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橋下徹前市長(44)の辞職に伴う出直し大阪市長選は23日の投開票に向け、終盤戦に入った。16日までの情勢取材では、大阪維新の会公認で、「大阪都」構想の推進を掲げる橋下氏=日本維新の会推薦=が、知名度や大阪府知事、市長としての実績などを背景に、3新人を大きくリードしている。自民、公明、民主、共産各党は候補者擁立を見送っており、異例の選挙戦となっている。
橋下氏は街頭演説や集会で、二重行政解消など都構想のメリットを説明。「今の時代にふさわしい役所につくり直す。赤字が全部消えてお金が残る」と強調する。
無所属で元派遣社員の二野宮茂雄氏(37)は街頭犯罪撲滅を、諸派で政治団体代表のマック赤坂氏(65)は減税などを主張。無所属で元衆院議員秘書の藤島利久氏(51)は防災対策強化などを訴えるが、浸透していない。
橋下氏が争点に掲げる都構想についての「民意」を測るには投票率が焦点となる見通し。平成以降の大阪市長選の投票率は30%前後となるケースが多かったが、府知事選とのダブル選となった前回(2011年11月)は60.92%に達した。維新は「並び立つ候補者がいない場合、投票率は下がって当たり前」(市議団幹部)と予防線を張る。一方、他党は「20%台になれば橋下氏の影響力に響くだろう」(自民)と注視している。(2014/03/16-15:46)
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