http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/852.html
Tweet |
http://mewrun7.exblog.jp/21791271/
2014年 03月 16日
これは『自民党内に安倍の抵抗勢力〜集団的自衛権の議論要求、公明と共に安倍暴走の阻止を』の続報になるのだが・・・。
今日16日朝、NHKの日曜討論で「集団的自衛権自衛権」を取り上げていた。(・・)
自民党の代表で出演したのが、脇参院幹事長だたこともあって、全体的に慎重論が優勢に。
<脇氏は、安倍&石破氏らのような集団的自衛権の行使を容認したくて仕方ないタカ派ではないんだよね。(・・)>
今日の討論会で、唯一、集団的自衛権に前のめりだったのは、みんなの党だけだった。^^;
『NHKの日曜討論で、自民党の脇参議院幹事長は、集団的自衛権の行使容認について、日本が外交や安全保障で何をすべきか将来の方向性を含めて党内で慎重に議論すべきだという考えを示しました。
この中で、自民党の脇参議院幹事長は「集団的自衛権の行使容認を野党のときに一度決めたから、それで終わりではない。決めた事実は前提としながらも、もう一度多くの議員が参加して議論するので、その結果が行使容認の立場の石破幹事長の言う方向でまとまればいいし、そうでないこともあり得る。
この問題は日本の外交安全保障上、何をなすべきかということに基づいて、論理や憲法との関係を組み立てて将来の方向性を出す必要があり、与党としてはしっかりと議論して意見集約していきたい」と述べ、党内で慎重に議論すべきだという考えを示しました。
公明党の西田参議院幹事長は「公明党は現行の憲法解釈を維持し、集団的自衛権は行使できないとすることを支持している。憲法9条の解釈を変えるのであれば、なぜ変えるのか、どう変えていくのか、それが日本の安全保障にとってどういう意味を持つのかを、とことん国会や与党で議論すればいいのではないか」と述べました。
民主党の羽田参議院幹事長は「安倍政権が進めようとしている憲法解釈の変更には反対だ。日本はPKO活動に自衛隊を派遣するなど、憲法解釈を変えずにできていることがある。政府は今回、国会で何の議論も無いなかで憲法解釈を変える閣議決定をして、既成事実を積み重ねようとしており、民主主義のプロセスに反し到底認められない」と述べました。
日本維新の会の片山参議院議員団会長は「集団的自衛権は持っているが使えないという解釈には無理があり、大きな環境変化のなかで見直すのは当たり前だ。行使できる限度が問題であり、国民の大多数の賛成を得るため国会で丁寧に議論すべきだ」と述べました。
みんなの党の水野参議院国会対策委員長は「集団的自衛権の行使を認めることが、戦争に行くことにつながるという議論は違う。内閣法制局は官僚組織の一部にすぎず、その解釈が絶対に不変でなければならないということはない」と述べました。
共産党の井上参議院幹事長は「集団的自衛権の行使は9条と全く相いれず、もし行使できるようになれば日本が戦争をする国になり、9条が無きものになる。安倍総理大臣が『私が責任者だ』と言って解釈を覆すのは問題だ」と述べました。
結いの党の小野幹事長は「日本の独立と安全をどうすれば守れるかということを明らかにする過程で憲法解釈の変更を議論すべきであり、下からの積み上げがないまま上から天井を空けるような議論をするのは望ましくない」と述べました。
生活の党の主濱参議院会長は「9条の解釈は国会と内閣が共同で築き上げてきており、一内閣の閣議決定で軽々に変更することは許されない。9条が容認する自衛権行使の範囲を変えるならば、憲法そのものを変えるべきだ」と述べました。
社民党の又市参議院幹事長は「集団的自衛権の行使を認めれば、日本が武力攻撃されなくても他国に行って戦闘に参加することになり、戦後の歴史の大転換だ。行使を可能にしたいのならば、憲法改正を国民に問うべきだ」と述べました。(NHK14年3月16日)』
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ちなみに、自民党では、安倍総裁の直属の組織を設けて、集団的自衛権の行使について議論することに決めたようなのだが。
<そもそも安倍総裁の直属の組織だと、自由闊達な議論ができないように思うんだけどな〜。^^;
それとも、自由に議論しにくくするのが、狙いなのかしらん?(~_~;)>
石破幹事長は、集団的自衛権の行使容認は、党の公約になっていたものなので、いまさら党内で集団的自衛権の行使の是非を論じる必要はないと主張しているのだが。
脇参院幹事長は、NHKの討論会でも述べていたように、党内で一から議論すべきだと主張しており、両者の見解が分かれている。(・・)
『自民党の石破幹事長と脇参議院幹事長が会談し、脇氏は「自民党は野党時代に集団的自衛権の行使を容認するという考え方をまとめているが、議員も入れ代わっており、原点に立ち返って議論すべきだ」と述べ、行使容認の是非を含めて、党内で議論し直すべきだという考えを伝えました。(NHK14年3月10日)』
『自民党の石破幹事長は、集団的自衛権の党内論議を行う新たな組織について総裁直属の機関とし、あくまでも行使容認を前提として、多くの党所属議員の意見を聴く場とする考えを示しました。
この中で自民党の石破幹事長は、集団的自衛権の党内論議を行う新たな組織について、「総裁直属の機関になると思う。ゴールを決めて議論するのではなく、自民党でこれまでどのようなプロセスで行使容認が党議決定され、選挙の公約に掲げられたのかという共通認識を持ってもらうために議論する」と述べ、あくまでも行使容認を前提として、多くの党所属議員の意見を聴く場とする考えを示しました。
また石破氏は、自民党が去年の参議院選挙で公約に掲げた集団的自衛権の行使は認められるとした「国家安全保障基本法」の制定について、「行使容認に至るプロセスにはいろいろあるが、自民党として国家安全保障基本法の制定を目指すのが今のスタンスであり、基本的には変わっていない」と述べました。(NHK14年3月14日)』
『自民党の石破茂幹事長は14日午前の記者会見で、集団的自衛権の行使容認に向けた手続きなどを議論する党内の組織について「総裁直属機関になる」と述べ、党総裁である安倍晋三首相のもとで全党的な議論を進める考えを明らかにした。集団的自衛権の行使容認の是非については「前提を覆したら何もならない」と強調、先の衆院選や参院選で公約に掲げた行使容認自体には踏み込む必要はないとの認識を示した。(産経新聞14年3月14日)』
『自民党は報告書の提出に先立って集団的自衛権の議論を始めることにしていて、そのために総裁直轄の新たな組織を設置し、石破幹事長をトップに、脇参議院幹事長が補佐する体制とする方針です。
ただ、石破氏が、集団的自衛権の行使容認は党の方針であり、選挙公約にも掲げられたことを説明し、党所属議員の認識を共通させる場と位置づけているのに対し、脇氏は、行使容認の是非も含めて議論し直し、改めて意見集約を図るべきだとしていて、考え方の違いが表面化しています。
このため、新たな組織では、今月末にも議論が始まる見通しですが、集団的自衛権の行使容認を前提とするかどうかなどが、議論を始めるにあたっての焦点になりそうです。(NHK14年3月15日)』
* * * * *
1日も早く集団的自衛権の解釈改憲を実現させたい安倍首相&石破幹事長にとって、最も困るのは、自民党内で慎重論が強まって、同じく慎重派の公明党と結託し、安倍内閣の解釈改憲阻止に動くことだ。(・・)
それゆえ、石破幹事長は、党内で、集団的自衛権の行使に賛成か反対かの議論から始めるのを避けて、集団的自衛権の行使は当然OKとして、それを前提に、具体的にどのような範囲で認めるべきか、どのような法律の改正や制定が必要かという問題を議論したかったようなのだけど。
ここは脇氏に、頑張ってもらいたいところ。(・・)
脇氏は確か、額賀派に所属していたと思うのだけど。<背後には、参院のドンだった青木元参院幹事長の姿も?> 額賀氏は、安倍首相の超保守的暴走や中韓との関係悪化に不快感を覚えているようなので(額賀氏は、派閥を飛び出して行った石破氏を好ましく思っていないし)、ここは額賀派全体を巻き込んで、じっくりと慎重な議論を行なうような体制を作って欲しいものだ。(**)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
また先日の記事にも書いたように、近時、自民党のOBが安倍首相の抵抗勢力になりつつあるのだけど。
中でも党内で最もハト派だと言われていた古賀誠氏は、12年末の衆院選には出馬せずに議員を辞めたものの、今でも政治的に様々な活動を続けていて。自民党議員への影響力も健在の様子。(・・)
<古賀氏は2歳の時に父親を戦争で亡くし、苦労した経験があるので、戦争反対&平和が第一の立場なんだよね。(++)
去年は、何と共産党機関紙の赤旗に登場して、安倍首相の改憲論を批判していたです。(@@)>
そして、その古賀氏が率いていた旧古賀派(現岸田派)も、いよいよ勉強会を立ち上げることに決まったという。(@@)
『自民党岸田派は13日、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認に関する勉強会を独自に開く方針を決めた。伝統的な党内ハト派の立場から政府の憲法解釈変更などを議論し、存在感を示す狙い。同派会長の岸田文雄外相ら幹部が12日夜に会談した際、金子一義最高顧問が提案した。金子氏は13日の同派例会で「見識の問われるテーマで認識を共有すべきだ」と強調した。(毎日新聞14年3月13日)』
『安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認の議論に対して、自民党内の反発が強まってきました。12日夜行われたある派閥の会合では、慎重論が相次ぎ、現職の閣僚からも議論の行く末を危惧する声が出ました。
12日夜、東京都内の焼肉店に集まったのは、岸田外務大臣、小野寺防衛大臣を含む自民党・岸田派の幹部たちです。会合では、集団的自衛権の行使容認の議論について慎重論が相次ぎました。
「郵政民営化の議論でさえ、100回くらい集まって議論した。とにかく慎重に進めてもらわないといけない」(自民党・岸田派議員A)
「総理がこんな大事なテーマを憲法改正ではなく、解釈の変更で進めるというのは、実は憲法改正をやりたくないということなのか?」(自民党・岸田派議員B)
また、出席した現職の閣僚からも「この議論は中身と手続きのあり方次第だ」と、議論の行く末を危惧する声があがったということです。
「大事なテーマがやってまいりましたので、我々大いに勉強しましょう」(自民党 金子一義 元国交相)
安倍政権が今の国会で集団的自衛権の行使容認の閣議決定を目指す中で、13日の岸田派の総会では、派閥内で勉強会を開いて意見を統一すべきだという声も出るなど、党内の警戒感は強まっています。(TBS14年3月12日)』
* * * * *
そう言えば、集団的自衛権行使に熱心なみんなの党の渡辺代表が、こんな心配をしていたとか。
『9日に都内で開かれた党所属区議のパーティー。渡辺氏は「自民党には砂防会館という殿堂がある。そこで、野球の名球会ならぬ『迷宮会』の人たちが集団的自衛権をめぐり、うごめき始めており、首相の足を引っ張る可能性が高まってきた」と発言した。
渡辺氏は名指しこそ避けたが、東京・平河町の砂防会館に個人事務所を構える自民党岸田派(宏池会)名誉会長の古賀誠元幹事長の存在が念頭にあったとみられる。古賀氏は7日のBSフジ番組で「安倍政権で右傾化が進んでいる。これをどう抑止していくかだ」と首相を牽制(けんせい)。「党内はみんながポチになっている」と非主流派の奮起を促した。
7日には額賀派(平成研究会)出身の脇雅史参院幹事長も記者会見で、集団的自衛権の行使容認について慎重議論を訴えた。脇氏の背後には、同じく砂防会館に個人事務所をもつ、かつての「参院のドン」、青木幹雄元参院議員会長の影がちらつく。
古賀、青木両氏はすでに政界を引退しているが、古賀氏は宏池会、青木氏は平成研に今でも隠然たる影響力をもっている。それだけに渡辺氏にとって、重鎮の存在は看過できないようだ。こんな言葉も周囲には漏らしている。
「迷宮会からはいろいろなクセ球が出てくるぞ」 (産経新聞14年3月10日)』
* * * * *
もしこれで岸田派と額賀派、そして安倍官邸の乱暴な政権運営に怒りを覚えている党総務会&野田聖子総務会長が手を組めば、安倍&石破コンビも容易に突破できない強い連合体を作り出すことが可能だと思うし。
自民党の迷宮会から、OBたちの平和マジックによって、クセ球ならぬクス玉から、安倍暴走を阻止するハトがたくさん飛び出て来るといいな〜と、心から期待しているmewなのだった。(@@)
THANKS
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK162掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。