http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/853.html
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なぜか不思議なことに、安倍首相が『河野談話』を継承すると表明したのがまるで初めてのことのように報じられている。
しかし実際のところ、政治家安倍晋三氏は、第一次安倍政権時代の07年に『河野談話』を継承することを閣議決定しており、今回の第二次安倍政権時代でも、昨年4月には官房長官会見及び安倍首相の国会答弁を通じて『河野談話』を継承することを再び表明しているのである。
このような事実経緯は日韓中の主要メディアなら当然わかっていることであり、共産党や社民党など日本の左翼反対派も承知の話である。
それにもかかわらず、安倍首相の奇妙なのらりくらりの『河野談話』批判(見直し発言)が消え去ることなくまかり通ってきたという摩訶不思議な現実がある。
朝日新聞でも共産党でも、安倍首相の閣議決定や国会答弁をきちんと示せば、安倍首相が繰り返してきた『河野談話』批判が、政治家として極めてデタラメで無責任な言動であることが国民の多くにもわかることである。
転載する「聯合ニュース」の記事も、「2007年の第1次安倍内閣は「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たらなかった」とする答弁書を閣議決定しており、安倍首相は河野談話に否定的な姿勢を示してきた」と書いているが、まったくの勘違いか、わざとデタラメな説明をしていると言わざるを得ない。
安倍首相が第一次安倍政権において閣議決定した答弁書の内容は、『河野談話』及びその参考資料をそのまま踏襲したものであり、『河野談話』についても、「官房長官談話は、閣議決定はされていないが、歴代の内閣が継承しているものである」、「政府の基本的立場は、官房長官談話を継承しているというものであり、その内容を閣議決定することは考えていない」とし、『河野談話』の継承を表明したものである。
2007年3月に第1次安倍内閣が閣議決定した答弁書は、『河野談話』を否定したものではなく、『河野談話』の継承を表明したものなのである。
「聯合ニュース」は、「昨年10月、共産党の赤嶺政賢衆議院議員の質疑に対しても第1次内閣と同じ答弁を繰り返した」とも書いているが、すぐ下に引用したように、「政府の認識は、衆議院議員辻元清美君提出安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問に対する答弁書(平成十九年三月十六日内閣衆質一六六第一一〇号)一の1から3までについてでお答えしたものと同じ」とそっけなく答えているように、『河野談話』の内容を踏襲した答弁であり、第二次安倍内閣も、実質的に『河野談話』を継承すると答えているものでしかない。
こんなレベルのウソが国際的にまかり通っているのだから、何を言っても空しくなる。
※ 参照文書
答弁本文情報
平成二十五年十月二十五日受領
答弁第七号
内閣衆質一八五第七号
平成二十五年十月二十五日
内閣総理大臣 安倍晋三
衆議院議長 伊吹文明 殿
衆議院議員赤嶺政賢君提出強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
________________________________________
衆議院議員赤嶺政賢君提出強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問に対する答弁書
先の答弁書(平成二十五年六月十八日内閣衆質一八三第一〇二号)五及び六についてでお答えしたとおり、政府の認識は、衆議院議員辻元清美君提出安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問に対する答弁書(平成十九年三月十六日内閣衆質一六六第一一〇号)一の1から3までについてでお答えしたものと同じである。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm
第185回国会 質問の一覧
7 強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問主意書
※ 参照投稿
「河野談話」見直しをめぐる政府の珍説にはあきれる:と嘆きつつ、首相には勇気と廉恥に彩られた心ばえがあると信じたい:?!
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/822.html
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韓国注視 「河野談話」継承明言した安倍首相は変わるか
2014/03/16 13:16
【ソウル聯合ニュース】安倍晋三首相が14日の国会答弁で慰安婦問題をめぐる旧日本軍の関与と強制性を認めた河野洋平官房長官談話を見直さない意向を示したことで、今後、従来の姿勢を変えるかどうかに注目が集まる。
2007年の第1次安倍内閣は「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たらなかった」とする答弁書を閣議決定しており、安倍首相は河野談話に否定的な姿勢を示してきた。昨年10月、共産党の赤嶺政賢衆議院議員の質疑に対しても第1次内閣と同じ答弁を繰り返した。
今も安倍首相は強制連行を裏付ける資料がないとの見解を維持しているが、河野談話の作成経緯の検証を予定通り進めれば、談話の正当性を傷つける恐れがある。今回の安倍首相の発言は河野談話検証に対する批判を沈静化する狙いがあるとみられる。
韓国政府は日本の政治指導者に対し、歴史認識を明確に示すよう求めている。悪化した両国関係の正常化のためには、07年の答弁書を見直す必要があるとの声もある。一方で、安倍首相が河野談話を見直さず、同談話を事実上、無力化する新たな談話を発表する可能性を懸念する見方がある。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は15日、安倍首相の14日の発言について、「村山談話と河野談話を継承する立場を発表したことは幸いだと考える」と評価した。今後、日本が歴史に逆行するような動きを見せれば、韓国側の失望はより大きいものとなる。
kimchiboxs@yna.co.kr
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2014/03/16/0400000000AJP20140316000500882.HTML
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