを発表し、「ウンギョンさんとの対面は本当に奇跡的なことで大きい喜びですが、一つの事をきっかけに日朝会談が何とか良く進められ、全被害者救出の為になることを切望しています」と面会を振り返りました。(TBS14年3月16日)』
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横田夫妻は、17日に記者会見を行ない、孫やひ孫を会った時の様子について語った。
『北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)の父滋さん(81)と母早紀江さん(78)が17日、川崎市内で記者会見し、モンゴル・ウランバートルで10〜14日、めぐみさんの娘のキム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)やその家族と面会した時の様子を語った。
会見は午前11時半に始まった。滋さんは、面会場所は市内のホテルのようなところだったとした上で「ウンギョンさんは実際に初めて会ってみると、早紀江よりちょっと大きかった。丸顔で、同じ家系なのかなと感じた。昨年5月に生まれた10カ月の(女の子の)ひ孫が一緒にいて、なついてくれた」と話した。
同席したのは、ウンギョンさんとその夫、ひ孫、通訳者の計4人。ウンギョンさんと夫は、金日成総合大学のコンピューター学科を卒業した先輩後輩の間柄だと説明があったという。日本からは夫妻と外務省の通訳者の計3人。この7人でほとんどの時間を過ごしたという。
早紀江さんは「とにかく孫に会いたかった。めぐみの面影を感じながら、話していた。ウンギョンちゃんもにこにこして、前から一緒にいるような感じで和やかに過ごせた。夢のようだった」と話した。滞在中にウンギョンさんが持参した野菜で昼食を作ってくれたこともあったという。
めぐみさんの安否については、滋さんは「仮に(ウンギョンさんが)知っていたとしてもあまり話せないと思う。触れることはなかった」。早紀江さんは「政治的な話はしたくなかった。きっと元気でいるに違いないと自分で思うことにした。細かいところは何も聞いていない」と語った。
最終日の14日は、ウンギョンさんらが門の前で見送ってくれたという。「希望を持ってまた会いましょう」。早紀江さんは、手を握ってそう呼びかけたと明かした。(毎日新聞14年3月17日)』
<おそらく横田夫妻は、事前にめぐみさんの消息については触れないようにとの申し合わせをしていたのではないかと。そして、孫娘の立場やめぐみさんの安全のために、それを守ったのではないかと察する。(-_-)>
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最初にも書いたように、横田夫妻はずっと孫娘に会いたいと考えていたのだが。周囲の警戒や反対もあって、なかなかそれを実行に移せずにいた。
『夫妻は訪朝して会う意向も示したが、家族会や周辺から慎重な対応を求める声や反対が噴出。03年の家族会の会合で「死亡とされた8人の消息の真相解明が最優先」と決まると、家族会の発足時から代表を務めてきた滋さんは決定を受け入れるしかなかった。
06年にめぐみさんの夫とされる金英男(キム・ヨンナム)氏やウンギョンさんからあらためて訪朝を呼びかけられたときも、夫妻は「訪朝すれば北朝鮮は『拉致問題はこれで終わりだ』と言うだろうから会わない」(早紀江さん)との立場を貫いた。
滋さんは07年に家族会の代表を退いたが、12年に民主党政権が夫妻の訪朝による面会を探ったと伝えられると、家族会として抗議声明を出すなどして反発。一方で、09〜10年に北朝鮮がウンギョンさんの第三国出国を打診していたと昨年5月に報じられると、早紀江さんは「会いたい思いはあるが、拉致問題が進展しないなかでは難しい」と、複雑な胸の内を明かしていた。(日本経済新聞14年3月17日)』
民主党政権は、外交ルート以外のパイプも使って、北朝鮮と接触していたので、mewは、新たな展開があるのであないかと期待していたのだが。自民党は、それを強く批判し、議員の海外渡航を妨害したことも。
野田政権の時には、もう少しで局長会議を開くところまでこぎつけていたのだが。実現しないまま、安倍自民党に政権が移ったため、正直なところ、また拉致問題の解決や進展は遠のくかもな〜と残念に思っていたところがあった。(~_~;)
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でも、安倍官邸では、昨年、飯島内閣官房参与がモンゴルなどで北朝鮮側と接触を行ない、北朝鮮を訪問するなど、外交ルート以外でも動いていた様子。
また、日本政府は、北朝鮮側と日朝赤十字会談の準備のために非公式協議を行なっていたのだが。その中で、今回の面会の話が出たという。。
当初、北朝鮮側は、同国を訪問するように提案したのだが。日本側は第三国で会うことを要望し、3日にモンゴルで会うことが決まったという。
ただ、日本政府も横田夫妻も、今回の横田夫妻の面会のことは、一切、外部に公表しておらず。横田夫妻が15日に帰国してから、16日にメディアが一斉に面会の事実を報道することになった。(・・)
安倍首相は、17日朝、官邸にはいる前に記者団に対し「横田さんご夫妻が無事にお孫さんのウンギョンさんと面会できたと聞きまして、大変胸の熱くなる思いが致しました。今後、拉致問題全面解決に向けて、全力で取り組んで行く決意です」と語っていたのだが。
あまり喜びをオモテに出してはいけないと自分に言い聞かせていたかのような感じで、あえて硬い表情を保っているようにも見えた。<今回の措置は、超保守仲間に批判されちゃう可能性があるんだよね。^^;>
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家族会の幹部は、この話を全くきいていなかったようで、記者の取材に困惑しているような表情を見せていた。
『家族会の飯塚繁雄代表(75)は「政府や横田さん夫妻から何も聞いていない」と戸惑い気味。面会の経緯や内容の説明を求める考えを示した。
増元照明事務局長(58)は「家族会は訪朝での面会はしないと決めたが、第三国で会うなとは言っていない。今回モンゴルで良かったし、滋さんの年齢を考えると仕方ない。ただ、その場にめぐみさんがいなかったことは重く受け止めないといけない」と複雑な表情を見せた。飯塚さんと増元さんはこの後、スイス・ジュネーブの国連人権理事会に出席するため成田空港を飛び立った。
支援組織「救う会」の幹部は「北朝鮮が『死んだ』と主張しているめぐみさんの消息を、ウンギョンさんが何と言ったのか気になる」と話した。(東京新聞14年3月17日)』
『増元 るみ子さんの弟・照明さんは「北朝鮮の思惑が、まだわからないというか。どういう考えで、この日本政府の要請に応じたのか。ヘギョン(ウンギョン)ちゃんに会って、よかったけれども、そこにめぐみさんがいないということを、やはり家族としては、重く受け止めていかなければならない」と述べた。(
<ニュース映像を見たのによれば、家族会は面会は少し待って欲しいと要請していたようなのだが。横田さんは孫に会いたいという気持ちを優先したのだろうと、若干、憮然としていたところが。
ただ年齢を考えれば、仕方ないとも語っていた。>
横田夫妻は、これまで一緒に活動して来た家族会や救う会には、かなり気を使っていたところがあって。
帰国後、救う会に、わざわざ「私たちは初めからすべての被害者救出のことしか考えておりません。今回の面会もそのために行きました。そのことを北朝鮮側に言い続けています。面会後も めぐみの生存への確信はまったく揺らいでいません。今後も全員救出のため戦い続けます」とコメントを寄せていた。(・・)
救う会のHPには、「今回の面会実現に対する北朝鮮の狙いを分析しておく必要がある。彼らは従来から横田さんご夫妻を北朝鮮に呼んで「めぐみさん死亡」説を既成事実化しようと考えてきた」などと警戒を示す記述もあり、やはり複雑な受け止め方をしている様子。
また「北朝鮮は圧力をかけないと動かない。今回の面会もそのことを証明したと言える。救う会・家族会の拉致被害者救出戦略、経済制裁と国際連携の圧力で北朝鮮を交渉の場に引き出すのは間違っていない」とも記されていて、今後も圧力路線を貫いて戦うべきだと考える同会の強い意思が感じられた。(~_~;)
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でも、拉致帰国者の蓮池薫夫妻などは、新たな展開を歓迎する意向を示していたようだ。
『面会が実現したことについて、拉致被害者の蓮池 薫さん夫妻は、「今後、拉致問題の進展に希望を持たせてくれる出来事と思います」とコメントした。(中略)
市川修一さんの兄・健一さんは「ちょっとしたチャンスをとらえて、やはり、もっともっと交渉してほしい。チャンスがないかぎりは、『交渉、交渉』と言っても、前には進みませんからね」と話した。(FNN14年3月17日)』
安倍首相&仲間たちは、北朝鮮も中国同様に敵視しており、政権崩壊を目指しているため、どうしても強硬姿勢にとろうとするところがあるのだが。
拉致被害者の救済を考えるなら、ともかく様々なルートや手段を使って、チャンスを作って育ことが必要だと思うし。それを期待する被害者の家族のためにも、是非、善処して欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
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